◆名5日目 三役以上に全勝が消えた日

4日目、5日目のチケットで入場した方はいらした。どのように交
渉したのかはあえて聞かなかった。当人にとってあまり気分のいい
話ではない。5日目、兵庫の相撲仲間と合流した。4日目土俵入り
のアナウンスが途中からなかったことに触れた。火災警報の影響ら
しかった。幸い火事はなかったが心配した。実は土俵入りのさい、
四股名・出身地・部屋をアナウンスするようになったのは昭和40年
からだ。筆者は昭和35年以降の大相撲をみてきたが、アナウンスな
しの土俵入りは記憶にない。

1勝3敗の大の里は美ノ海を退けて2勝目をあげた。前に圧倒する
相撲だった。はたきは禁物である。勝っても負けても自分の相撲を
取り切ることである。ケガが治りきっていないのか、というファン
の声をきいた。出場してきた以上いいわけは通用しない。

琴櫻力なく土俵を割る
琴櫻力なく土俵を割る

関脇対大関戦が早くも実現した。安青錦対琴櫻戦である。元大関対
カド番大関戦でもある。相撲は一方的で安青錦が琴櫻を寄り切った。
琴櫻はもう少し闘志をみせていただきたい。

全勝霧島は平戸海と組まれた。体力負けしない相手である。霧島の
強さから勝利を疑わなかった。だが、実際の相撲は平戸海の速攻で、
霧島は何もできずに土俵を割った。まさに意外性の結末だった。三
役以上に全勝はいなくなった。

平戸海速攻の勝利
平戸海速攻の勝利

結びの一番は豊昇龍対豪ノ山戦である。前日大の里から金星を獲得
し、気を良くしている豪ノ山。豊昇龍はかつて豪ノ山に立ち渋りし
た過去がある。相撲は、豪ノ山が一気に出て豊昇龍危うしとなった。
だが、とっさのとったりで豊昇龍が逆転勝ちした。豊昇龍の運動神
経は抜群である。かつて若隆景を背負い投げで決めたことがあった。

豊昇龍とったりで豪ノ山を退ける
豊昇龍とったりで豪ノ山を退ける
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この記事を書いた人

日本経済新聞で15年間記者を務め、日経HRの編集者を経て独立。現在は大相撲を専門に取材するフリーライター。ほぼ毎場所、自ら土俵際で撮影している。にほんブログ村 相撲・大相撲カテゴリでランキング1位。

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