狼雅は二子山部屋のロシア出身の力士で、最高位は前頭五枚目(2026年九月場所)。2019年三月場所の序二段で照ノ富士と7戦全勝同士の優勝決定戦に勝ち、2023年九月場所の千秋楽に大の里を破って入幕を決めた。田口 通廣は序二段の決定戦を大阪府立体育館で観戦していたと書いている。
最高位・出身・場所ごとの成績は日本相撲協会の力士プロフィール(令和八年九月場所:千秋楽時点・2026年9月27日確認)。新入幕までの歩みは田口が2023年11月に書いたもの。
狼雅のプロフィール|ロシア出身・二子山部屋
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所属部屋 | 二子山 |
| 出身地 | ロシア・トゥヴァ |
| 生年月日 | 平成11年3月2日 |
| 初土俵 | 平成三十年十一月場所 |
| 最高位 | 前頭五枚目(2026年九月場所) |
| 身長・体重 | 185.0cm・159.0kg |
| 得意技 | 右四つ・寄り |
| 幕内の通算 | 110勝118敗12休(16場所) |
田口によると、狼雅は最初モンゴル出身と紹介されていた。いまはロシアで、父とモンゴルにいた時期があったという。田口が2023年11月に書いたときの体は185センチ・154キロ、右四つ・寄りで、肉・寿司が好物だった。
序二段の優勝決定戦で照ノ富士に勝った一番
田口が狼雅の名を知ったのは、序二段のときだった。番付を下げて出場した照ノ富士と7戦全勝同士で優勝決定戦をおこない、なんと狼雅が勝ってしまったのである。
田口はこの一番を大阪府立体育館で観戦していて、ここから狼雅に注目するようになったと書いている。協会の記録では、平成三十一年三月場所(2019年)に西序二段十五枚目で7勝0敗の序二段優勝となっている。


白鵬杯から城北高校、二子山部屋へ
相撲のきっかけは白鵬杯で好成績をおさめたことだった。そして名門の城北高校に留学し、相撲に磨きをかけた。
卒業後は帰国して大学に進む道もあったが、プロ入りした。入門先は元雅山の二子山部屋である。
▶ 白鵬杯については→白鵬杯とは|小中学生の学年別の世界大会、第1回2010年から国技館開催の歩み

序ノ口から幕下へ|幕下で足踏みした3年
序ノ口・序二段・三段目はどれも1場所で突破した。協会の記録では、序ノ口と序二段はともに7勝0敗の優勝である。時間がかかったのは幕下だった、と田口は書いている。
2019年は幕下3場所で15勝6敗の好成績を残した。コロナウイルスのため1場所が中止となった2020年は21勝14敗。この年は東白龍・一山本に勝ち、納谷(のちの王鵬)とは1勝1敗だった。
田口はこの時点の最高位を幕下3枚目と書いている。協会の記録では、2020年の番付の最高は三月場所の東幕下八枚目で、翌2021年の一月場所に西幕下二枚目まで上がっている。
2021年は21勝21敗で足踏みし、幕下の2枚目から13枚目を上下した。田口は、この年は一山本・王鵬・錦富士と対戦して敗れていると書いている。協会の大帳では、一山本(一月場所)と錦富士(五月場所)には敗れているが、三月場所9日目の王鵬戦は狼雅の勝ちになっている。

2022年、5場所21勝14敗で十両昇進を決めた。この年は友風・北青鵬に2勝、熱海富士に1勝し、湘南乃海に1勝1敗、豪ノ山に1敗、金峰山に2敗だった、と田口は書いている。
協会の大帳では、2022年の幕下の場所に豪ノ山との対戦は無く、この年の豪ノ山戦は十一月場所(十両)2日目の1番だけで、狼雅が勝っている。
新十両から新入幕へ|千秋楽に大の里を破った一番
田口は「2023年、十両入りした」と書いているが、協会の記録では新十両は2022年十一月場所(西十両十三枚目・9勝6敗)である。新入幕までの十両6場所では2ケタの勝利はないが、毎場所地味に勝ち越した、と田口は書いている。
2023年九月場所は7勝7敗で千秋楽を迎えた。対戦相手は優勝を争う大の里だった。この一番に勝って勝ち越し、入幕を決めた。

田口は、幕内で対戦が予想される力士との十両時代の対戦成績を並べている。協会の大帳で十両の6場所を数えた成績と並べると次のとおり。違うのは北青鵬戦だけで、大帳では令和5年一月場所13日目の1番で狼雅が敗れている。
| 相手 | 田口の記事(2023年11月) | 協会の大帳(十両6場所) |
|---|---|---|
| 東白龍 | 1勝3敗 | 1勝3敗 |
| 湘南乃海 | 0勝3敗 | 0勝3敗 |
| 北の若 | 1勝2敗 | 1勝2敗 |
| 一山本 | 0勝2敗 | 0勝2敗 |
| 友風 | 1勝1敗 | 1勝1敗 |
| 熱海富士 | 1敗(金峰山と並べて) | 0勝1敗 |
| 金峰山 | 1敗(熱海富士と並べて) | 0勝1敗 |
| 北青鵬 | 1勝(剣翔と並べて) | 0勝1敗 |
| 剣翔 | 1勝(北青鵬と並べて) | 1勝0敗 |
新入幕からの成績|最高位は2026年九月場所の前頭五枚目
新入幕の2023年十一月場所から2026年九月場所までの18場所を、協会の力士プロフィールで並べると次のとおり。この間に十両へ2度落ちたが、どちらも1場所で幕内に戻っている。
| 場所 | 番付 | 成績 |
|---|---|---|
| 令和五年十一月場所 | 東前頭十六枚目 | 5勝10敗 |
| 令和六年一月場所 | 東十両三枚目 | 9勝6敗 |
| 令和六年三月場所 | 西前頭十五枚目 | 7勝8敗 |
| 令和六年五月場所 | 西前頭十五枚目 | 7勝8敗 |
| 令和六年七月場所 | 西前頭十五枚目 | 9勝6敗 |
| 令和六年九月場所 | 西前頭十枚目 | 8勝7敗 |
| 令和六年十一月場所 | 東前頭八枚目 | 7勝8敗 |
| 令和七年一月場所 | 東前頭八枚目 | 0勝3敗12休 |
| 令和七年三月場所 | 東十両三枚目 | 11勝4敗 |
| 令和七年五月場所 | 西前頭十四枚目 | 9勝6敗 |
| 令和七年七月場所 | 西前頭十枚目 | 7勝8敗 |
| 令和七年九月場所 | 西前頭十一枚目 | 7勝8敗 |
| 令和七年十一月場所 | 西前頭十一枚目 | 8勝7敗 |
| 令和八年一月場所 | 西前頭九枚目 | 7勝8敗 |
| 令和八年三月場所 | 西前頭十枚目 | 5勝10敗 |
| 令和八年五月場所 | 西前頭十四枚目 | 9勝6敗 |
| 令和八年七月場所 | 西前頭八枚目 | 9勝6敗 |
| 令和八年九月場所 | 東前頭五枚目 | 6勝9敗 |
最高位は2026年九月場所の東前頭五枚目で、この場所は6勝9敗だった。同じ二子山部屋の力士は二子山部屋の力士一覧にまとめている。
狼雅についてよくある質問
Q. 狼雅の最高位はどこですか?
前頭五枚目です。2026年九月場所で東前頭五枚目に上がりました(協会の力士プロフィール、2026年9月27日確認)。
Q. 狼雅はどこの出身ですか?
協会の力士プロフィールではロシア・トゥヴァです。田口によると、最初はモンゴル出身と紹介されていて、父とモンゴルにいた時期があったといいます。
Q. 狼雅が照ノ富士に勝った一番とは?
2019年三月場所の序二段の優勝決定戦です。番付を下げて出場していた照ノ富士と7戦全勝同士で当たり、狼雅が勝ちました。田口はこの一番を大阪府立体育館で観戦していました。
Q. 狼雅の新入幕はいつですか?
2023年十一月場所です。前の九月場所の千秋楽に7勝7敗から大の里を破って勝ち越し、入幕を決めました。
Q. 狼雅の所属部屋はどこですか?
二子山部屋です。田口の記事によると、元雅山の二子山部屋に入門しています。
関連記事:二子山部屋の力士一覧/第73代横綱 照ノ富士とは/王鵬の成績と評価の変遷/第75代横綱 大の里とは