各段の優勝候補がそろってきた11日目。十両では錦富士・朝白龍・
朝乃山が2敗でトップ並走である。幕内はどう展開したか。
大関候補に浮上した安青錦は2敗同士で正代と対戦した。安青錦は
ここまで低い体勢と突き起こしで8勝してきた。幕内最高成績は11
勝である。今場所は11勝の壁を越えたいところである。そのために
は正代戦を突破しておきたい。

相撲は安青錦がのど輪で攻めたてたが、正代ものともせずに右差し。
正代、安青錦をおこして胸を合わせて一気に寄り倒した。正代は安
青錦に対する戦法として効果的な相撲を取った。安青錦は自分より
体格に勝る相手に胸をあわされては相撲が取れない。課題がみえた
今日の安青錦であった。
全勝豊昇龍は霧島と対戦した。立ち合い右四つがっぷりとなった。
寄り立ててから上手投げで決めた。全勝豊昇龍を倒す者は果たして
誰か。これが今場所のテーマの一つになってきた。

結びで大の里は東小結高安と対戦した。大の里は西小結安青錦と初
日対戦したあと番付の半枚下と日々対戦してきた。明日からは番付
の半枚上ごとに対戦していく。つまり霧島-若隆景-琴櫻-豊昇龍
の順となる。
相撲は、高安の攻めに大の里あっという間に正面土俵に追いつめら
れた。ここまでの大の里は軽く見えた。土俵際から逆襲して一気に
高安を突き出した。大の里は危ないながらも1敗を守った。

11日目を終えて全勝豊昇龍、1敗大の里、2敗隆の勝・正代となっ
た。12日目は豊昇龍対安青錦戦が実現する。豊昇龍とっては先場所
負けているだけにリベンジしておきたい。豊昇龍の上をいく相撲が
取れるか安青錦。激突の時がついに来た。