力士になったら最初に目指すのが十両である。十両
は月給がある。締め込みがカラーになる。化粧まわ
しをつけて土俵入りができる。羽織袴が着られる。
要するに養成員から資格者になるわけである。
十両の予備軍が幕下である。その幕下の年齢構成は
どのようになっているのか。一月場所番付の幕下で
調べてみた。ただし元関取は除外した。引退力士も
対象外とした。年齢は2024年2月15日時点とした。
まず、23歳までを見ていこう。
18歳…2人
19歳…3人
20歳…12人
21歳…8人
22歳…4人
23歳…13人
ここまで42人である。全体の43.8%を占める。かつ
て調査したときは10代の幕下はいなかった。20歳が
3人くらいいた。時代は変わった。
18歳は若碇(伊勢ノ海部屋)と安大翔(安治川部屋)
である。若碇は前相撲からまだ7場所目である。負
け越し経験はない。2月22日には19歳になる。安大
翔は前相撲から5場所目である。こちらも負け越し
はない。
19歳には聖富士(伊勢ヶ濱部屋)と長村(木瀬部屋)
がいる。聖富士は初の幕下で7戦全勝優勝している。
ともに楽しみな力士である。
24歳…17人
25歳…10人
26歳…4人
27歳…4人
28歳…3人
29歳…3人
41人で全体の42.7%を占めている。この年齢にな
ると十両入りを急ぐ必要が出てくる。ただし、全員
の幸福はない。
幕下にも30歳以上の力士はいる。さすがに40歳以上
はいなかった。
30歳…5人
31歳…2人
32歳…1人
33歳…2人
34歳…2人
35歳…0
36歳…0
37歳…1人
13人いる。全体の13.5%である。最年長は伊勢ノ海
部屋の竜勢で37歳である。多賀竜の息子である。34
歳に宮城野部屋の宝香鵬と陸奥部屋の勇輝がいる。
この世代の十両入りはそうとう急がなければ難しく
なる。
今年1年、若手はどんな成績を残すのか。しっかり
生の目で見ていく。