序盤を終え横綱・大関の成績は13勝2敗と好調である。豊昇龍・大
の里・琴櫻の3人の序盤戦のこれまでの成績は以下である。
一月場所 9勝6敗
三月場所 9勝6敗
五月場所 11勝4敗
七月場所 8勝7敗
いかに今場所が図抜けているかがわかる。
さて6日目2横綱1大関はどんな相撲を取ったか。琴櫻は平戸海と
組まれた。平戸海は横綱・大関との対戦圏内だが、今場所初の対戦
となった。平戸海の人気は大変なものである。筆者もきびきびした
相撲は好きである。
相撲は、平戸海があたって一気に出た。だが、琴櫻は受け止め動き
が止まった。低くかまえた平戸海が出たが、小手投げで投げ捨てら
れた。今場所の琴櫻はやる気・闘志が感じられる。琴櫻は横綱を倒
す闘魂をみせて頂きたい。

大の里は熱海富士と対戦した。熱海富士はまだ大の里を脅かす要素
はない。それが熱海富士の三役昇進を阻んでいる。大の里は体負け
もない。
勝負は大の里が右差し、一気に出て西土俵寄り切った。なるように
しかならなかった一番であった。熱海富士は負けてもいいから工夫
が必要だった。次回は同じような負けをしてはいけない。

豊昇龍に取りこぼしはつきものだった。それが今場所見られないこ
とに驚愕している。豊昇龍の進歩といえる。また文句のない勝ち方
が自信につながっている。
6日目は同期の王鵬と対戦した。立ち合い踏み込んでもろ差し。一
気に攻め立て攻め切った。豊昇龍の強さだけが際立った一番になっ
た。

これで横綱・大関は16勝2敗となった。7日目以降も3強のいい相
撲が見られそうだ。