三月場所、14日目トップの霧島が敗れて優勝が決まった。追走する
横綱豊昇龍が敗れたことが大きかった。優勝が決まった霧島が千秋
楽も負け、結局12勝3敗優勝だった。何ともしまらない幕切れにな
った。三月場所の救いは藤ノ川の奮闘だけだった。

五月場所は2横綱2大関が休場して看板倒れになってしまった。こ
れほど極端に寂しい場所は久しぶりである。結びに横綱が登場しな
いのは何ともしまらなかった。どうにか大関復帰の霧島と若隆景が
ぎりぎりがんばって優勝決定戦に持ち込んだ。これがなかったら近
年最悪の場所になっていた。
霧島は優勝同点だが、横綱に関して12勝では問題にならない。横綱
は「品格力量抜群」という優先規定がまずある。酒井初代横綱審議
委員長も「13勝以上の2場所連続優勝は守りたい」と語っている。
北の湖理事長も「横綱は13勝以上の優勝が起点」と言っていた。優
勝にもレベルがあり、2場所だけ切り取っても盤石の横綱は誕生し
ない。

若隆景の大関挑戦は簡単ではない。若隆景は31歳である。伸びしろ
のある成長期ではない。ベテランの域である。加えて大の里、豊昇
龍、安青錦が復帰すれば立ち塞がる壁になる。
現在4場所連続12勝優勝である。図らずも大の里の不調とともに始
まっている。低調なレベルを脱するのは大の里次第か。来たる七月
場所は横綱・大関・安青錦のフル出場を願うばかりである。