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秋雨はいつまでもやまず、首都圏・国技館に降り注ぐ。4日目は終
日雨だった。若い衆はビニール傘をさしていた。3人で一つの傘に
入っている姿が目にはいった。中には傘もささずに国技館を去る者
が見受けられた。雨の中幕内上位はどう展開したか。
大の里は高安と対戦した。そのため大の里横綱土俵入りの太刀持ち
を返上した。今日の森永賞であるが、正直興味は特にわかなかった。
そんな思いとは別に相撲は意外な展開をみせた。高安が思いきって
あたって突き押しで攻めると、大の里ははたきの連続。最後は自分
でバランスをくずし、土俵の外に飛び出した。高安の攻めはすばら
しかったが、大の里の自滅的相撲が気になった一番となった。

大の里はまだ完全に自分の相撲を取り切れていない。禁物のはたき
が出るようでは横綱相撲にほど遠い。稽古は何を重点にしてきたの
か。大の里の前途は必ずしも明るくない。
安青錦は伯乃富士と対戦した。伯乃富士の出足鋭く一気にもってい
く相撲は驚異である。その驚異が安青錦戦に出た。安青錦も左下手
を取ったが、伯乃富士休まず攻めて向こう正面押し出した。安青錦
が飛び出すのと伯乃富士の甲がついたのが微妙であった。行司が迷
った末伯乃富士にうちわをあげ、物言いはつかなかった。

一人横綱とヤング大関の敗戦は何を意味するか。絶対強者の不在で
ある。それだけに優勝ラインは12勝もあり得る。13勝以上なら上出
来である。ここ5場所はすべて12勝優勝である。白鵬がいた頃が懐
かしい。
前日不覚を取った霧島は琴栄峰と組まれた。霧島は琴栄峰の中に入
り、万全の相撲を取った。決まり手は寄り切りであった。連敗は避
けられた。上位初進出の琴栄峰にとっては勉強の場所になりそうで
ある。
4日目を終えて三役以上の全勝は注目していない琴櫻だけになった。
皮肉な結果となった。