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最高位大関の大関在位中の優勝は稀

先の十一月場所、大関高安は千秋楽御嶽海に
敗れ、3敗となって優勝を逃した。高安が
上位で12勝をあげたのは4度目である。逆に
いうと高安は13勝の壁を破れないでいるわけ
である。特に十一月場所3横綱が休場して
いただけに千載一遇のチャンスをモノにでき
なかった分けである。
181125千秋楽幕内 1199
<高安、御嶽海に敗れ優勝を逃す>

かつての4大関時代に琴櫻、清國、前の山、
大麒麟の時があった。このなかで素材がよか
ったのが、大麒麟である。だが大麒麟はつい
に12勝の成績を超えることはなかった。それ
も12勝をあげたのは、大関以前であった。
大麒麟はメンタルの弱さがあって、ついに
優勝できなかった。どことなく高安とダブル
面があるのが気になる。
大麒麟
<大麒麟のブロマイド>

そもそも、最高位が大関の大関在位中の優勝
というのは、意外と少ない。明治42年、両国
国技館開設以来の優勝制度は貴景勝まで490
場所を数えた。もっとも大正14年までは、
時新報社が幕内最高成績者の額を国技館に
掲げる制度であった。490場所中、最高位が
大関の大関在位中の優勝はわずか37場所しか
ないのである。小錦・栃東(子)が3回、
魁皇が4回である。高安はレアケースにも
挑んでいたことになる。
160925千秋楽幕内・表彰 684
<H28年9月 大関豪栄道が優勝>

高安が最高位大関かどうかは異論があるかも
しれない。しかし、現在の状況では横綱は
見えてきていないことも現実である。大関は
横綱に次ぐ地位であり、協会の看板であるが、
きわめて厳しい数字が示された。そもそも
大関は3場所に1回は優勝争いをしていた
だきたい。好待遇と三賞対象外は何のためか。
ときには横綱以上の存在価値を示してこそ
大関である。

相撲仲間が一月場所に行く日がほぼ
決まりました。
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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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