最年少大関ランキング|歴代最年少は20歳の貴ノ花・大鵬・北の湖

15日制(昭和24年以降)の新大関78人のうち、最も若く大関になったのは20歳の2代目貴ノ花です。大鵬・北の湖も20歳、白鵬・柏戸と、2026年一月場所に新大関になった安青錦が21歳で続きます。22歳以下で大関に昇進した18人のうち11人が横綱まで昇進しており、若くして大関になる力士ほど綱に届く傾向があります。新大関の平均は25.3歳。年6場所制より前は高齢の大関が多く、吉葉山・松登・三根山は31歳でした。九州場所2026(令和8年十一月場所)の番付で横綱・大関にいる5人が新大関になった年齢は、安青錦21歳、豊昇龍と大の里24歳、琴櫻(新大関のときは琴ノ若)26歳、霧島27歳です(朝乃山より後の7人)。

▶ 年齢ではなく、初土俵から何場所で大関に上がったか(昇進の速さ)は大関昇進スピード ランキング|初土俵からの所要場所数に並べた。年6場所制以降では大の里の9場所がいちばん少ない。

新大関の誕生。それは新しい力の躍動、新しい英雄の出現である。朝乃山は26歳で大関になった。これまで同じ学生出身の輪島、豊山(前名内田)の年齢と比較してきた。新大関のなかの位置づけはどうなのか。改めて調査してみた。

新大関朝乃山
<新大関朝乃山>

対象は15日制以降の大関で、大関でいえば千代ノ山以降とした。年齢は伝達式の日ではなく、大関初陣の場所とした。朝乃山の初陣がいつになるのか確定していないが、便宜上5月10日とした。四股名は原則大関のときとした。千代ノ山から朝乃山まで71人の新大関の年齢番付が以下である。

目次

歴代最年少大関ランキング(20〜23歳)

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力士大関昇進時の年齢
2代目貴ノ花20
大鵬20
北の湖20
白鵬21
柏戸21
安青錦(2026年・当サイト追加)21
朝青龍22
貴ノ浪22
北尾22
3代目若ノ花22
初代貴ノ花22
貴景勝22
玉乃島22
武蔵丸22
千代大海22
琴欧洲22
大乃国22
北天佑22
雅山23
曙23
北勝海23
千代ノ山23
大受23
小錦23
照ノ富士23
若三杉23
15日制以降の新大関を年齢の若い順に(田口 通廣 集計・朝乃山までの71人)。同年齢は田口の番付上位から。安青錦は朝乃山より後の新大関で、当サイトが協会の生年月日から数えて足した。全71人は下の番付表に。
新大関の年齢番付(前半)
新大関の年齢番付(後半)

20歳で大関になった3人|貴ノ花・大鵬・北の湖

トップは2代目貴ノ花である。史上最年少の大関記録になる。続いて大鵬、北の湖である。いずれも20歳で大関になっている。朝乃山はまだ在学中の年齢である。そしていずれも大横綱であり、一代年寄になっている。北の湖は相撲部屋から中学に通っていた根っからの相撲人であった。今は中学を卒業してからでないと入門できない。

貴乃花
<貴乃花>

白鵬・朝青龍ら22歳以下の出世

白鵬が21歳で第4位である。これも大変な偉業である。白鵬はナンバー1の記録が多いため、ともすれば新大関の年齢は埋没しがちである。さらに柏戸、朝青龍が続く。ここまではすべて横綱に昇進している。朝青龍は序ノ口から21場所で大関に昇進している。これは大鵬(23場所)、貴乃花(29場所)もかなわない。また、朝青龍は大関3場所で横綱に昇進している。6場所制ではトップタイである。

朝青龍
<朝青龍>

現役の貴景勝は22歳で大関に昇進した。これは若い部類に入る。22歳以下で大関に昇進した力士は17人いる。そのうち11人が横綱に昇進している。ただ、貴景勝は大関になっても、もう一つ精彩がない。どこかで変身があるのか、息の長い大関として終わるのか。次の場所はカド番である。カド番から優勝した例があるだけにベストを尽くしていただきたい。

※2020年4月の記述。貴景勝は2024年九月場所で引退した(協会「歴代大関」の人物ページ・2026年9月26日取得)。

年6場所制以前は高齢の大関が多かった

年3場所制、4場所制を経験してきた力士は、概ね高い年齢である。千代の山は23歳と例外だが、吉葉山31歳、鏡里28歳、栃錦27歳、三根山31歳、大内山28歳、松登31歳、若乃花27歳、朝汐27歳、琴ヶ濱30歳である。その代わり力士寿命は長かったといえる。

三根山
<三根山のブロマイド>

新大関の平均年齢と横綱昇進率

23歳以降に大関になった力士は54人いる。そのうち、横綱に昇進できたのは20人である。年齢が高くなればなるほど難しくなってくる傾向がある。71人の新大関の合計年齢は1795歳。平均は25.3歳である。

朝乃山は71人中42番目の年齢になった。鶴竜と同じ年齢である。鶴竜は2年で横綱になった。9勝-14勝-14勝優勝とワンチャンスを生かしての昇進であった。双羽黒が優勝なし横綱で終わった反省から、旭富士から日馬富士まで連続優勝が横綱昇進の絶対条件だった。鶴竜、稀勢の里でやや緩やかになった、といえる。朝乃山の横綱は2年が勝負になる。

朝乃山より後の新大関7人|年齢と初土俵からの所要場所数

田口の年齢番付は2020年4月に作ったもので、朝乃山までの71人が入っている。その後に大関へ上がった7人を、日本相撲協会「歴代大関」「歴代横綱」の各力士の人物ページ(2026年9月26日取得)にある生年月日と「新大関」の場所から当サイトが数えた。年齢は田口と同じく新大関の場所の年と月で数え、誕生月の場所は誕生日を過ぎたものとした。この数え方で千代の山から朝乃山までの71人を数え直すと、年齢の合計は田口と同じ1795歳、22歳以下は同じ17人になった。

四股名(新大関のとき)新大関の場所生年月日新大関の年齢所要場所数最高位
安青錦2026年1月2004年3月23日21歳14場所大関
豊昇龍2023年9月1999年5月22日24歳33場所第74代横綱
大の里2024年11月2000年6月7日24歳9場所第75代横綱
琴ノ若(現・琴櫻)2024年3月1997年11月19日26歳49場所大関
霧島2023年7月1996年4月24日27歳48場所大関
正代2020年11月1991年11月5日29歳39場所大関
御嶽海2022年3月1992年12月25日29歳41場所大関
朝乃山より後に新大関になった7人(年齢の若い順)。生年月日・新大関の場所・最高位は日本相撲協会「歴代大関」「歴代横綱」の各力士の人物ページ(2026年9月26日取得)。年齢は当サイトが数えた。所要場所数は初土俵から新大関の1つ前の場所までの数で、大関昇進スピード ランキングの値(当サイトの計算)。四股名のリンク先は協会の人物ページ
安青錦
<安青錦>田口の2026年はどうなる 年間最多勝に載せた写真。写真:田口 通廣(撮影)

7人で最も若いのは安青錦の21歳で、田口の番付に入れると白鵬・柏戸と並ぶ。豊昇龍と大の里は24歳で大関になり、どちらも横綱に上がった(第74代・第75代)。78人で数え直すと(当サイトの計算)、22歳以下で新大関になったのは18人で、そのうち横綱に上がったのは11人。安青錦は九州場所2026(令和8年十一月場所)の番付で東大関である(協会の番付表・2026年10月26日発表)。新大関の平均は25.3歳(合計1975歳)で、71人のときと変わらない。

年齢の若さと、昇進の速さ(所要場所数)は別の物差しである。7人で所要場所数がいちばん少ないのは24歳で大関になった大の里の9場所で、21歳の安青錦は14場所だった。年6場所制以降に初土俵を踏んだ59人の所要場所数は、大関昇進スピード ランキングに全員を並べている。

上の段落で田口が数えた、23歳以降の54人のうち横綱20人という数は、2020年4月の時点のものである。当サイトが協会の歴代横綱と照らすと、同じ時点の71人で23歳以上から横綱に上がったのは21人で、1人合わない(どの力士の扱いが違うかは確かめられていない)。その後、23歳で新大関になった照ノ富士と、24歳の豊昇龍・大の里が横綱に上がった。初土俵から何場所で大関になったかは大関昇進スピード ランキングに並べている。

▶ 大関昇進の日の使者と、照ノ富士の移籍は→照ノ富士の大関昇進と移籍|間垣部屋から伊勢ヶ濱部屋へ、若三勝から入幕8場所で大関

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最年少大関についてよくある質問

Q. 歴代最年少の大関は誰?
A. 20歳で大関になった2代目貴ノ花・大鵬・北の湖の3人です。田口の年齢番付では2代目貴ノ花がトップです。

Q. いまの横綱・大関は何歳で大関になった?
A. 九州場所2026の番付で横綱・大関にいる5人は、安青錦21歳、豊昇龍と大の里24歳、琴櫻(新大関のときは琴ノ若)26歳、霧島27歳で大関になりました。

Q. 若くして大関になると横綱になれる?
A. 15日制以降の新大関78人で数えると(当サイトの計算)、22歳以下で大関になった18人のうち11人が横綱に上がっています。

Q. 新大関の平均年齢は?
A. 25.3歳です。田口が数えた朝乃山までの71人でも、その後の7人を足した78人でも同じでした。

Q. 大関昇進がいちばん速かったのは?
A. 初土俵からの所要場所数では大の里の9場所が最も少なく、付出を除けば安青錦の14場所です。年齢とは別の記録で、大関昇進スピード ランキングにまとめています。

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この記事を書いた人

少年漫画雑誌、日経関連の編集者を経て独立。現在は大相撲を専門に取材するライター。ほぼ毎場所、自ら土俵際で撮影している。にほんブログ村 相撲・大相撲カテゴリでランキング1位。

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