大相撲観戦の決まりごと|持ち込み・再入場・撮影・年齢と席ごとのルール【協会の約款と注意事項】

大相撲の観戦で守る決まりは、日本相撲協会の「相撲競技観戦契約約款」で禁止されていることと、場所ごとの観戦案内で「お控えください」とお願いされていることの二段になっている。ビン類・缶類・アイスボックス・座椅子は持ち込めない(禁止)。飲食物の持ち込みは禁止ではなく、控えるよう求められている(お願い)。入場券が要るのは4歳から。溜席は16歳以上で、飲食と、許可のない撮影が禁じられている。再入場の扱いは会場で違う。

出典: 日本相撲協会相撲競技観戦契約約款(平成24年5月1日施行)・入場券および観戦に関する詳細および注意事項大相撲観戦時のお願い令和八年九月場所(東京)観戦にあたっての注意(いずれも2026年9月17日確認)。席そのものの違いは相撲の座席ガイドへ。

相撲を見に行く日の決まりごとは、協会の公式サイトの1か所にまとまっていない。契約の条文にあたる「約款」、それを補う「注意事項」、来場者向けの「お願い」、そして場所ごとに書き換わる「観戦案内」の4つに分かれている。会場での過ごし方は、さらにその場所の観戦ガイドに散っている。同じ話でも書いてある場所によって強さが違い、たとえば飲み物の持ち込みは、缶やビンなら約款が禁じ、水筒や弁当なら観戦案内が控えるよう求める、という具合に扱いが変わる。ここではその4つと、東京九月場所の観戦ガイドを2026年9月17日に取り直して、当日に迷いやすい順に並べ直した。

先に、この記事での言葉づかいを決めておく。「禁止」と書くのは、約款と注意事項が「禁止する」と書いている行と、「大相撲観戦時のお願い」が見出し「持ち込みをお断りしているもの(持ち込み禁止物)」の下に挙げている物である。同じお願いでも、見出し「お断りしている行為」の下にあるものは「お断り」、観戦案内が「お控えください」「ご遠慮ください」と書いているものは「お願い」と分けた。守らなくていい、という意味は込めていない。協会自身が書き分けている強さを、そのまま残しただけである。

目次

当日の決まりごと早見表|どれが禁止で、どれがお願いか

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気になること協会が書いていること強さどこに書いてあるか
ビン・缶・アイスボックス相撲場に持ち込んではならない禁止約款 第5条1項3号
座椅子・クッション「座椅子等、その他座席仕様を変えてしまう物」を持ち込み禁止物に挙げている。タマリ席は座いす・クッションの持込禁止禁止お願い(持ち込み禁止物)/観戦案内
弁当・飲み物(容器がビン缶でない場合)飲食物の持ち込みはお控えくださいお願い観戦案内(東京・九月場所)
座席での飲食タマリ席を除き座席での飲食は可能観戦案内(東京・九月場所)
大きな手荷物自席範囲を超えるサイズの大きな手荷物を持ち込み禁止物に挙げている(ベビーカーを除く)禁止お願い(持ち込み禁止物)
ベビーカー客席エリアへの持ち込み・使用はできない。預け先は文書で書き方が違い、「お願い」は総合案内で預かるとし、東京九月場所の観戦ガイドは観戦エリア手前まで使えるとしてベビーカー置き場を案内している禁止お願い(持ち込み禁止物)/観戦ガイド
ペット持ち込んではならない(盲導犬・聴導犬等を除く)禁止約款 第5条1項4号
写真・動画の撮影フラッシュ・光線で視界を遮る行為、競技進行の妨害は禁止。溜席は主催者の許可なしの撮影を禁止禁止約款 第8条1項3号/注意事項2-5
携帯電話溜席・桝席で、進行や他の観客の観戦を妨げる使用は禁止。マナーモードにして客席内での通話は遠慮禁止+お願い注意事項2-6・3-3/観戦案内
楽器・横断幕トランペット・太鼓・笛・金物類での応援、応援旗・横断幕を使った応援は許可なくできない禁止約款 第9条1項
紙テープ・紙吹雪・風船使用をお断りしているお断りお願い(お断りしている行為)
座布団を投げる物の投げ入れは禁止行為。案内では「ケガ等の可能性があります。座布団を投げないでください」禁止約款 第8条1項8号/観戦案内
自分の席以外で見る指定された座席以外の占拠、通路・階段・出入り口での観戦は禁止禁止約款 第8条1項1号
力士・審判に触れる力士や審判には触れないでください(溜席は声かけも禁止)禁止+お願い注意事項2-4/観戦案内
喫煙相撲場内はすべて禁煙。指定喫煙所を使う禁止お願い
入り待ち・出待ち会場周辺での力士の入り待ち・出待ちは近隣の迷惑になるためご遠慮くださいお願い観戦案内(東京・福岡とも)
駐車場ありません観戦案内(東京・福岡とも)
手荷物検査入場時に鞄・袋の開披と内容の提示を求め、手荷物検査を行うことができる約款 第5条2項
日本相撲協会「相撲競技観戦契約約款」(平成24年5月1日施行)・「入場券および観戦に関する詳細および注意事項」・「大相撲観戦時のお願い」・「令和八年九月場所(東京)観戦案内 観戦にあたっての注意」より当サイトが整理(2026年9月17日確認)。「強さ」の列は、協会が禁止と書いているか、控えるよう求めているかで当サイトが分けたもの

約款は平成24年1月26日制定・同年5月1日施行で、以後の改訂は理事会で行うと定められている。日付が入っているぶん、場所ごとの案内より腰を据えて読める。禁止行為は第8条に17項目、応援行為の制限は第9条に4項目あり、違反すると第10条で退場、第11条で以後の入場券の販売を断られることがある。第12条には、入場を拒否された場合と退場させられた場合は入場料を払い戻さないとも書いてある。

席によって決まりが違う|溜席・桝席・キッズ席・シニア席・車イス席

同じ館内でも、座る場所で守るものが変わる。土俵に近いほど厳しく、溜席には年齢の下限まである。買う前に知っておくと席選びを間違えにくい。

年齢の条件その席だけの決まり
溜席(維持員席充当分を含む)16歳以上のみ土足での利用・飲食・危険物等の持ち込みを禁止。力士や行司、審判に触れること、声を発する応援や声かけを禁止。主催者の許可なしの撮影を禁止。携帯電話の使用、取組中の移動や立ち上がりも禁止。危険に対応できない人の利用は禁止。土俵に隣接し、力士の転落や飛来物の危険が非常に高い席だと協会自身が書いている
桝席土足での利用と、定員数を超えた利用を禁止。仕切りを超えての利用、隣の桝席への立入や移動はできない。携帯電話の使用、取組中の移動や立ち上がりも禁止
キッズ席4歳以上15歳以下が1人以上。15歳以下だけでの利用は認められない開催場所ごとに設定される席。発券されるのは引換券で、当日入場時に人員を確認して正規入場券と引き替える。人員を確認できない場合は通常の入場料を支払う
シニア席60歳以上が1人以上キッズ席と同じく開催場所ごとの設定で、引換券方式。年齢の条件は開催場所ごとに変更できると定められている
車イス席(身障者席)限定数のため原則として事前予約。購入時に「車イス席ご利用について」に同意する。原則、車椅子観戦者1名に対し介添え観戦者1名。一般の観客と動線が混在し、有事や混雑時に優先的な避難誘導が必ずしもあるとは限らないと協会が明記している
日本相撲協会「入場券および観戦に関する詳細および注意事項」より(2026年9月17日確認)。この注意事項は約款第2条4項・第7条2項・第15条に基づいて定められたもので、場所ごとの案内とは別に置かれている

溜席については、田口が2015年8月2日の記事「タマリ席に異変あり」で当時の一月場所からの販売方法の変更を取り上げ、席そのものの性格をこう書いている。「タマリ席は飲食はできないし、声援も同様である。足は伸ばせないし、背もたれはない。土俵に近いだけが席のプラス点である」。この記事はまた、席のマナーを指摘する声として「カメラをかざしたり、力士が立ち上がるときに席にはいったり、席を立ったり」という点を挙げている(記事ID 17515・2015年8月2日)。10年以上前の回だが、注意事項が禁じている項目とほぼ同じところが並んでいる。

桝席の仕切りは、隣へ移れないという決まりの形(実写)

両国国技館の桝席。金属の仕切りで4人分ずつ区切られ、座布団が敷かれている
国技館の桝席(2020年11月18日・十一日目)。新型コロナウイルスの入場制限があった場所の一枚で、空いている桝が多い。ここで見てほしいのは人の入りではなく枠のほうで、金属のパイプで一区画ずつ仕切られ、座布団が敷いてある。注意事項が言う「仕切りを超えての利用」「隣接する桝席への立入や移動」は、この枠のことである。
両国国技館の客席に座る観客。荷物や飲み物を足元に置いている
客席(2022年9月21日・十一日目)。この日も入場制限が続いていた時期にあたる。溜席以外は座席での飲食ができる。自席からはみ出す大きさの荷物や応援用具は持ち込めない。

写真:田口 通廣(撮影)。撮影日はファイル名の日付による。写真に写る座席の使われ方は撮影当時のもので、規則の説明は協会の文面によっている。

再入場は会場で扱いが違う|東京と福岡を並べて確かめた

途中で外に出られるかどうかは、約款にも注意事項にも書かれていない。書いてあるのは場所ごとの観戦案内で、しかも東京と福岡で中身が違った。2026年9月17日に両方を取って並べたのが次の表である。ここは場所ごとに書き換わる欄なので、行く前にその場所の案内を見てほしい

令和八年九月場所(東京・両国国技館)令和八年十一月場所(福岡・福岡国際センター)
再入場1日1回可能。入場券の半券を確認するので携行が必要17時までなら何度でも可能。再入場口を使う。チケットは常に携帯
飲食物の持ち込みお控えくださいこの欄の記載なし
座席での飲食タマリ席を除き可能可能。ただしタマリ席は不可。座席のほか屋外のキッチンカーエリアも案内
タマリ席の年齢この欄の記載なし(注意事項に16歳以上)16歳以上からと明記
入場券が必要な年齢4歳以上4歳以上
駐車場ありませんありません
入り待ち・出待ち近隣の迷惑になるためご遠慮ください同じ
座布団ケガ等の可能性があるため投げないでください同じ
日本相撲協会「令和八年九月場所(東京)観戦案内 観戦にあたっての注意」と「令和八年十一月場所(福岡)観戦案内 観戦にあたっての注意」を当サイトが並べた(2026年9月17日確認)。九月場所のページには「令和8年九月場所の情報となります/変更になる可能性があります」、十一月場所のページには「令和7年10月25日現在の情報となります/変更になる可能性があります」という但し書きが付いている。確かめたのはこの2会場ぶんで、大阪・名古屋については確認していない

再入場の回数がこれだけ違う理由は、協会のページには書かれていない。読み取れるのは「1つの場所の案内を他の場所に当てはめられない」という一点である。開場時刻も同じ扱いで、東京の九月場所は初日から12日目が8時45分、13・14日目が10時30分、千秋楽が10時と案内にあるが、これはその場所の予定として出ている数字で、次の場所に持ち越せるものではない。

持ち込みは二段構え|約款が禁じる物と、案内が控えるよう求める物

約款第5条1項が持ち込みを禁じているのは6つある。銃砲刀剣類・花火・爆竹・劇薬物などの危険物、著しい悪臭を放つ物や観戦を妨げる音量を発する物、ビン類・缶類・アイスボックス及びこれらに類する物、ペット(盲導犬・聴導犬等を除く)、過度な座席確保を目的とする物、そして主催者や相撲場管理者が別途指定する物である。第2項では、入場時に鞄や袋の中身を見せるよう求め、手荷物検査を行うことができるとも定めている。

「大相撲観戦時のお願い」はこれをもう少し具体的に書いていて、座椅子等、座席仕様を変えてしまう物と、自席範囲を超えるサイズの大きな手荷物を挙げている。ベビーカーは大きな手荷物から除かれているが、客席エリアへの持ち込みと使用はできない。預け方の書き方は文書で分かれていて、「大相撲観戦時のお願い」は総合案内で預かるとし、東京九月場所の観戦ガイドは観戦エリア手前まで使えるとしたうえで、1階正面3扉前・西側通路・東側通路、2階の総合案内横・向正面通路というベビーカー置き場の位置を挙げている(2026年9月17日確認・場所ごとの案内)。大きな荷物は1階向正面のクロークで800円という記載もあったが、これも場所ごとの欄である。

では弁当と飲み物はどうか。缶やビンでなければ約款の禁止物には当たらない。そのうえで東京の九月場所の案内は「飲食物の持ち込みはお控えください」と書いている。禁止ではなく、お願いの側にある文である。売店で弁当・軽食・飲料を売る予定だとも同じ欄に書かれていて、館内で買って座席で食べるのが協会の想定している形だと読める。タマリ席だけは飲食そのものが禁じられているので、ここは席の側の決まりが上に来る。

写真は撮れるか|溜席だけが別扱い

撮影について、約款が禁止行為として挙げているのは「フラッシュ、光線により、視界を遮る行為、その他これらに類するものを使用した競技進行妨害」(第8条1項3号)である。対象は光による妨害で、カメラを向ける行為そのものには触れていない。「大相撲観戦時のお願い」にも同じ趣旨の行が並ぶ。

別扱いになるのが溜席で、注意事項の2-5に「主催者の許可なしの撮影を禁止する」とはっきり書かれている。理由は書かれていない。同じ節の1項は、この席が土俵に隣接していて力士や行司の転落、飛来物による危険性が非常に高いと述べているが、それを撮影禁止の理由としては結んでいない。いずれにせよ、溜席以外の席では、光で妨げず、自分の席から、他の人の観戦を妨げない範囲でならカメラを向けられる。今回確認した4つの文書の中に、桝席や椅子席で撮影そのものを禁じる記述は無かった。ただし撮った写真をどう使えるかは別の話で、そこはこれらの文書が扱っていない。

子どもは何歳から入場券が要るか

注意事項の1-2に「正規入場券は、1枚につき1人員とし、年齢4歳以上を1人員とする」とある。東京・福岡どちらの観戦案内も「4歳以上のお客様は入場券が必要です」と同じことを書いている。3歳以下は券が要らないが、その場合も席は1つ増えないので、桝席の定員を超える使い方はできない。注意事項の3-1が桝席について「定員数を超えた利用は禁止する」と定めているためである。

年齢が条件になる席は3つある。溜席は16歳以上の人だけが使える。キッズ席は4歳以上15歳以下が1人以上いることが必須で、しかも15歳以下だけでの利用は認められない。シニア席は60歳以上が1人以上。キッズ席とシニア席は開催場所ごとに設定される席で、年齢の条件も開催場所ごとに変更できると書かれている。発券されるのは引換券で、当日の入場時に人員を確認して正規入場券と引き替える。人員が確認できなければ通常の入場料を払うことになる。

服装の決まりはあるか|協会の文書に規定は無い

今回確認した約款・注意事項・お願い・観戦案内の4つに、服装についての規定は1行も無かった。ドレスコードも、避けるべき服装の例も書かれていない。禁じられているのは、持ち込む物と館内での行いに限られている。座椅子が持ち込めないのは座席の形を変えてしまうからで、大きな荷物が断られるのは自席の範囲を超えるからだ、という書き方で一貫している。

ただし座る席によって、服装の選び方が現実的に変わる部分はある。桝席は靴を脱いで上がる座敷で、土足での利用が禁止されている。あぐらか正座で一日を過ごすことになるので、足を組みにくい服だと長い。溜席も土足禁止で、背もたれが無く足を伸ばせない。椅子席にはこの制約が無い。席の性格そのものは相撲の座席ガイド|溜席・升席・椅子席の違いと初心者の選び方にまとめてある。

規定は無い一方で、和装を歓迎する日を設ける場所もある。令和八年九月場所(東京)の会場企画には、二日目と九日目を「和装day」とし、着物・浴衣・作務衣・甚平で来場した人に相撲部屋ちゃんこを渡す、行司との記念撮影に参加できる、という案内が出ていた(2026年9月17日確認)。これは場所ごとの企画なので、毎場所あるものとして読まないでほしい

応援はどこまでできるか|座布団と、隣の人の視界

約款第9条は、許可なくできない応援を4つ挙げている。トランペット・太鼓・笛・金物類などの楽器を使った応援、応援旗や横断幕など他の来場客の観戦に支障を及ぼす虞のある物を使った応援、観客を組織化し統率して行う集団の応援、そして協会が別途指定した方法による応援である。

「大相撲観戦時のお願い」はこれを道具の側から書き直している。応援用具は自席からはみ出さないサイズにすること。応援幕やメッセージボードは必ず一人で持つこと、二人以上で持つ物は禁止物品の横断幕とみなすこと。内容は相撲や力士を応援するものに限ること。紙テープ・紙吹雪・風船は使えないこと。観戦案内はさらに「応援幕やタオルの掲示は、他の方の視界の妨げにならないようご使用ください」と添えている。線は一貫していて、隣と後ろの人の視界と、土俵の進行を邪魔しないところまでである。

座布団については、約款第8条1項8号が「土俵、座席、通路、階段等の相撲場への物品の投げ入れ」を禁止行為に入れ、観戦案内が「ケガ等の可能性があります。座布団を投げないでください」と重ねて書いている。それでも横綱が敗れた日には飛ぶ。田口は2014年9月27日の秋場所十三日目の記事で、白鵬が豪栄道に敗れた一番を「まさかの展開に館内はどよめき、座布団が飛んだ」と書き、同じ日の逸ノ城が鶴竜を破った一番でも「再び館内はどよめき、座布団が飛んだ」と書いている(記事ID 17245・2014年9月27日)。禁じられていることが起きた日の記録として読める回である。

マナーの側は、田口が2015年1月14日の初場所三日目の記事でこう書いている。「まず、土俵で力士が取り組んでいる間は、ほかのお客さんの視線をさえぎらないように配慮していただきたいことが1つ。もう1つは関取が南門から入ってくるときに群がらないでほしいことである。関取が思うように進めず気の毒である」(記事ID 17340・2015年1月14日)。協会が観戦案内に「会場周辺での力士の入り待ち、出待ちは近隣へのご迷惑となるためご遠慮ください」と書くようになった今の文面と、指している場面が重なる。

守らなかったらどうなるか

約款には段階が書かれている。持込禁止物を持ち込もうとした人、手荷物検査に応じない人、禁止行為に違反する虞のある人、著しく酒気を帯びている人は、第6条で入場を拒否できる。入場後に禁止行為に違反した場合などは、第10条で退場させる。退場事由を速やかに解消し、他の観客への迷惑が軽微と認められる場合は退場を猶予することがある、という但し書きも付いている。第11条では、主催者が悪質と判断したとき、その人を販売拒否対象者に指定して以後の入場券を売らないことができる。指定は、反省して再発の虞が無いと認められれば、暴力団等排除対策委員会の協議を経て解除されることがある。

お金の面も決まっている。第12条1項に、入場拒否または退場措置の場合は入場料を払い戻さないとある。第13条3項には、観客の側も「競技者(力士、行司)の転倒または場内の飛来物等に常に注視し、自らが損害を被ることのないよう十分注意を払わなければならない」と書かれている。溜席で損害を受けた場合の賠償は治療費等の直接損害に限る、という限定も注意事項の2-2に置かれている。

大相撲の観戦ルールについてよくある質問

Q. 大相撲は途中で外に出て、また入れますか?
会場で違います。令和八年九月場所(東京)の観戦案内は「再入場は1日1回可能です。入場券の半券を確認するので、携行をお願いします」、令和八年十一月場所(福岡)の観戦案内は「再入場は17時までなら何度でも可能です。再入場口をご利用ください」と書いています(2026年9月17日確認)。行く場所の案内で確かめてください。

Q. お弁当や飲み物は持ち込めますか?
ビン類・缶類・アイスボックスは約款第5条で持ち込みが禁止されています。それ以外の飲食物については、東京の九月場所の観戦案内が「飲食物の持ち込みはお控えください」と書いています。禁止と書かずに控えるよう求める形の文で、売店で弁当・軽食・飲料を販売する予定だとも同じ欄に出ています。

Q. 座席でご飯は食べられますか?
タマリ席(溜席)を除き、座席での飲食は可能だと観戦案内に書かれています。溜席は注意事項で飲食行為が禁止されています。

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Q. 写真を撮ってもいいですか?
溜席は主催者の許可なしの撮影が禁止されています。それ以外の席では、フラッシュや光線で視界を遮る行為と競技進行の妨害が約款第8条で禁じられており、撮影そのものを禁じる記述は今回確認した文書にありませんでした。

Q. 子どもは何歳から入場券が要りますか?
4歳以上です。注意事項が「年齢4歳以上を1人員とする」と定め、観戦案内も「4歳以上のお客様は入場券が必要です」と書いています。

Q. 溜席に子どもは座れますか?
座れません。注意事項の2-7に「溜席の利用は年齢16歳以上の者のみとする」とあります。キッズ席は4歳以上15歳以下が1人以上必要で、15歳以下だけでの利用は認められていません。

Q. 座椅子やクッションを持って行けますか?
持ち込めません。「大相撲観戦時のお願い」が座椅子等、座席仕様を変えてしまう物の持ち込みを断っています。タマリ席は座いす・クッションの持込が禁止だと観戦案内にも書かれています。

Q. ベビーカーで入れますか?
客席エリアへの持ち込みと使用はできません。預け方の書き方は文書によって違い、「大相撲観戦時のお願い」は総合案内で預かるとしており、令和八年九月場所(東京)の観戦ガイドは「観戦エリア手前までご利用可能です。観戦の際は『ベビーカー置き場』をご利用ください」として1階・2階の置き場の位置を挙げています(2026年9月17日確認・場所ごとの案内)。

Q. 服装に決まりはありますか?
協会の約款・注意事項・お願い・観戦案内に服装の規定はありません。ただし桝席と溜席は土足での利用が禁止されているので、靴を脱いで座敷に上がることになります。

Q. 応援グッズはどこまで使えますか?
楽器と横断幕を使った応援、観客を組織化した集団の応援は許可なくできません(約款第9条)。応援用具は自席からはみ出さないサイズで、応援幕やメッセージボードは必ず一人で持つこと、内容は相撲や力士を応援するものに限ることが求められています。紙テープ・紙吹雪・風船は使えません。

Q. 駐車場はありますか?
ありません。東京・福岡どちらの観戦案内にも「駐車場はありません」と書かれています。両国国技館への行き方は両国国技館ガイドにまとめています。

Q. 館内でたばこは吸えますか?
相撲場内はすべて禁煙です。指定喫煙所を使うよう「大相撲観戦時のお願い」に書かれています。

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この記事を書いた人

少年漫画雑誌、日経関連の編集者を経て独立。現在は大相撲を専門に取材するライター。ほぼ毎場所、自ら土俵際で撮影している。にほんブログ村 相撲・大相撲カテゴリでランキング1位。

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