夏巡業を休場しながら母国モンゴルでサッカーをして2場所出場停
止となった朝青龍。その間横綱の責任を果たし、2場所連続優勝中
の白鵬。朝青龍が戻ってきたのは平成20年一月場所であった。1月
はほかのプロスポーツが少ない月である。大相撲に注目が集まるの
は必然であった。
千秋楽、横綱同士の朝青龍対白鵬は最高潮で迎えた。1敗の相星決
戦というこれ以上ない舞台となった。勝った方が優勝である。両雄
が仕切りを繰り返す。そしてついに激突の瞬間が来た。

真っ向からの右四つの力勝負に観客は息をこらえて見据えた。すご
い相撲展開になった。両者一歩も引かない。朝青龍が吊りにいかん
とする。吊り切れない。その瞬間、白鵬の上手投げが決まった。惜
しみない拍手が館内に響いた。大相撲の醍醐味に満足した場所とな
った。
翌三月場所、朝青龍と白鵬の相星決戦は続いた。今度は2敗同士で
の対戦となった。白鵬が果敢に出たが、朝青龍が小手投げで逆転。
先場所のリベンジを果たし、22回目の優勝を達成した。

続く五月場所、朝青龍・白鵬とも優勝争いからはずれた。琴欧洲が
初優勝を成し遂げた。「大関で優勝ないのボクだけ」と気にしてい
た。朝青龍対白鵬戦はにらみ合いになった。闘志というより、異様
さがただよった。相撲は、朝青龍が引き落としで勝利した。
この後朝青龍は途中休場ー途中休場ー全休と休場が続いた。そのた
め二人の対戦はなかった。ここまで朝青龍対白鵬の横綱同士の一番
は次のようになった。
朝青龍3(○ーー●○○ーーー)1白鵬