平成19年七月場所、白鵬は新横綱として名古屋にのりこんできた。
朝青龍は先輩横綱としてこれを迎えうった。朝青龍は千秋楽白鵬を
破って14勝1敗で優勝した。21回目の優勝だった。白鵬新横横綱の
場所は11勝4敗に終わった。

ところがこれだけでは終わらなかった。朝青龍は優勝しながら肘の
損傷・腰痛・疲労骨折などで夏巡業を休場することになった。さら
に巡業休場中に母国モンゴルに帰り、サッカーをしていたのだ。元
気いっぱいでヘディングまでしていた。この様子が7月25日のニュ
ース番組で流れた。
そのため協会と世間が朝青龍を問題視し始めた。
1.横綱は協会の看板。そもそも土俵にあがれなくても巡業には同
行すべきだった。
2.懸賞金がないなど本場所に比べると見入りの少ない巡業を避け
たかったのではないか。
3.そのため仮病を使ったのではないか。
夏巡業休場にこうした疑惑が浮上してきたのだ
8月1日、相撲協会は以下の処分を決定した。
1.出場停止2場所
2.その間(十一月場所の千秋楽終了まで)謹慎
3.減俸30%4ヵ月
謹慎といっても高砂部屋で稽古することは許された。
だが、朝青龍は自宅マンションに閉じこもりになった。メディアが
追跡したが、なかなか姿を見せなかった。そのうち朝青龍は鬱的状
態に陥ってしまった。協会が派遣した精神科のドクターの診断によ
り、精神障害と診断された。その結果療養するために8月25日、モ
ンゴルへ帰国することになった。この間メディアがモンゴルまで追
いかけたが、朝青龍の姿はなかなか捕らえられなかった。

朝青龍が出場停止中の九月場所、十一月場所は白鵬が優勝した。横
綱の責任を果たしていた。十一月場所千秋楽後朝青龍の謹慎は解除
された。11月30日、朝青龍は来日して謝罪会見を行った。朝青龍に
配慮した無難な質問が多かった。モンゴル帰国を許可した協会に感
謝してほしいという協会内部の声が聞こえた。