力士の体重と身長まるわかり|最重量は武蔵丸237キロ・体格と強さ

相撲には体重別の階級がなく、体重の上限もない。だから力士の体格は時代や地位で大きく幅がある。現代の幕内は平均164キロ(平成30年九月場所・筆者作成の体重番付)まで重くなり、歴代横綱でいちばん重いのは武蔵丸の237キロ。一方で100キロ前後の小兵が活躍した時代もあった。

※体重は場所ごと・年ごとに変わる。本記事の数字はすべて出典を添えており、出典のない推定値は載せていない。

「力士はどれくらい重いのか」「身長に決まりはあるのか」――観戦していると、その大きさにまず目を奪われる。ただ、相撲の体格は野球やボクシングのように一律ではない。重い時代もあれば、100キロ台の力士が土俵を沸かせた時代もあった。

この記事では、力士の平均体重や身長の目安、最重量・最軽量、そして「体格と強さの関係」を、当サイトがこれまで番付ごとに記録してきた数字をもとに整理する。誰が一番重いといった順位の一覧は、それぞれ専用の記事に譲り、ここでは全体像をつかむための入口として読んでほしい。

目次

力士の平均体重はどれくらいか

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幕内力士の平均体重は、時代とともに重くなってきた。筆者がその場所の番付をもとに算出した数字を並べると、流れがはっきり見える。

幕内・横綱の平均体重(筆者がその時点の番付から算出)
時代・対象平均体重出典
明治・大正の東京横綱127.1キロ49688
昭和59年・幕内129キロ49688
平成30年九月場所・幕内164キロ18583
出典:田口道宏 集計。横綱の平均は49688、幕内全体の平均は18583(平成30年九月場所の幕内総重量6896キロから算出)。

昭和59年の幕内平均は129キロ(出典:49688)。それが平成30年九月場所では幕内の総重量6896キロ、平均164キロまで上がった(出典:18583)。30年あまりで平均が30キロ以上重くなった計算になる。北の富士・玉の海が活躍した時代は130キロ台が平均で、150キロあれば「巨漢」と呼ばれた。今ではその150キロが、むしろ平均を下回る。

※平均体重は番付の顔ぶれによって毎場所変わる。ここに挙げた数字は、その時点で筆者が記録した代表値である。最新場所ごとの一人ひとりの体重は、下記の体重ランキング記事で確認できる。

最重量・最軽量の力士は誰か(ランキングは専用記事へ)

「一番重い力士は誰か」は、いつの・どの範囲を指すかで答えが変わる。相撲には体重の上限がないため、記録は時代ごとに塗り替わってきた。当サイトでは範囲別にランキングをまとめている。

  • 歴代横綱でいちばん重いのは武蔵丸の237キロ。次いで曙235キロ、大乃国203キロと、200キロ超は3人いる(出典:49688)。歴代横綱の重い順は 横綱の体重一覧 に全員分を載せている。
  • 現役・幕内でいちばん重いのは、2024年11月場所では湘南乃海の192キロだった。錦木185キロ、大の里182キロと続き、150キロ以上は幕内42人のうち27人を数えた(出典:44485)。最軽量は翠富士の117キロ。幕内全員の重い順は 幕内力士 体重ランキング 2024 へ。
  • 最新の重量級ビッグ5は、伯桜鵬192キロ・大の里187キロ・湘南乃海183キロ・玉鷲181キロ・友風179キロ(出典:49458)。詳しくは 幕内体重ビッグ5 を参照。

軽い側に目を向けると、歴代横綱では栃木山の103キロ、初代若乃花の108キロ、栃ノ海の110キロといった100キロ台の名横綱がいた(出典:49688)。体格だけで土俵が決まるわけではないことを、彼らの強さが物語っている。

力士の身長の目安

身長についても、相撲には上限がない。かつての新弟子検査には身長・体重の最低基準が設けられていたが、現在は体格基準が緩和され、小柄でも入門の門戸は開かれている。実際、過去には180センチに満たない力士が幕内や三役で活躍してきた。

当サイトでは、個々の力士の身長は本人の記事のなかで記録している(たとえば 朝紅龍の国籍・身長 など)。体格を語るうえで身長は体重とセットの指標だが、信頼できる数字を一覧で示せる段階にないため、本記事では平均身長の推定値はあえて載せていない。確かな出典が整い次第、ここに追記していく。

確かなのは、身長より体重の伸びが目立つという流れだ。同じ背丈でも、昔より厚みのある体つきの力士が増えた。これが次の「体格と強さ」の話につながる。

体格と強さの関係

現代の大相撲は重量級の時代だといわれる。横綱の代でいうと、その起点は隆の里(159キロ)あたりにさかのぼると読み解ける(出典:49688)。体重別の階級がないため、重さはそのまま土俵上の武器になりやすい。押し相撲・寄り相撲が主流になり、つり出しやうっちゃり、水入りの熱戦はめったに見られなくなった。

体格の物差しを他競技と比べると、力士の大きさが際立つ。ボクシングはおよそ90.7キロ超でヘビー級、柔道は100キロ超が重量級、ムエタイのスーパーヘビー級でも95キロ以上――現代の幕内は、この基準でいえば全員がヘビー級にあたる(出典:17139)。

ただし、重ければ強いと言い切れないのが相撲の奥行きだ。栃錦(131キロ)、初代若乃花(108キロ)、千代の富士(127キロ)、栃ノ海(110キロ)といった力士は、決して大柄ではないのに頂点に立った(出典:49688)。技と速さ、粘りで体格差を覆した。体格は強さの土台ではあっても、それだけで勝敗が決まるわけではない。

力士の体格についてよくある質問

一番重い力士は誰ですか?

範囲によって答えが変わります。歴代横綱では武蔵丸の237キロ(出典:49688)。現役・幕内では2024年11月場所の湘南乃海192キロがトップでした(出典:44485)。それぞれの全順位は 横綱の体重一覧幕内力士 体重ランキング 2024 にまとめています。

力士に身長制限や体重制限はありますか?

体重の上限・身長の上限はありません。相撲には体重別の階級そのものがないためです。新弟子検査にはかつて身長・体重の最低基準がありましたが、現在は緩和されており、小柄な力士にも入門の道が開かれています。

力士は昔より重くなったのですか?

はい。幕内の平均体重は昭和59年の129キロから、平成30年九月場所には164キロへと重くなりました(出典:49688・18583)。北の富士・玉の海の時代は130キロ台が平均で、150キロあれば巨漢と呼ばれましたが、今では150キロが平均を下回ります。

小柄でも強い力士はいますか?

います。歴代横綱では栃木山103キロ、初代若乃花108キロ、栃ノ海110キロなど、100キロ台で頂点に立った力士がいました(出典:49688)。体格は強さの土台になりますが、技と粘りで体格差を覆した名力士は少なくありません。

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