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鶴竜その横綱記録

鶴竜がまたまた休場を決め込んだ。そもそも
一月場所を全休することは即引退を意味して
いた。それに輪をかけて三月場所も休場だと
いう。北の富士さんは一月場所全休した鶴竜
に対して、鶴竜は案外したたかかもしれない
と書いた。三月場所休場はそれをはるかに
超えた。厚顔無恥、傍若無人、ごね得といっ
たところか。そんな鶴竜の横綱としての実績
を改めてふりかえってみた。

<初優勝>

鶴竜は2014年三月場所大関で初優勝して横綱
に昇進した。横綱審議委員会誕生後の千代の
山以降、大関の初優勝だけで横綱に昇進した
力士は、ほかに鏡里・吉葉山・大乃国・稀勢
の里がいる。 彼らは3場所直前での初優勝だ
った。ほかに横綱5場所前初優勝の柏戸、7
場所前初優勝の2代目若乃花がいる。23場所
前、大関でなく、関脇で初優勝した力士が
三重ノ海である。優勝なしで横綱に昇進した
力士が双羽黒である。横綱としては強いとは
とうていいえない名前が目立つ。

<奉納土俵入り>

鶴竜は横綱在位41場所。横綱勝率は266勝
117敗(不戦敗11)232休で6割9分4厘5毛
である。1場所に換算すると10.4勝である。
年間最多勝はない。6場所連続で最もよかった
成績は大関2場所から横綱4場所にかけての
ときで71勝19敗である。横綱在位中は2015年
七月場所から翌年の五月場所までで64勝26敗
である。

横綱優勝は5回。横綱優勝率は12%である。
2年12場所で1.4回の優勝ペースである。
最高は朝青龍の55%である。出場停止2場所
を含んでの数字である。横綱同士の対戦は
白鵬に4勝12敗、日馬富士に6勝5敗、稀勢
の里に1勝1敗である。白鵬にはかなわな
かった。白鵬に肉薄したのは朝青龍で5勝
8敗であった。優勝決定戦を含んでいる。

<日馬富士戦>

横綱皆勤率をみていこう。横綱皆勤場所数は
22場所である。横綱皆勤率は54%である。
1年では3場所ちょっとしか皆勤できていな
いことになる。休場数は不戦敗を含み243。
横綱休場率は40%である。1年間に直すと
36日休場していることになる。全休は1不戦
敗14休を含み8回となった。実質横綱が地位
化した常陸山以降では曙と並んで2位タイで
ある。連続休場日数は不戦敗を含み、74日と
なった。これは貴乃花の105日に続く記録で
ある。

<師弟 井筒(元逆鉾)と>

こうしてみると鶴竜は実績では5段階のD級
横綱くらいである。一月場所だけでなく三月
場所も休場する根性はもはや番外としかいい
ようがない。

雨の日です。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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