銭の取れる力士藤ノ川はしまらなかった三月場所の救いだった。豊
昇龍、大の里の両横綱を倒し、技能賞を受賞した。小結を目指した
五月場所は惜しくも1点の負け越しで終わった。七月場所再び活躍
を期待したいが、実はもっと大きな視点で見たくなった。
それは先々代の藤ノ川豪人を越えられるか、という視点である。藤
ノ川豪人は大鵬時代、北玉時代に活躍した力士である。柏戸の弟弟
子で先代の伊勢ノ海であった。今牛若と呼ばれ、細い体ながら素早
い動きで暴れまくった。猛牛と呼ばれた琴櫻にとって取りづらい対
戦相手だった。

幕内31場所、関脇2場所、小結5場所務めた。殊勲賞1回、敢闘賞
2回、技能賞4回受賞した。ダブル受賞が2回ある。金星は4個で
佐田ノ山、大鵬、玉の海、北の富士から獲得した。優勝決定戦に進
出している。惜しくも大関清に浴びせ倒しで敗れた。
現藤ノ川と藤ノ川豪人には共通点がある。それはともに入幕が20歳
であったことである。非常に若くして表舞台に登場した。学生出身
者にはできないことである。琴勝峰も20歳で入幕している。ちなみ
に花田一家は父花田(後の大関貴ノ花)18歳、貴花田(後の貴乃花)
17歳、若花田(後の若乃花)18歳で入幕している。

ただ、藤ノ川豪人はケガのため26歳の若さで引退している。現藤ノ
川はケガに注意することである。現代は重量級大相撲の時代である。
無理な相撲は禁物である。長く幕内を務めていただきたい。
現藤ノ川が最初に目指すべきはまず小結である。それには上位を勝
ち抜く力が必要である。まだぎりぎりの段階である。先々代の藤ノ
川豪人を越えるにはこれから長い戦いに突入することになる。
姉妹サイト・占いのVEILで「タロットワンオラクル」もどうぞ