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隠岐の海引退大相撲レポート

2023/9/30  

9月最後の日も暑い1日だった。そんななかで隠岐の海引退相撲が開催された。正式には「隠岐の海引退年寄君ヶ濱襲名披露大相撲」である。 両国には10時20分頃着いた。当日券が発売されていたが、人から聞いた情 ...

混迷場所の成績分布

2023/9/29  

九月場所は11勝4敗が2人という最低の場所で終わった。混迷の場所が始まって以来最も低い数字となった。なぜ11勝が幕内最高成績なのかは、すでに触れた。 <貴景勝> 混迷の時代はいつから始まったのか。年6 ...

貴乃花の再婚

2023/9/28  

貴乃花が再婚していた。相手は初恋の人だという。2018年10月、突然相撲協会を退職した。そのあとフジテレビアナウンサーの河野景子氏と結婚を卒業した。 相撲部屋は一門に所属しなければならない、が輪をかけ ...

照ノ富士の再入幕優勝

2023/9/27  

九月場所、再入幕の熱海富士は千秋楽朝乃山に敗れ優勝を逃した。ところが再入幕で優勝を果たした力士がいる。照ノ富士である。照ノ富士は出場停止で付番を下げたのではない。ケガからの復帰である。 <再入幕で優勝 ...

2023年九月場所総評

2023/9/26  

★九月場所1位は貴景勝の11勝4敗になったが 昨年に引き続き、今年も12勝優勝が多かった。最悪なことに九月場所は11勝が、幕内最高成績が出てしまった。11勝はとても優勝とはいえない、優勝に値しない。混 ...

2023年十一月場所私製番付

2023/9/25  

大関が3人になったが、不成績の者は約2名いる。それでも大関と対戦した者とそうでない者と成績を同一視はできない。大関戦を除いた関脇以下の成績で番付編成をした。ただし、大関に勝利した成績は加味した。 それ ...

■23秋千秋楽 幕内最高成績が11勝の理由

2023/9/24  

千秋楽のチケットは難しいはずなのに国技館内で知った顔7人にでくわした。この中にはマス席で同席する3人を含んでいない。みんな大相撲が根っから好きな方々である。 千秋楽注目の取組は3敗単独トップ熱海富士で ...

■23秋14日目 熱海3敗死守!貴痛恨の4敗目

2023/9/23  

優勝戦線はいよいよ佳境。まず、3敗トップに並び立つ熱海富士が登場。対戦相手は曲者阿炎である。阿炎は今場所立ち合いに変化をしばしみせている。この一番に出るのか。 出た!阿炎の変化で熱海富士大きく泳いだが ...

■23秋13日目 貴、熱海に勝利して3敗並走

2023/9/22  

各段の優勝が決まる13日目。序ノ口と三段目が決定した。序二段と幕下は優勝決定戦になる。特に幕下は6勝1敗の争いになった。 10日目から調子を上げてきた3敗貴景勝。2敗でトップを走る再入幕熱海富士。13 ...

■23秋12日目 貴景勝変身!まっこうからの押し快調

2023/9/21  

後半登場するようになった力士。それが1敗熱海富士である。12日目の対戦相手は関脇大栄翔である。 実力は大栄翔が上である。熱海富士がつかまえれば勝機は出てくる。しかし、離れた場合熱海富士はどう戦うか。そ ...

■23秋11日目 今度は物言いの相撲をモノにした豊昇龍

2023/9/20  

1敗熱海富士は三役初対戦。対戦相手は小結翔猿である。相撲は小結と再入幕のとは思えない展開になった。立ち合い熱海富士は左上手をがっちりつかみ上手投げで翔猿を裏返してしまった。 <翔猿を投げ1敗を守った熱 ...

■23秋10日目 霧島は横綱になれない

2023/9/19  

平幕1敗同士の対戦が行われた。高安対熱海富士戦である。上位に2敗がいない中での星のつぶし合いである。 相撲は、高安が果敢に攻めたが、熱海富士の強烈なつぶすような押し倒しが決まった。熱海富士の圧倒的なパ ...

■23秋9日目 混迷深める九月場所

2023/9/18  

祝日敬老の日の秋場所9日目。この日だけは今までと異なった。これまで結びの一番で立ち上がる時刻がほとんど17時55分ごろであった。初日は物言い取り直しで終了18時をオーバーした。ギリギリは危ういと思った ...

■23秋8日目 大関は3人になっても弱かった

2023/9/17  

8日目は大関惨敗の日となった。 まず霧島が隆の勝と対戦した。対戦は昨年の七月場所以来である。対戦成績は霧島の1勝8敗であるが、今は対場が逆転している。対戦の空白は隆の勝の低迷によるものである。 霧島が ...

■23秋7日目 深刻!豊昇龍、錦木に力負け

2023/9/16  

連日の満員御礼である。この満員御礼に貢献しているのが外国人観客である。今日周辺は皆外国人であった。早くから観戦する方と十両おしまいのころ来るタイプがいる。中には途中で帰る方もいる。相撲の魅力は勝負が柔 ...

■23秋6日目 力・スピード・技、紙一重で豊昇龍が朝乃山を投げる

2023/9/15  

東京ではゲリラ豪雨が降った。国技館にいるから外の様子は気がつかない。帰りはポツポツ雨程度だった。地元では雨はなかった。 6日目注目した取組は豊昇龍対朝乃山の一番である。成績はともに2勝3敗とよくない。 ...

■23秋5日目 熱闘霧島対朝乃山

2023/9/14  

9月だというのに暑い日が続く。愛知県体育館と国技館へ行く服装がともに変わらぬ夏服である。序盤の疲れもたまってきた。電車で寝そうになる。 さて5日目最高の熱戦は霧島対朝乃山戦である。先場所霧島は朝乃山に ...

■23秋4日目 引き立て役になった大関

2023/9/13  

大関で最も危ういと思われたのが貴景勝である。貴景景勝来の相撲は取れていない。さらに対戦相手は元大関の朝乃山である。朝乃山が貴景勝をつかまえ勝負ありと思われた。 だが、実際の相撲展開は違った。貴景勝はあ ...

■23秋3日目 北勝富士に総なめにされた大関陣

2023/9/12  

北勝富士は連日の大関戦である。これまで大関貴景勝・豊昇龍を撃破してきた。3日目が最後の大関霧島戦になる。 相撲は離れての攻防。霧島のいなし。北勝富士まわりこんでから右上手を取って頭をつけて西土俵で寄り ...

■23秋2日目 朝乃山こらえて逆襲の勝利

2023/9/11  

初日に続き2日目も満員御礼となった。協会のホームページにチケット完売御礼とあったから予想されたことだった。ただ、札止めまでいっていないように見える。マス席でもイス席でもあいている箇所が見える。 2日目 ...

■23秋初日 明暗わけた大関

2023/9/10  

国技館に行くと手荷物検査が待ち受けていた。天覧相撲かと思ったが、結局何もなかった。あったのは秋場所とはいえない夏の暑さであった。 大関陣はまず、新大関豊昇龍の登場で始まった。対戦相手は阿炎である。阿炎 ...

初日前日

2023/9/9  

9月2日は稽古総見の公開であった。このことはメディアでも報道され、多くの相撲ファンが知ることになった。 ところが初日前日行われる土俵祭りははっきりしなかった。むろん土俵祭りそのものはおこなわれるが公開 ...

混迷の時代の終焉はくるか

2023/9/8  

昨年(2022年)は6場所すべて優勝者が異なった。横綱1回、関脇2回、平幕3回であった。13勝優勝が2回、12勝優勝が4回あった。まさに混迷の時代であった。 <霧馬山初優勝> これは今年も続いている。 ...

朝乃山は関脇・小結に復帰できるか

2023/9/7  

七月場所、朝乃山は前頭東4枚目まで番付をあげた。途中休場があり、自分より上位で対戦したのは6番であった。霧島、若元春、正代に勝ち、豊昇龍、翔猿、明生に負けた。大栄翔は不戦勝だった。対戦がなかったのは、 ...

優勝後の大栄翔

2023/9/6  

大栄翔が初優勝してから2年半経過した。今年(2023年)の三月場所は2回目の優勝のチャンスだったが、霧馬山に逆転優勝された。大栄翔は徹頭した突き押し相撲で人気がある。優勝後の大栄翔はどういう道をたどっ ...

琴ノ若は大関になれるか

2023/9/5  

七月場所、琴ノ若は11勝4敗の好成績をあげた。早々と4敗したため、優勝争いに加わることはできなかったが、自信につながったことは間違いない。これによって九月場所は新関脇で登場する。 <琴ノ若> 琴ノ若は ...

横綱・大関への期待度

2023/9/4  

九月場所は1横綱・3大関の番付になる。横綱・大関といえば協会の看板であり、好成績を連続することによってなれる特別な地位である。ほかのスポーツではありえないポジションである。横綱・大関は三賞受賞できない ...

三賞受賞者数初めての変化

2023/9/3  

三賞は相撲人気回復策として発案された。優勝はどうしても限られた力士しかできない。だから三賞は力士にとって励みになった。 昭和22年秋場所からスタートした殊勲・敢闘・技能の三賞は毎場所各一人であった。そ ...

公開稽古総見見聞録

2023/9/2  

9月2日、コロナ禍で中断していた稽古総見の公開が久々開催された。薄暗いなかでかけて、できるだけ前のほうに並ぶのを通例としていた。今回も同様だった。ところが全くの徒労に終わった。 <稽古に挑む目> とい ...

気になる明日のホープ

2023/9/1  

明日のホープ、それは将来の大関・横綱を予見させる逸材である。豊昇龍はそういう存在であったが、なかなか浮上しなかった。関脇時代以下の上位での活躍が少なかった。霧島は、素材はいいが、大関は微妙だと思ってい ...

関脇以下最強は誰

2023/8/31  

17場所・10場所連続関脇小結在位の御嶽海は関脇以下最強の時期があった。大関になって卒業した。大関の座を明け渡したが、元大関では関脇以下最強とはいいがたい。御嶽海はむしろ弱くなっている。 そこで関脇以 ...

照ノ富士が与えた金星

2023/8/30  

七月場所、照ノ富士は2日目錦木、3日目翔猿に連敗すると翌日から休場した。なお、錦木、翔猿は平幕力士だから金星を獲得したことになる。記録の数字は通常大きいきいほうがいいが、金星配給率は小さいほうがいい。 ...

十両優勝者の入幕アップ枚数 十1、11勝編

2023/8/29  

近年の番付は不合理をもって編成されている。新大関豊昇龍が角番大関霧島・貴景勝より下位になること。これについては前日触れた。 もう一つが十両優勝者の不遇の扱いである。どう不遇なのか。七月場所、十両西筆頭 ...

歴史に逆行する九月場所番付

2023/8/28  

九月場所の番付が発表された。横綱・大関が手薄だから上位勝ち越し者が多く、幕内上位はどんづまりである。小幅アップにならざるを得ない。 豊昇龍が新大関としてデビューする。しかし、それは角番大関霧島・貴景勝 ...

立ち合い今昔

2023/8/27  

8月のある土曜、相撲趣味の会の例会にオブザーバーとして参加した。会長とはかつて相撲友の会の例会で何度かご一緒した。例会のテーマは別にあったけれど、雑談で手をおろさない立ち合いの話が出た。手をつかないな ...

天竜と大ノ里

2023/8/26  

天竜といえば昭和7年1月6日におきた春秋園事件の中心人物として有名である。幕内西方の全力士20人と十両の出羽系11人が、品川大井町の中華料理店春秋園に集結した目的は大相撲の近代化へ向け、力士生活の安定 ...

年間最優秀新人賞受賞者は出世する

2023/8/25  

プロ野球には新人賞がある。大相撲はどうか。中日スポーツが制定している年間最優秀新人賞がある。原則その年で3場所以上が経験した新入幕力士が対象になる。2場所の以下の新入幕力士は翌年に持ち越す。 例外は昭 ...

一人横綱が続く照ノ富士

2023/8/24  

照ノ富士の横綱デビュー場所は2021年九月場所であった。この場所、白鵬は現役だったが、コロナ部屋ごと休場で全休していた。白鵬は場所後引退した。つまり照ノ富士は横綱2場所目から一人横綱となったわけである ...

3大関の強敵・難敵・要注意対戦相手 下

2023/8/23  

角番はさほど話題になるものではない。人によっては角番5回で関脇落ち。あるいは1年間2回カド番で関脇落ちを主張する方がいる。角番後優勝した大関がいる。 貴ノ花小錦貴ノ花(のちの貴乃花)魁皇千代大海栃東琴 ...

3大関の強敵・難敵・要注意対戦相手 上

2023/8/22  

きたる九月場所は久々に3大関が出場しそうである。新大関はいいスタートを切りたいし、角番2大関は待ったなしである。といっても絶対ではないのが現代大相撲の特徴である。七月場所霧島が休場から途中出場したもの ...

四股名の大元 琴

2023/8/21  

佐渡ヶ嶽部屋といえば頭に琴がつく四股名。これが常識化して長い時間が過ぎ去ってきた。この四股名の大元は佐渡ヶ嶽部屋創設者の初代琴錦である。初代琴錦の故郷である香川県の観音寺にある琴弾八幡宮に由来している ...

本家から転身した立浪

2023/8/20  

七月場所後、豊昇龍の大関昇進が決定した。協会使者として境川(元両国=前名小林山)と大鳴門(元出島)が立浪部屋宿舎に向かった。使者は通常一門の親方が選出される。豊昇龍が所属する立浪(元旭豊)部屋は出羽海 ...

番付は1年でどう変わる

2023/8/19  

昨年の七月場所を覚えているだろうか。コロナ部屋ごと休場が続出し、場所の行く末が心配であった。取組が減少するなかで不戦勝が続出した。新入幕の錦富士は3不戦勝であった。幕下では最初の取組からから塩がはいっ ...

関脇以下同士の優勝決定戦 下

2023/8/18  

令和元年九月場所、関脇御嶽海と関脇貴景勝との間で優勝決定戦がおこなわれた。御嶽海は7場所前に初優勝しているが、それを生かして大関につなげることはできなかった。この場所で16場所連続小結関脇在位を記録し ...

四股名の大元 栃

2023/8/17  

頭に栃がつく四股名といえば春日野部屋を思いおこす。引退したが、栃ノ心は大関までいった春日野部屋の力士であった。 春日野部屋は、元常陸山の出羽ノ海が存命中にすでに分家独立の許諾を得ていた。いわば出羽海部 ...

記録でみた豊昇龍

2023/8/16  

七月場所、豊昇龍は初優勝して大関に昇進した。新入幕から18場所、つまり3年かかっての昇進だった。年齢は24歳であった。おじの朝青龍は新入幕から10場所を要しての大関昇進となった。新大関の場所は22歳で ...

関脇以下同士の優勝決定戦 中

2023/8/15  

平成24年五月場所、優勝決定戦は史上初の平幕優勝同士となった。栃煌山対旭天鵬である。といっても、栃煌山はこの時点で関脇2場所、小結4場所経験していた。同様に旭天鵬は関脇3場所小結9場所務めたことがあっ ...

四股名の大元 玉

2023/8/14  

頭に玉をつける部屋は片男波部屋である。現役関取では玉鷲、玉正凰がいる。片男波部屋の創設者は玉乃海代太郎である。 黄金のまわしで昭和32年十一月場所優勝している。もっとも横綱・大関戦は一番もなかったが。 ...

続2023年九月場所チケット事情

2023/8/13  

九月場所チケットが一般発売されて1週間が経過した。8月5日、アクセスが殺到してサイトにはいれた時、千秋楽のチケットはなかった。あるいは14日目は残り少なくなっていた。大相撲の人気は継続されていることを ...

関脇以下同士の優勝決定戦 上

2023/8/12  

去る七月場所は関脇豊昇龍と前頭9枚目北勝富士の間で優勝決定戦がおこなわれた。豊昇龍が勝って初優勝と大関昇進を決めた。関脇以下同士の優勝決定戦は今年の三月場所、関脇霧馬山対小結大栄翔以来である。つまり今 ...

井筒の系統

2023/8/11  

明瀬山が引退し、井筒を襲名した。これによって井筒の株はこれまでの時津風系ではなく、旧三保ヶ関部屋から独立した木瀬系に移ったことを意味している。 <明瀬山> 井筒はそれまで元豊ノ島が名のっていた。井筒株 ...

10大横綱に迫った力士4

2023/8/10  

■朝青龍 横綱時代の朝青龍に最も迫ったのは誰か。11勝6敗の栃東ではない。優勝を争った直接対決で横綱朝青龍に勝ったことはある。だが、栃東ではない。 次の横綱になった白鵬である。優勝決定戦を含め、朝青龍 ...

令和横綱・大関4人以上のフル出場

2023/8/9  

最近はまず、横綱・大関が4人以上いないことが多かった。きたる九月場所で1横綱3大関になるが果たして全員フル出場なるのか、微妙なところである。令和は横綱・大関の出場に関してどういう時代であったか。 <ト ...

今は昔 夏に鍛える

2023/8/8  

ひと昔前は夏巡業といえば東北、北海道の涼しい地域を長期にまわって鍛えたものである。そのため、七月場所の開始が今より1週間早かった。また、2班に分け、稽古量を確保できる工夫があった。 だが、現代の夏は猛 ...

10大横綱に迫った力士3

2023/8/7  

■北の湖 輪湖時代、北の湖時代をみてきた方にとっては北の湖が苦手とした相手にピンとくる力士が思い浮かぶであろう。朝潮である。 初顔のとき北の湖はすでに横綱だった。朝潮が関脇以下のとき5勝11敗(不戦敗 ...

2023年九月場所チケット事情

2023/8/6  

猛暑日が続くなか、8月5日10時に九月場所のチケットが発売された。席はインターネットでイス席が選択できる。しかし、一斉にアクセスしているため、なかなかつながらない。 つながったときは千秋楽、14日目は ...

霧島の蹉跌

2023/8/5  

新大関の場所、霧島は4日目から途中出場した。肋骨を痛めて初日不戦敗となったが、きわめて珍しいケースとなった。人によっては12勝1敗2休で霧島の優勝という見方をしていた。 しかし、霧島は万全ではなかった ...

照ノ富士の横綱休場率

2023/8/4  

五月場所14勝1敗の堂々たる優勝を達成した照ノ富士。ところが七月場所、2日目錦木、3日目翔猿に連敗するとあっさり休場してしまった。照ノ富士はここ1年、フル出場したのは1場所しかない。照ノ富士の横綱休場 ...

10大横綱に迫った力士2

2023/8/3  

■栃木山 栃木山は横綱在位14場所、フル出場は13場所である。横綱は追いつめられて辞めてはいけないという美学から、まだ相撲を取れるのでは、というなかで引退した。横綱敗北は8敗である。 <清瀬川のブロマ ...

4場所経過した2023年年間最多勝レース

2023/8/2  

七月場所が終了したことで、今年の本場所は4場所経過したことになる。七月場所はご存知のとおり、豊昇龍が初優勝し、大関昇進を決めた。一方新大関霧島の休場及び不成績はどう影響したのか。 年間最多勝レースはど ...

伯桜鵬はどこまで出世する

2023/8/1  

七月場所、新入幕の伯桜鵬は千秋楽まで優勝を争った。これがデビュー4場所目でまだ髷がゆえない力士だから驚異的である。七月場所は19歳であった。 これからわかるように学生出身ではない。高校卒業後、肩の手術 ...

躍進する宮城野部屋

2023/7/31  

白鵬が帰化までしてまで親方になりたかったわけがあった。それは部屋をもって力士を育てたかったからである。大相撲界独特のシステムであり、やりがいは大きい。弟子の育成は現役時代の実績とはまったく違う要素であ ...

10大横綱に迫った力士1

2023/7/30  

横綱が実質地位化したのは常陸山以降である。10大横綱の横綱時代に最も迫った力士は誰か。調査してみることにした。 ■常陸山 常陸山は横綱在位22場所である。そのうち全休・途中休場が13場所もある。横綱時 ...

大相撲素朴な疑問2023年7月版

2023/7/29  

■七月場所、愛知県体育館で開催するのはいつまでですか。 2024年は愛知県体育館で開催することは確定しています。2025年は夏オープンの新しい施設での開催予定です。名古屋城を中心とした城址公園である名 ...

混迷の時代終焉のカギ

2023/7/28  

混迷の代はいつ始まったのか。予想外の力士が優勝戦線に踊り出てくる。優勝のレベルは12勝が多い。となると2022年三月場所からである。この場所は関脇若隆景と高安が優勝を争った。 <若隆景と高安の優勝決定 ...

新入幕力士の三賞ダブル受賞

2023/7/27  

七月場所千秋楽、新入幕の伯桜鵬は11勝3敗で同成績の関脇豊昇龍と対戦した。場合によっては108年ぶりの新入幕力士の優勝かとあおったメディアがあった。これは大正3年夏場所の両國勇治郎のことを指しているの ...

新大関豊昇龍論

2023/7/26  

七月場所で初優勝した豊昇龍の大関昇進が正式に決定した。名古屋の宿舎に使者を迎えての口上は「大関の名を汚さぬよう、気魄一閃(きはくいっせん)の精神で努力いたします」であった。モンゴルでは朝青龍、白鵬、日 ...

2023年七月場所総評

2023/7/25  

★優勝争いについて 混迷の時代は8日目を過ぎるまで誰が優勝するのかまるで分らない。さらに思いがけない優勝候補が出てくる。それが千秋楽までもつれ込むのだから面白いと思うのは当然である。ただ、番付の権威が ...

2023年九月場所私製番付

2023/7/24  

まず、最初にこれは予想番付でないことをお断りしておく。幕内は横綱・大関と対戦するクラスとそうでないクラスの2部で構成されている。つまり幕内は一枚岩ではないということである。 これまで横綱・大関の負け数 ...

■23名千秋楽 最後は番付通り豊昇龍が初優勝

2023/7/23  

千秋楽は協会ご挨拶がある。各段の優勝決定戦及び各段の優勝の表彰がある。しかし、観客が見たいのは優勝に関わる一番である。 幕内の後半、3敗の一人北勝富士が登場する。対戦相手は錦木である。錦木が優勝圏内の ...

■23名14日目 新入幕伯桜鵬が優勝戦線へ浮上

2023/7/22  

幕内前半から館内は熱い盛り上がりをみせていた。2敗北勝富士と3敗伯桜鵬が激突するからである。この一番の行方は大きい。北勝富士が勝つとかなり有利な展開で千秋楽を迎える。一方伯桜鵬が勝つと優勝の行方は混沌 ...

■23名13日目 上位戦わずか2番の北勝富士が単独トップ

2023/7/21  

北勝富士は一転して4敗の幕内下位遠藤と対戦した。これは前日の豊昇龍との2敗同士の対戦に敗れると想定したためなのだろうか。取組的には興味がわかない。遠藤は技巧派だが、ベテランの域である。結果は北勝富士の ...

■23名12日目 暑い名古屋のお寒い事情

2023/7/20  

七月場所の見所は混迷のなかの優勝争いが1つ。もう1つは大関昇進に挑む3関脇である。豊昇龍は2つに絡んでいる。 まず、優勝争いのトップ1敗の錦木は新入幕で7勝4敗の湘南乃海と対戦した。本来ならこういう対 ...

■23名11日目 ちぐはぐな上位挑戦の取組編成

2023/7/19  

1敗北勝富士の上位戦がようやく実現した。相手は関脇若元春である。10日目負けて3敗に後退した。三月場所10連勝した翠富士をストップした実績をもつ。相撲は四つに組んだ段階で若元春の勝ちであった。事実その ...

■23名10日目 優勝戦線に変化あり

2023/7/18  

北勝富士は玉鷲相手に圧倒して快勝し、1敗を守った。といっても、北勝富士の対戦相手に幕内上位は当然一人もいない。幕内中位以下だけの星である。11日目ようやく若元春と対戦する。なぜか1敗錦木でもなく、2敗 ...

■23名9日目 2023年七月場所の行方

2023/7/17  

照ノ富士がくずれ、休場してしまったことで、混迷の時代に逆戻りした。その中での優勝予想は難しかったが、9日目を終えてようやく優勝が見えてきた。七月場所の行方はどうなるのか。 <豊昇龍、掛け投げで逆転> ...

■23名8日目 暗転の新大関霧島

2023/7/16  

朝乃山が今日から休場した。前日の豊昇龍戦で負傷したとのことである。左上腕二頭筋部分断裂で4週間の安静を必要とするとのことである。これで幕内の休場は若隆景、貴景勝、霧島、照ノ富士に続いて5人目である。霧 ...

■23名7日目 考察3番!

2023/7/15  

これまで朝乃山は上位に復帰しながら、6日目までなぜか平幕のみの対戦相手だった。それも自分より下位が5番もあった。なぜ三役戦がここまでないのか不思議だった。 <豊昇龍、朝乃山を豪快に投げる> さんざんじ ...

■23名6日目 横綱・三役相手の錦木が一人全勝

2023/7/14  

2日目から5日目の平日の満員御礼は70%の入りだった。空席がけっこう目立った。6日目の平日は多少違った。週末ということがあったのか、76%位の入りであった。 そんなかで錦木は快調である。何をするかわか ...

■23名5日目 錦木恐るべし

2023/7/13  

名古屋は1日中雨の日であった。歩きづらい中を歩いて愛知県体育館に辿り着くと今日も大相撲があった。 錦木恐るべし。5日目は大関に挑戦する若元春と対戦した。前へ前へと攻め立て若元春を圧倒した。これで大関に ...

■23名4日目 霧島出場の日照ノ富士休場

2023/7/12  

新大関霧島が4日目から出場した。1度も出場していないから再出場ではなく、途中出場になる。狙いは角番を避けるためであろう。これが後半ならなかったと思われる。貴景勝が新大関のとき、出場-休場-再出場-再休 ...

■23名3日目 土俵は思いがけない展開

2023/7/11  

2日目に続いて3日目も満員御礼の垂れ幕が下がった。ともに入りは70%くらいである。満員御礼を意外に思う声が聞こえた。コロナ禍に比べたらお客さんは戻ってきている。向こう正面及びラジオ席はコロナのころのま ...

■23名2日目 照ノ富士の敗因は無理攻め

2023/7/10  

2日目、結びの一番で波乱が起きた。照ノ富士に挑むのは錦木である。先場所は上位でじわじわと勝ち越してきた力士である。目標は三役であり、今場所はチャンスの場所である。地力をつけてきた力士ではあるが、照ノ富 ...

■23名初日 霧島思いがけない休場で場所に大穴

2023/7/9  

新大関霧島が初日から突然休場した。まったく寝耳に水であり、場所にぽっかり穴があいた感はまぬがれない。ろっ骨を痛めたということだが、早くも角番で暗澹たるスタートとなった。貴景勝は休場で大関不在では出鼻を ...

◆2023年7月 お知らせ 賢明な読者の皆様へ

2023/7/8  

土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠にありがとうございます。足を使い、この目で見た生の大相撲をお届けするために、七月場所の初日から千秋楽まで愛知県体育館で観戦します。ノートパソコンで地方からレポートを ...

2023年七月場所展望

2023/7/7  

★混迷の時代は終わったのか 先場所は横綱照ノ富士が14勝1敗で復活優勝した。これをもって、誰が優勝するかわからず、12勝優勝が多かった混迷の時代は終わったといえるのか。2022年一月場所から顔ぶれの異 ...

十両優勝者の入幕アップ枚数に大いなる疑問

2023/7/6  

先場所東十両筆頭で14勝1敗優勝した豪ノ山。番付発表では幕内東12枚目だった。わずか5枚しか上がっていない点に驚愕した。思い起こせば三月場所、十両東3枚目14勝1敗で優勝した逸ノ城は6.5枚及び十両東 ...

10代入幕は出世するか

2023/7/5  

落合改め伯桜鵬が入幕を果たした。3場所を要しての入幕が話題となっているが、久々の10代入幕である。伯桜鵬は8月生まれだから厳密には約19歳11カ月である。 <伯桜鵬> 20歳以下の新入幕はけっこういる ...

湘南乃海の出世街道 下

2023/7/4  

2020年はコロナ禍で、無観客開催や場所の中止が相次いだ年である。湘南乃海は再び負け越しの1年となった。17勝18敗で下積みは約6年半になった。七月場所、一山本には再び負けたが、宇良に突き落としで勝っ ...

真価問われる朝乃山

2023/7/3  

先場所幕内に復帰した朝乃山は平幕相手に11勝1敗小結・関脇・横綱相手に1勝2敗であった。幕内下位・中位相手では強さを発揮したといえる。 <朝乃山> 来たる七月場所は番付を4枚目まで上げてきた。横綱・大 ...

横綱三役の対戦成績

2023/7/2  

暑い七月場所が1週間後に迫ってきた。関脇・小結は油断のできないメンバーがそろった。改めて横綱三役の対戦成績をみていこう。 ここにきて照ノ富士に腰痛が発生し、稽古を一番で切り上げたという情報が流れた。出 ...

湘南乃海の出世街道 上

2023/7/1  

湘南乃海はたたきあげである。中学生のときにすでに大相撲に入門することを決め、トレーニングに励んでいた。最初に見学に行った高田川(元安芸ノ島)部屋に入門した。四股名は最初から湘南乃海であった。 2014 ...

幕下の突破力

2023/6/30  

入門したとき最初に目指すのが十両である。幕下以下は養成員であるが、十両は資格者であり、給料が支給される。十両に昇進するためには幕下を勝ち抜かなければならない。幕下を突破する力が必要になる。それはどのく ...

横綱の休場あけ30歳以上優勝 下

2023/6/29  

昭和33年から年6場所制が始まった。消耗は激しく、30歳まであるいはそれ以下で引退する横綱が多くなってきた。 6場所制の横綱で最初の休場あけ30歳以上の優勝は北の富士であった。北の富士は28歳で横綱に ...

期待大きい伯桜鵬

2023/6/28  

落合改め伯桜鵬が入幕を果たした。デビューは今年の一月場所だから4場所目の入幕は驚異のスピード出世である。幕下15枚目格付出とはいえ、7戦全勝優勝で1場所突破は史上初だった。 <幕下時代 明瀬山戦> 御 ...

豪ノ山の出世街道

2023/6/27  

豪ノ山こと西川は小学校のときから相撲を取る相撲少年であった。水泳など小さいころから始めたほうが身につきやすい。大阪寝屋川出身ながら、高校は相撲の名門埼玉栄高校に進んだ。さらに大学は中央大学に進学した。 ...

2023年七月場所番付を読み解く

2023/6/26  

七月場所の番付が発表された。霧馬山改め霧島が大関に上がった。しかし、それは8勝7敗の先輩大関貴景勝の風下の地位だった。8勝は大関のあげる成績ではない。大関の成績があげられない大関が霧島より上位にいるの ...

豊山の断髪式

2023/6/25  

6月25日、豊山の引退断髪式がおこなわれた。親睦のある大相撲愛好家が見守った。彼が写真を5枚ほど送ってくれた。電話で様子を訊いた。それが以下である。 10時半をすぎると国技館正門前に人が集まってきた。 ...

関脇以下の連続勝ち越し現役ベスト12力士 下

2023/6/24  

現役力士の関脇以下の連続勝ち越しで9連続勝ち越し、10連続勝ち越しを紹介してきた。引き続き紹介していこう。 ■12場所連続関脇以下勝ち越し ●阿武咲阿武咲は幕下以下で負け越したことはない。序ノ口から新 ...

大関誕生の間隔4

2023/6/23  

昭和28年から初、春、夏、秋の年4場所が始まった。テレビの実験放送が2月に始まった。本放送は夏場所からであった。といっても大卒の初任給が1万円をきる時代に20万円のテレビは高価であった。前年秋場所で関 ...

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