2026年7月場所(名古屋)の番付では、現役の元大関は高安・朝乃山・正代・御嶽海・安青錦の5人。元大関は大関からの陥落・復帰・引退によって本場所ごとに増減する。田口は各場所でこの顔ぶれを追っており、2024年初場所時点では高安・朝乃山・御嶽海・正代の4人、2024年名古屋場所で6人、2026年初場所時点では霧島を加えた5人だった。霧島は2026年五月場所で大関に復帰して顔ぶれから外れ、2026年名古屋場所の番付では安青錦が大関から関脇に陥落して加わっている(名古屋場所2026 番付読み解き)。本文は、その4人だった2024年初場所時点の成績を田口が記録したものである。
※本文の成績は2024年一月場所終了時点(本文中の「現在」も同時点を指す)。冒頭の5人は2026年7月場所の番付にもとづく(日本相撲協会「歴代大関」「力士を探す」2026年7月26日確認)。ここでいう元大関は大関から陥落した力士を指し、大関を経て横綱に昇進した力士は含めない。現役元大関は流動的で、貴景勝はその後引退、霧島は2026年五月場所で大関に復帰した。
| 時点 | 現役の元大関 | 人数 |
|---|---|---|
| 2024年一月場所 | 高安・朝乃山・御嶽海・正代 | 4人 |
| 2024年名古屋場所 | 上記+貴景勝・霧島 | 6人 |
| 2026年一月場所 | 霧島・高安・朝乃山・正代・御嶽海 | 5人 |
| 2026年七月場所(名古屋) | 高安・朝乃山・正代・御嶽海・安青錦 | 5人 |
2026年7月場所(名古屋)時点の現役元大関5人
| 四股名 | 2026年7月場所の番付 | 大関在位 | 部屋 |
|---|---|---|---|
| 安青錦 | 西関脇 | 2026年一月場所〜2026年五月場所 | 安治川 |
| 正代 | 東前頭六枚目 | 2020年十一月場所〜2022年十一月場所 | 時津風 |
| 高安 | 西前頭七枚目 | 2017年七月場所〜2019年十一月場所 | 田子ノ浦 |
| 朝乃山 | 東前頭十枚目 | 2020年七月場所〜2021年七月場所 | 高砂 |
| 御嶽海 | 西前頭十一枚目 | 2022年三月場所〜2022年九月場所 | 出羽海 |
| 元大関 | 元大関時代の成績 | 横綱戦 | 大関戦 |
|---|---|---|---|
| 高安 | 164勝124敗42休(別に部屋コロナ休30) | 0勝6敗 | 10勝24敗 |
| 朝乃山 | 幕内42勝20敗13休 | 0勝1敗 | 2勝5敗 |
| 御嶽海 | 52勝68敗(8場所中5場所負け越し) | ― | 2勝2敗 |
| 正代 | 46勝59敗 | 2勝1敗(不戦勝あり) | 2勝8敗 |
現在元大関は高安、朝乃山、御嶽海、正代の4人が
現役である。以前、栃ノ心もいたのだから元大関は
けっこういたことになる。ここ1年以内で3人の大
関が誕生したのだから、新旧交代したともいえる。
しかし、元大関にもう一つ活躍が感じられない面が
あるのも事実である。元大関のその後を検討してみ
よう。
■高安
高安が元大関になって4年以上が経過した。長い期
間になってきた。この間2回優勝決定戦に出場して
いる。だからそこそこ活躍しているかというとそう
もいえない。

さる一月場所は2度の休場があったように休場が目
立つ。2020年にコロナ部屋ごと休場が2場所あった
のは別扱いになる程度である。高安優勝待望論があ
ったが、このところそうした声は薄れてきている。
高安の元大関時代は164勝124敗42休30部屋ごとコロ
ナ休場である。横綱戦は0勝6敗、大関戦は10勝24
敗である。
■朝乃山
朝乃山の大関降格はコロナ外出期間中に外出したこ
とであった。それも口裏あわせがあったことと大関
という立場であったことから出場停止は長期にわた
った。途中休場1場所、全休6場所に及んだ。番付
は三段目まで落ちた。

幕内に復帰したのは2023年五月場所だった。その場
所こそ12勝3敗と活躍した。幕内復帰5場所になる
が3場所が途中休場あるいは途中出場しているのが
気になる。元大関時代の幕内成績は42勝20敗13休で
ある。横綱戦0勝1敗、大関戦2勝5敗である。
■御嶽海
御嶽海はかつて17場所連続小結・関脇在位の記録を
もっていた。また、関脇以下で3回優勝している。
これはほかに例がない。関脇以下最強の時期があっ
た。

だが、元大関となってからは勢いが消えた。たまに
御嶽海らしい相撲を取ることがあるが、全体的には
少ない。元大関となってから8場所になるが、5場
所負け越している。元大関の成績は52勝68敗である。
横綱戦はなく、大関戦は2勝2敗である。幕内上位
に戻れないでいる。
■正代
正代は大関在位13場所中6場所負け越している。大
関の維持は無理だった節があった。むろん大関在位
中優勝争いをしたことはない。

元大関として7場所だから4人のなかで一番短い。
さる一月場所は優勝照ノ富士に勝ちながら4勝11敗
に終わった。食いなれないものを食ったせいかと思
われかねない結果であった。元大関の成績は46勝59
敗。横綱戦2勝(不戦勝あり)1敗、大関戦2勝8
敗であった。
朝乃山はともかく、ほかの元大関はもう一つである。
このまま終わってしまうのだろうか。
現役の元大関についてよくある質問
Q. 現役の元大関は誰ですか?
2026年7月場所の番付では高安・朝乃山・正代・御嶽海・安青錦の5人です(日本相撲協会の力士データ・2026年7月26日確認)。本場所ごとに変わり、田口の記録では2024年初場所時点で高安・朝乃山・御嶽海・正代の4人、2026年初場所時点では霧島を加えた5人でした。
Q. 元大関はなぜ増えるのですか?
大関は2場所連続の負け越しで陥落する規定があり、関脇以下より陥落がゆるやかなためです(田口の指摘)。陥落した大関が現役を続けると、元大関が積み上がります。
Q. 元大関から大関に復帰できますか?
できます。陥落した次の場所で10勝すれば復帰できる内規があり、霧島は2026年五月場所で大関に復帰しました。
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