伯乃富士はなぜ改名?本人・師匠の説明と「伯」を残した理由

伯乃富士(はくのふじ)は、師匠と相談し、自分で新しい四股名を決めた。本人は地元への思いと、元師匠・白鵬からもらった名への思いから「伯」を残したと説明している。伊勢ヶ濱親方は、部屋として同じ目標を目指す意味で改名を打診したと話した(本人の説明・師匠の説明、デイリースポーツ・2025年12月24日)。2026年一月場所から伯桜鵬を伯乃富士に改め、協会のしこ名履歴は「落合 → 伯桜鵬 → 伯乃富士」となっている。移籍と改名の日付、本人と師匠の発言は下の時系列で分けてたどれる。

※このページは協会公式のプロフィール(2026年9月13日確認)と、当サイト運営者・田口 通廣が2024年2月から2026年1月にかけて書いた記名記事で組み、改名の理由だけは師匠と本人の発言を報じた記事(2026年9月27日確認)から引いた。検索で並ぶ私生活の話は、協会・本人・部屋の公表事項が無いので書いていない。

目次

伯乃富士の基本データ|協会公式プロフィール(2026年9月13日確認)

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伯桜鵬(当時)・2025年11月
伯桜鵬(当時)。写真:田口 通廣(撮影)。2025年11月6日の記事「伯桜鵬の2025年全場所勝ち越しはなるか」に添えたもの。
四股名伯乃富士 哲也(はくのふじ てつや)
しこ名履歴落合 → 伯桜鵬 → 伯乃富士
部屋伊勢ヶ濱部屋(旧宮城野部屋から移籍)
本名・出身落合 哲也・鳥取県倉吉市
生年月日平成15年(2003年)8月22日(23歳・協会表示)
身長・体重181.0cm・162.0kg(身長一覧・体重ランキング)
得意技突き・押し・左四つ・寄り
初土俵/新十両/新入幕/新三役令和5年一月場所/同 三月場所/同 七月場所/令和8年九月場所
最高位小結(令和8年九月場所)
生涯戦歴169勝105敗40休(23場所)※令和8年九月場所初日時点
幕内戦歴90勝69敗21休(13場所)※同

出典: 日本相撲協会「伯乃富士 哲也 – 力士プロフィール」(2026年9月13日確認)。年齢は協会の括弧書きをそのまま。

なぜ改名したのか|師匠と本人が話した理由と、改名までの時系列

「伯乃富士 なぜ改名」で検索する人に、まず時系列を並べる。どれも協会の発表と、当サイトの田口が当時書いた記事で確かめられる出来事である。

時期出来事当サイトの記録
2024年2月宮城野部屋の北青鵬が部屋での暴力で引退勧告処分。師匠の宮城野(元白鵬)は監督責任で二階級降格、部屋は伊勢ヶ濱部屋預かりに北青鵬引退、宮城野降格の結末(2024年2月23日)
2025年6月9日元白鵬が協会退職の記者会見。田口は「辞めた最大の理由は宮城野部屋の復興の見通しがたたなかったこと」と書いている白鵬協会退職考(2025年6月10日)
2025年7月旧宮城野部屋の力士は伊勢ヶ濱(元照ノ富士)部屋で過ごすことに。田口は伯桜鵬について「ケガが影響している」「復活が待たれる」と記す旧宮城野勢の新たなる戦い(2025年7月8日)
2026年一月場所番付の四股名が「伯乃富士」に。旧宮城野勢では、草野が1場所早い2025年十一月場所から義ノ富士と名乗っている(協会の星取表)。田口は「元白鵬の弟子の改名には戸惑っている。もう少しイメージを残せなかったのだろうか」と書き、伯桜富士など自分なら残したかった案を並べた◆26初六日目 戸惑う元白鵬の弟子の改名(2026年1月16日)
時系列は当サイトの記名記事の日付で並べた。処分・退職の事実は協会発表による

つまり改名は、部屋が変わったあとに起きている。伊勢ヶ濱部屋の関取には照ノ富士(現・師匠)・翠富士・嵐富士・寿之富士と「富士」の付く四股名が並び(部屋の力士一覧)、伯乃富士もそこに加わった。改名が明らかになったのは2025年12月22日、一月場所の番付発表である。伊勢ヶ濱部屋ではこのとき9人が改名し、うち8人が旧宮城野部屋から移ってきた力士だった(デイリースポーツ・2025年12月22日/同・12月24日)。

理由は、師匠と本人が話している。日本相撲協会のプロフィールとお知らせには改名の理由が書かれていないので、ここでは報道された発言をそのまま引く。師匠の伊勢ヶ濱親方(元照ノ富士)は改名した弟子たちについて「本人たちと相談した」と話し、「部屋のカラーもあるので、皆で一つの目標に向かって頑張る意味もある」と説明している(デイリースポーツ・2025年12月24日)。

「伯」の字を残したのは本人の考えである。「地元を背負う思いと、宮城野部屋の時の師匠(元横綱白鵬)から付けてもらった伯桜鵬への思いもあります」「師匠とも相談して、最終的には自分で決めた」(デイリースポーツ・2025年12月24日)。同じ記事で「もう伯乃富士なので、その名前を自分の結果で広めていきたい」とも話している。もとの伯桜鵬の3文字は、出身地の旧国名・伯耆国の「伯」、地元の子ども相撲大会「桜ずもう」の「桜」、入門時の師匠・元白鵬の「鵬」からできていた(デイリースポーツ・2023年5月30日/鳥取タイムズみらい・2025年12月24日)。「富士」の意味を本人と師匠は語っていない。鳥取タイムズみらいは、伯乃富士を含む9人が先代師匠(元横綱旭富士)からの「…富士」に改名したと書いている。いずれも2026年9月27日に確認した。

なお、同じ時期に移籍した炎鵬は「富士」の付かない四股名のままである(田口は同じ記事で「○○富士とならなかった力士」と書いている)。全員が一律に改名したわけではない。

新小結までの歩み|直近11場所の番付と成績(協会の星取表より)

初土俵から新入幕まで3場所。新入幕の令和5年七月場所で優勝争いに加わり、敢闘賞と技能賞を受賞した(田口「伯櫻鵬は幕下1場所で突破や新入幕で優勝争いをして敢闘賞・技能賞に輝いたことがあった」2025年11月6日)。その後ケガで番付を下げ、令和7年一月場所に再入幕。そこから2026年九月場所の新小結まで、協会の星取表に載っている地位と成績を写した。

場所地位成績備考
令和8年九月場所東小結(新三役)—(場所中)
令和8年七月場所西前頭三枚目9勝6敗
令和8年五月場所西前頭十枚目11勝4敗敢闘賞
令和8年三月場所西前頭七枚目5勝6敗4休
令和8年一月場所西前頭三枚目5勝8敗2休この場所から「伯乃富士」
令和7年十一月場所東前頭筆頭6勝9敗四股名は伯桜鵬
令和7年九月場所東前頭二枚目8勝7敗殊勲賞
令和7年七月場所東前頭四枚目8勝7敗
令和7年五月場所東前頭七枚目8勝7敗
令和7年三月場所東前頭九枚目9勝6敗
令和7年一月場所東前頭十五枚目10勝5敗再入幕(田口 49756)
日本相撲協会 力士プロフィール「過去の星取表」より(2026年9月13日確認・令和8年九月場所は初日時点)。備考の四股名と再入幕は当サイトの記事による
ざんばら髪の伯桜鵬が三賞を受賞(2023年7月)
新入幕の令和5年七月場所、三賞を受賞した伯桜鵬(当時)。髪がまだ大銀杏に結えない「ざんばら」のまま表彰を受けた(田口のキャプション「ざんばらの伯桜鵬が三賞受賞」)。写真:田口 通廣(撮影・2023年7月)。

田口は2025年11月の時点で、伯桜鵬の上位との対戦を「大の里 2勝1敗(金星あり)/豊昇龍 0勝3敗/琴櫻 0勝2敗/安青錦 0勝3敗/玉鷲 0勝4敗」と整理し、「勝ち越しは五分五分」と読んでいた(同記事)。実際の十一月場所は6勝9敗。年が明けて改名した一月場所は5勝8敗2休、三月場所は5勝6敗4休と休みが入り、五月場所の11勝4敗(敢闘賞)で持ち直して、九月場所の新三役につながった。

休場の数字|生涯40休のうち直近1年は6休(協会の表示)

「伯乃富士 休場」「怪我」で調べる人が多いので、協会が公表している数字だけを置く。生涯戦歴は169勝105敗40休(23場所)、幕内では90勝69敗21休(13場所)。直近12場所の星取表で休みがあるのは令和8年一月場所の2休と三月場所の4休で、残る34休はそれ以前=新入幕後に番付を下げた時期にあたる。田口は2025年7月に「やはりケガが影響している」と書いているが、部位や診断は当サイトの記事にも協会のプロフィールにも無いので、ここでは書かない。

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伯乃富士についてよくある質問

Q. 伯乃富士と伯桜鵬は同じ人ですか?
同じ人です。協会のプロフィールに「落合 → 伯桜鵬 → 伯乃富士」としこ名履歴が載っています。2026年一月場所から伯乃富士です。

Q. なぜ改名したのですか?
宮城野部屋の閉鎖と伊勢ヶ濱部屋への移籍のあと、師匠と相談して本人が決めています。師匠の伊勢ヶ濱親方は「部屋のカラーもあるので、皆で一つの目標に向かって頑張る意味もある」と説明し、本人は地元を背負う思いと、元白鵬に付けてもらった伯桜鵬への思いから「伯」を残したと話しています(デイリースポーツ・2025年12月24日)。協会のプロフィールには理由の記載がありません。

Q. 読み方は?
「はくのふじ てつや」です(協会プロフィール)。

Q. 出身はどこですか?
鳥取県倉吉市です。関取の出身地は出身地一覧にまとめています。

Q. いまの番付は?
令和8年九月場所は東小結で、新三役です。顔写真つきの幕内一覧は力士の顔 一覧に。

Q. 休場が多いのはなぜですか?
協会の表示では生涯40休、直近1年は6休です。田口の記事は「ケガが影響している」とまでで、部位や診断は公表事項が無いので書いていません。

▶ あわせて読みたい:伊勢ヶ濱部屋の力士一覧/力士の顔 一覧|幕内の名鑑と顔写真/関取の出身地一覧/旧宮城野勢の新たなる戦い(2025年7月)/伯桜鵬の2025年全場所勝ち越しはなるか(2025年11月)/2026年九月場所番付を読み解く

関取70人のうち改名した37人の一覧は力士の改名・旧四股名 一覧にある。

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この記事を書いた人

少年漫画雑誌、日経関連の編集者を経て独立。現在は大相撲を専門に取材するライター。ほぼ毎場所、自ら土俵際で撮影している。にほんブログ村 相撲・大相撲カテゴリでランキング1位。

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