九月場所全勝優勝したものの、今年(平成
30年)の白鵬は全休2場所、途中休場2場所
と初めて年間4場所休場した。横綱初の連続
休場も経験した。年間4場所休場という数字
は、かなり重い。昨年は2場所休場したが、
3場所優勝したことと比較すると大幅ダウン
である。これをもって白鵬時代は終わったと
言っていいのか。
ある程度「イエス」といわざるを得ない。
絶対王者、絶対強者とは言えなくなった。
年齢も33歳になった。来年3月は34歳である。
古傷や故障は、避けられない戦歴・年齢に
なってきたことは間違いない。
それでは群雄割拠の時代かというとそこまで
いっていない。今年は初優勝が3場所あった。
栃ノ心は初優勝を足がかりに大関に昇進した。
しかし、大関に昇進したとたん精彩を欠いて
いる。同じく初優勝した御嶽海は大関昇進を
振り出しに戻してしまった。
その点、記憶に新しい初優勝の貴景勝は現役
幕内で最年少である。これからの力士である。
ただ、十一月場所の優勝は予想外のできごと
だった。一月場所は貴景勝の突き押し相撲の
真価を問われることになる。
白鵬がこうした貴景勝、阿武咲といった若い
世代のパワー相撲を相手にどこまで戦えるか。
いや、その前に自分の体調を万全にし、稽古
で戦える体づくりが求められる。晩年の白鵬
は自己との戦いに挑むことになる。
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よしなに
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