去る一月場所王鵬は優勝決定巴戦に進出する活躍だった。惜しくも
優勝には届かなかったが、王鵬の実力が認められた場所になった。
相撲内容を評価され技能賞を受賞した。これがなんと三賞初受賞で
あった。

三月場所、小結が予想される。ようやく初三役にたどりついた。新
入幕から20場所目の快挙となる。王鵬はここまでどう評価されてき
たか、振り返ってみる。
王鵬が入幕したのは2022年一月場所だった。1場所で十両に落ちし
たが、すぐに五月場所再入幕した。この年幕内5場所の成績は38勝
37敗であった。まだ幕内下位での成績であった。十一月場所変則で
大関貴景勝と対戦し、敗退している。

2023年は幕内下位中位の時期であった。1年間の成績は43勝47敗と
負け越している。大鵬の孫として物足りない時期であった。また同
期の豊昇龍に差をつけられていた。
2024年三月場所、ようやく幕内上位に初進出した。横綱照ノ富士か
ら金星を獲得した。霧島・豊昇龍・貴景勝・琴ノ若の4大関には敗
退した。この場所7勝8敗と健闘した、

翌五月場所、再び上位に挑戦した。途中休場の照ノ富士・貴景勝と
の対戦はなかった。大関豊昇龍・霧島に勝利して大関戦は2勝1敗
とした。上位再挑戦は6勝9敗の結果となった。
3度目の上位挑戦は九月場所であった。横綱照ノ富士は全休であっ
た。2大関琴櫻・豊昇龍に勝利した。トータル9勝6敗で上位初勝
ち越しを達成した。

十一月場所は上位戦4度目の体験となった。優勝大関琴櫻に勝った
ものの大関豊昇龍・大の里に敗れた。最終的に6勝9敗と負け越し
た。2024年は47勝43敗と上位に通じた1年であった。
そして2025年一月場所につながったわけである。王鵬の本領が発揮
されることになった。