横綱がやすやすと誕生するようになってから大関の存在価値が薄れ
ている。名大関といわれる者は皆横綱になってしまう。残された大
関はたまに好成績をあげることはあっても、1ケタ勝利が目立って
くる。松登はついに大関2ケタ勝利はなかった。現代では琴櫻が大
関在位15場所中2場所負け越し、7場所8勝7敗である。
ここへきて大関に復帰した霧島が3場所連続12勝をあげている。も
っとも3場所前は関脇である。先場所は2横綱2大関休場のなか奮
闘した。最高位大関で3場所連続12勝以上はなかなかない。通算5
回優勝した魁皇でも3場所連続12勝以上はない。豊山(前名内田)
が前頭2枚目から関脇2場所で12勝ー12勝ー13勝をあげたことがあ
った。

つまり最高位大関にとって3場所連続12勝以上は珍しい出来事なの
である。霧島の内容は優勝ー優勝同点ー優勝同点である。ここ2場
所優勝決定戦、優勝決定巴戦で敗れている。その分印象が落ちた感
じはぬぐえない。
なお、3場所連続12勝をもって横綱の足固めというのは時期尚早で
ある。横綱は安易につくるものではない。また12勝では物足りない。
豊昇龍・大の里が苦しんでいるのが横綱の現状である。一時の勢い
だけでは横綱は務まらない。

霧島の連続12勝以上はどこまで続くか。すぐに終わることもありえ
る。安青錦以外の横綱・大関が弱いからそこそこはやるのではとい
う見方もある。少なくとも優勝争いをしなくては話にならない。霧
島30歳の戦いは続く。