大相撲の連勝記録 歴代一覧|双葉山69連勝から白鵬63・千代の富士53・大鵬45まで、止めた力士と場所

大相撲の最高連勝記録は双葉山の69連勝。昭和11年一月場所の七日目に始まり、昭和14年一月場所三日目まで続いた。止めたのは前頭三枚目の安芸ノ海(安藝ノ海)である。これに次ぐのが白鵬の63連勝(止めたのは稀勢の里)、千代の富士の53連勝(大乃国)、大鵬の45連勝(戸田戦の誤審)。江戸の谷風は63連勝と伝えられてきたが、休場の数え方で50にも54にもなる。

69連勝の出典=日本相撲協会大相撲クイズ No.54(2026年9月17日確認)。協会公式サイトに連勝記録の一覧ページは見当たらないため、69より下は土俵の目撃者の記事で連勝数を確認できた分だけを並べた。

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大相撲の連勝記録 歴代一覧|連勝数と、止めた力士・場所

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力士1人につき、その人の最も長い連勝を1行だけ載せた。数字はすべて土俵の目撃者の記事の地の文から引いたもので、当サイトが計算し直したものではない。止めた力士が書かれていない連勝は「—」のままにしてある。

連勝力士連勝の期間止めた力士・止まり方出典(当サイトの記事)
69双葉山昭和11年一月場所 七日目〜昭和14年一月場所 三日目安芸ノ海(昭和14年一月場所 四日目・左外掛け)連勝ストップ4
63白鵬平成22年一月場所 十四日目(琴欧洲戦)〜十一月場所 初日(栃ノ心戦)稀勢の里(平成22年十一月場所 二日目)連勝ストップ7
53千代の富士昭和63年五月場所 七日目(花の湖戦)〜十一月場所 十四日目大乃国(昭和63年十一月場所 千秋楽)千代の富士の53連勝
50谷風安永8年春場所〜天明元年冬場所天明2年春場所の初日が自己都合の休場で、そこで切れている(田口の2026年の検証)。伝わってきた63連勝は安永7年春場所から数えたもの谷風・初代梅ヶ谷の連勝
45大鵬昭和43年九月場所 二日目〜昭和44年三月場所 初日戸田(昭和44年三月場所 二日目)。行司と控えは大鵬の勝ちとしたが審判5人が覆した連勝ストップ5
44雷電為右衛門寛政9年春場所〜寛政11年冬場所(1無勝負・4部分休場をはさむ)不出場の場所をはさむため、田口はそこで連勝が切れると数えている知られざる大横綱の連勝記録
43太刀山明治42年夏場所 八日目〜明治45年春場所 七日目2代目西ノ海(明治45年春場所 八日目・叩き)連勝ストップ1
35朝青龍横綱6場所目・7場所目の連続全勝優勝から8場所目の5連勝まで北勝力(横綱8場所目)続 知られざる大横綱の連勝記録
32羽黒山2場所連続優勝とその前後の場所前田山(当時大関)続 知られざる大横綱の連勝記録
32北の湖4度目の全勝優勝をはさんだ前後の場所—(記事に記載なし)続 知られざる大横綱の連勝記録
30貴乃花連続全勝優勝の前後—(記事に記載なし)白鵬10大記録3 連勝
29栃木山大正6年春場所 関脇の八日目〜新横綱の場所の七日目朝潮(当時大関・新横綱の場所の八日目)。相手の休場で自分にも「や」がつく時代の数え方を採ると25連勝(白鵬10大記録3 連勝・2021年10月7日)知られざる大横綱の連勝記録
27玉錦全勝優勝をはさんだ前後の場所双葉山(昭和11年夏場所 九日目・全勝どうしの一番)連勝ストップ2
27輪島横綱2場所目・3場所目十二日目の貴ノ花戦で指の間を裂傷した続 知られざる大横綱の連勝記録
24栃錦全勝優勝とその翌場所安念山続 知られざる大横綱の連勝記録
24若乃花(初代)全勝優勝をはさんだ場所北の洋続 知られざる大横綱の連勝記録
22常陸山新横綱の明治38年春場所から3場所自らの休場知られざる大横綱の連勝記録
19玉の海全勝優勝の翌場所虫垂炎を注射で散らした不調の場所で19まで続 知られざる大横綱の連勝記録
17初代梅ヶ谷明治17年春場所〜夏場所明治17年夏場所の黒星(相手は記事に記載なし)。伝わってきた58連勝は自己都合の休場をまたいで数えたもの谷風・初代梅ヶ谷の連勝
69連勝の数字と期間は日本相撲協会「大相撲クイズ No.54」(2026年9月17日確認)。それ以外は土俵の目撃者の各記事の本文から引用した(各行の右端がその記事)。日本相撲協会の公式サイトには連勝記録の一覧ページが見当たらず(2026年9月17日時点で ResultData/record/ は404)、69連勝より下の順位を協会の公表値で埋めることはできなかった。したがってこの表は歴代の全順位ではなく、当サイトが記事で連勝数を確認できた力士だけの一覧である。

双葉山の69連勝は足掛け4年をかけて達成された、と田口は書いている(白鵬10大記録3 連勝・2021年10月7日)。「当時は年2場所制だから3年にわたって双葉山は負けなかったわけである」「現代は年6場所制だから69連勝といっても1年以内の話になる」とも書き、そのうえで「63連勝を達成した白鵬は大変な偉業である。誰にでもできることではない」と続けている(白鵬63連勝の中身・2018年7月17日)。

69連勝の双葉山と、63連勝目の白鵬

土俵で腰を落とす双葉山(ブロマイド)
双葉山。当サイト歴史的瞬間!連勝ストップ3(2020年4月4日)に載せたブロマイドから。
2010年11月14日、十一月場所初日に栃ノ心を倒して63連勝とした白鵬
白鵬、栃ノ心を倒して63連勝(2010年11月14日・十一月場所初日)。翌二日目に稀勢の里に敗れて止まった。

写真:田口 通廣(撮影)=白鵬-栃ノ心戦。撮影日は写真ファイル名の日付(101114)による。双葉山はブロマイドで、田口の撮影ではない。

双葉山の69連勝は誰から始まり、誰に止められたか

協会の大相撲クイズは「前頭三枚目だった昭和11年一月場所の七日目より連勝が始まりました」「昭和14年1月場所三日目まで勝ち続け69連勝」と書いている。その間に五場所連続全勝優勝を並べ、平幕から横綱まで駆け上がった。

六日目に負けた相手は横綱玉錦である。翌日から連勝が始まった。田口は最初の1勝の相手を瓊ノ浦、69連勝目の相手を駒ノ里と書いている(双葉山 対戦成績・2022年10月17日)。玉錦にはそれまで6連敗していた。昭和11年夏場所の九日目、双葉山は全勝どうしの一番で玉錦を破る。このとき玉錦は27連勝中だった。玉錦はこれ以降、双葉山に勝てなくなった(歴史的瞬間!連勝ストップ2・2020年4月3日)。

止めたのは昭和14年一月場所四日目、前頭三枚目の安芸ノ海だった。初対戦で、稽古をしたこともない相手である。双葉山が右からすくい投げを繰り返したところへ左の外掛けが入った。田口はその時刻まで書き残している。昭和14年1月15日6時32分。観客席から布団とみかんとタバコ盆が飛んだ(歴史的瞬間!連勝ストップ4・2020年4月6日)。記者の多くが決まり手を右外掛けと取り違えたという。

安芸ノ海は記事によって安藝ノ海とも表記される。双葉山はこのあと安芸ノ海に10連勝(1不戦勝を含む)している。

白鵬63・千代の富士53・大鵬45|連勝を止めた3番

白鵬63連勝|稀勢の里が十一月場所二日目に止めた

始まりは平成22年一月場所である。十三日目に大関魁皇に負け、その翌日の琴欧洲戦から数える。三月場所は関脇把瑠都との全勝対決を制して15戦全勝、五月場所も15戦全勝、七月場所で3場所連続全勝優勝となり47連勝。九月場所で4場所連続全勝優勝、62連勝。当時の白鵬は25歳だった。

迎えた十一月場所は、70連勝の新記録になる八日目のチケットが先に売れていった。初日に栃ノ心を上手投げで下して63連勝(白鵬の63連勝9 連勝記録が途絶えた瞬間・2016年3月19日)。ところが二日目、前頭筆頭の稀勢の里に突き押しで攻められ、最後は客席まで飛び込んだ。「これが負けか」と白鵬は呟いたという(歴史的瞬間!連勝ストップ7・2020年5月2日)。八日目を狙って買われたチケットは、あてがはずれた。

63連勝の中身で最も多く倒した相手は大関琴欧洲の5勝である(白鵬63連勝の中身)。白鵬はのちに43連勝も記録したが、これも稀勢の里に止められている。

千代の富士53連勝|大乃国が昭和最後の相撲で止めた

昭和63年五月場所の六日目、関脇琴ヶ梅に敗れた翌日、花の湖に勝って連勝が始まった。誰もこれが始まりとは思っていない。七月場所で15戦全勝、九月場所で初の連続全勝優勝となり39連勝。ここでようやく騒がれ始めた。十一月場所も白星を重ね、千秋楽を53連勝で迎える。相手は横綱大乃国だった。

大乃国は「おれだって横綱だ。連勝記録は絶対に止めてやる」という意気込みで臨んだと田口は書いている(千代の富士の53連勝・2020年4月23日)。立ち合いで左上手を浅く取り、千代の富士を半身に追い込んで寄り倒した。昭和最後の相撲になった一番である。千代の富士はこのとき32歳から33歳。年6場所制の横綱がこの年齢で連勝を伸ばすのは異例だった。

大鵬45連勝|戸田戦の誤審で止まった

大鵬の連勝は2度とも34で終わっていた。5場所連続休場という不振を抜けた昭和43年九月場所、初日に栃東に敗れたあと14連勝して優勝する。翌場所と翌々場所を全勝優勝して44連勝。昭和44年三月場所の初日に藤ノ川を退けて45連勝とした。

二日目の相手は新鋭の戸田(のちの羽黒岩)だった。押されて後退した大鵬がまわり込み、戸田の右足が土俵の外の砂をはねた直後に大鵬が土俵を割る。行司は大鵬の勝ちとし、控えの高鉄山も戸田の足が出たと主張した。判定を覆したのは審判5人である。5人とも戸田の勝ちとした(歴史的瞬間!連勝ストップ5・2020年4月9日/大鵬の連勝記録が誤審でストップ)。大鵬はこのあと2連勝して休場している。

田口はこの一番を誤審と断じ、大鵬の連勝記録は45ではなく実質48連勝、それも「+α」だと書いている(大鵬の連勝記録は48連勝+α・2014年6月11日)。上の表には記録として残っている45を入れた。

谷風の63連勝は本当か|数え方で50にも54にもなる

白鵬が63連勝したとき、江戸の谷風に並んだと書いた媒体があった。田口はその63という数字を2度検証している。結論は2度とも「63ではない」で、しかも2度で数字が違う。

1度目は2021年。谷風の63連勝は安永7年春場所から数えた場合のもので、その翌場所は全休しているのだから連勝はそこで切れる、と書いた。数え直すと2預をはさんで54連勝になる(白鵬10大記録3 連勝・2021年10月7日)。

2度目は2026年。場所ごとの星を並べ直したうえで、当時の取組はあらかじめ決まった日程ではなくその日その日に組んでいたこと、力士が休むと申告するとその取組自体が組まれなかったことを書いた。自己都合の休場は勝てなかったのと同じだ、という数え方である。すると50連勝になる(谷風・初代梅ヶ谷の連勝・2026年8月29日)。

場所成績通算
安永8年春場所9勝
安永8年冬場所9勝1分18
安永9年春場所6勝24
安永9年冬場所8勝0敗2預32
安永10年春場所9勝41
天明元年冬場所9勝50
天明2年春場所や○○○や○●○○や初日が自己都合の休場
土俵の目撃者「谷風・初代梅ヶ谷の連勝」(2026年8月29日)の本文からそのまま引用した。通算の数字(18以降)は記事に書かれている値で、当サイトが足し直したものではない。1場所目の通算は記事に書かれていないので空欄にした。「や」は休み、「分」は引き分け、「預」は預かり。

同じことが太刀山と初代梅ヶ谷にも起きている。太刀山はこの43連勝のあとに56連勝したと伝えられてきたが、その期間には全休が3場所ある。全休は自己都合なので連勝を中断するものだ、と田口は書き、太刀山の最長の連勝を43としている(歴史的瞬間!連勝ストップ1・2020年3月31日)。初代梅ヶ谷の58連勝も、自己都合の休場を外すと17連勝が最高になる。

もっとも、大正15年に優勝制度ができる以前は不戦勝・不戦敗の制度も取り直しの制度も無く、引き分け・預かり・無勝負が当たり前だった。これらが連勝を止めると解釈するのは酷で、時代の限界としてこれをはさんだ連勝は認めていいのではないか、というのが田口の立場である。休場と、引き分け・預かりは分けて数えている。どちらの数字を採るかは読む側に委ねられている。

幕下以下の連勝記録|最高は土佐豊の30連勝

幕内より下の連勝も田口が調べている。1場所7番制になった昭和35年七月場所以降が対象で、連勝は本割だけを数えている。序ノ口・序二段・三段目を7戦全勝で駆け上がった力士が、幕下でつまずくという形がそろっている。

連勝力士止まったところ止めた力士のちの最高位
30土佐豊幕下2場所目の6番相撲阿覧前頭筆頭
27佐久間山(のち常幸龍)幕下の7番相撲千昇小結
26栃東(当時は志賀)幕下の2番相撲出羽嵐大関
26板井幕下の6番相撲大錦小結
25旭富士七月場所 幕下の5番相撲生田目横綱
土俵の目撃者「幕下以下の連勝」(2026年9月7日)の本文から引用。1場所7番制が導入された昭和35年七月場所以降が対象で、連勝は本割のみを数えている。

大相撲の連勝記録についてよくある質問

Q. 大相撲の最多連勝記録は?
双葉山の69連勝です。日本相撲協会の大相撲クイズ No.54 に「大相撲の最高連勝記録は『69連勝』」と書かれています(2026年9月17日確認)。

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Q. 双葉山が持つ大相撲の連勝記録は何連勝ですか?
69連勝です。昭和11年一月場所の七日目に始まり、昭和14年一月場所三日目まで続きました。その間に五場所連続全勝優勝を含みます。

Q. 双葉山の連勝を止めたのは誰ですか?
前頭三枚目の安芸ノ海(安藝ノ海)です。昭和14年一月場所の四日目、左の外掛けで倒しました。初対戦でした。

Q. 大鵬の連勝記録は?
45連勝です。昭和44年三月場所二日目の戸田戦で止まりました。行司と控えの力士は大鵬の勝ちとしましたが、審判5人が戸田の勝ちとしています。田口はこれを誤審とし、実質48連勝+αだと書いています。

Q. 白鵬は何連勝しましたか?
63連勝です。平成22年一月場所の十三日目に魁皇に敗れた翌日から始まり、十一月場所初日の栃ノ心戦で63、二日目に稀勢の里に敗れて止まりました。のちに43連勝もしていますが、これも稀勢の里に止められています。

Q. 千代の富士の連勝を止めたのは誰ですか?
横綱大乃国です。昭和63年十一月場所の千秋楽、53連勝で迎えた一番で寄り倒されました。昭和最後の相撲になりました。

Q. 谷風の63連勝は本当ですか?
数え方によります。田口は休場の扱いを検証して、2021年には54連勝、2026年には50連勝という数字を出しています。当サイトはどちらか一方に断定していません。

Q. 幕下以下でいちばん長い連勝は?
土佐豊の30連勝です。幕下2場所目の6番相撲で阿覧に敗れて止まりました。1場所7番制になった昭和35年七月場所以降、本割のみを数えた場合です。

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この記事を書いた人

少年漫画雑誌、日経関連の編集者を経て独立。現在は大相撲を専門に取材するライター。ほぼ毎場所、自ら土俵際で撮影している。にほんブログ村 相撲・大相撲カテゴリでランキング1位。

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