2026年9月場所の番付で、現役の元大関は高安・朝乃山・正代・御嶽海の4人である。ここでいう元大関は大関から陥落した力士で、大関を経て横綱に上がった力士は含めない。顔ぶれは陥落・大関復帰・引退で場所ごとに変わり、2026年は霧島が五月場所で、安青錦が九月場所で大関に戻って外れた。
番付・部屋は日本相撲協会の番付表と力士プロフィール(2026年9月8日確認)、大関在位は同「歴代大関」(2026年7月26日確認)による。後半の成績は、田口 通廣が2024年一月場所終了時点で記録したものである。
2026年9月場所の現役元大関4人|番付・大関在位・部屋
4人のうち3人は幕内にいる。御嶽海はこの番付で十両に下がったが、現役なので4人に数えている。
| 四股名 | 2026年9月場所の番付 | 大関在位 | 部屋 |
|---|---|---|---|
| 高安 | 東前頭二枚目 | 2017年七月場所〜2019年十一月場所 | 田子ノ浦 |
| 朝乃山 | 東前頭六枚目 | 2020年七月場所〜2021年七月場所 | 高砂 |
| 正代 | 西前頭十一枚目 | 2020年十一月場所〜2022年十一月場所 | 時津風 |
| 御嶽海 | 西十両四枚目 | 2022年三月場所〜2022年九月場所 | 出羽海 |
次に人数が変わりうるのは、秋場所後の引退と十一月場所の番付発表である。
現役の元大関はどう入れ替わってきたか|2024年〜2026年
2024年一月場所に4人だった現役の元大関は、2024年名古屋場所で6人に増え、2026年一月場所は5人、九月場所で再び4人になった。田口は各場所でこの顔ぶれを追ってきた。
| 時点 | 現役の元大関 | 人数 |
|---|---|---|
| 2024年一月場所 | 高安・朝乃山・御嶽海・正代 | 4人 |
| 2024年名古屋場所 | 上記+貴景勝・霧島 | 6人 |
| 2026年一月場所 | 霧島・高安・朝乃山・正代・御嶽海 | 5人 |
| 2026年七月場所(名古屋) | 高安・朝乃山・正代・御嶽海・安青錦 | 5人 |
| 2026年九月場所(秋場所) | 高安・朝乃山・正代・御嶽海 | 4人 |
2024年名古屋場所で貴景勝と霧島が加わり、貴景勝はその後引退した。霧島は2026年五月場所で大関に復帰し、名古屋場所で関脇に陥落して加わっていた安青錦も、秋場所の番付で大関に戻った。
元大関が増える理由を、田口は2場所連続の負け越しで陥落する大関の規定に甘えているからだと書き、関脇以下より甘いと指摘している(6人に増加する元大関)。
陥落した4人はその後どうだったか|田口の記録(2024年一月場所終了時点)
ここからは、2024年一月場所を終えた時点で、田口が元大関4人のその後を検討した記録である。文中の「現在」や「さる一月場所」はその時点を指す。
現在、元大関は高安・朝乃山・御嶽海・正代の4人が現役である。以前は栃ノ心もいたので、元大関はけっこういたことになる。ここ1年以内で3人の大関が誕生したのだから、新旧交代したともいえる。
しかし、元大関にもう一つ活躍が感じられない面があるのも事実だ、と田口は書く。4人の元大関時代の成績は次のとおり。
| 元大関 | 元大関時代の成績 | 横綱戦 | 大関戦 |
|---|---|---|---|
| 高安 | 164勝124敗42休(別に部屋コロナ休30) | 0勝6敗 | 10勝24敗 |
| 朝乃山 | 幕内42勝20敗13休 | 0勝1敗 | 2勝5敗 |
| 御嶽海 | 52勝68敗(8場所中5場所負け越し) | ― | 2勝2敗 |
| 正代 | 46勝59敗 | 2勝1敗(不戦勝あり) | 2勝8敗 |
高安|元大関になって4年以上、優勝決定戦に2回
高安が元大関になって4年以上が経過した。この間に2回、優勝決定戦に出場している。だからといって、そこそこ活躍しているかというとそうもいえない。

さる一月場所は2度の休場があったように、休場が目立つ。2020年にコロナで部屋ごと休場した2場所は、別扱いになる程度である。高安優勝待望論もあったが、このところそうした声は薄れてきている。
元大関時代は164勝124敗42休で、別に部屋ごとのコロナ休場が30ある。横綱戦は0勝6敗、大関戦は10勝24敗である。
朝乃山|出場停止で三段目まで落ち、2023年五月場所に幕内復帰
朝乃山の大関降格は、新型コロナの感染対策で外出が制限されていた期間中に外出したことが理由だった。口裏合わせがあったことと大関という立場から、出場停止は長期にわたった。途中休場1場所、全休6場所に及び、番付は三段目まで落ちた。

幕内に復帰したのは2023年五月場所で、その場所こそ12勝3敗と活躍した。幕内復帰から5場所のうち3場所が途中休場か途中出場なのが気になる、と田口は書いている。
元大関時代の幕内成績は42勝20敗13休で、横綱戦は0勝1敗、大関戦は2勝5敗である。
御嶽海|関脇以下で3回優勝、元大関では8場所中5場所負け越し
御嶽海はかつて、17場所連続で小結・関脇に在位した記録をもっていた。関脇以下で3回優勝していて、これはほかに例がない。関脇以下で最強の時期があった。

だが、元大関となってからは勢いが消えた。たまに御嶽海らしい相撲を取ることがあるが、全体的には少ない。元大関となって8場所のうち、5場所で負け越している。
元大関の成績は52勝68敗。横綱戦はなく、大関戦は2勝2敗で、幕内上位に戻れないでいる。
正代|大関13場所中6場所で負け越し、元大関では4勝11敗も
正代は大関在位13場所のうち6場所で負け越している。大関の維持は無理だった節があり、むろん大関在位中に優勝争いをしたことはない。

元大関として7場所で、4人のなかでは一番短い。さる一月場所は優勝した照ノ富士に勝ちながら、4勝11敗に終わった。田口は「食いなれないものを食ったせいかと思われかねない結果であった」と書いている。
元大関の成績は46勝59敗。横綱戦は2勝(不戦勝あり)1敗、大関戦は2勝8敗だった。
田口はこの記録を「朝乃山はともかく、ほかの元大関はもう一つである」と締め、このまま終わってしまうのだろうかと問いかけている。
現役の元大関についてよくある質問
Q. 現役の元大関は誰ですか?
2026年9月場所の番付では高安・朝乃山・正代・御嶽海の4人です(日本相撲協会の番付表と力士プロフィール・2026年9月8日確認)。田口の記録では、2024年一月場所の時点で同じ4人、2026年一月場所の時点では霧島を加えた5人でした。
Q. 元大関はなぜ増えるのですか?
田口は、2場所連続の負け越しで陥落する大関の規定に甘えているからだと指摘し、関脇以下より甘いと書いています(6人に増加する元大関)。陥落した大関が現役を続けると、元大関が積み上がります。
Q. 元大関から大関に復帰できますか?
できます。陥落した翌場所に10勝以上すれば大関に戻れる規定があり、霧島は2026年五月場所、安青錦は2026年九月場所で大関に復帰しました。
Q. 十両に下がった御嶽海も元大関に数えますか?
数えています。2026年9月場所の番付は西十両四枚目ですが、現役の力士だからです。
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