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存在感が失われた大関陣

連続12勝の高安は初日から休場、先輩大関
豪栄道は3勝しかできず、負けが込んで休場
してしまった。五月場所は大関不在のまま
千秋楽を迎えた。栃ノ心の活躍がなければ
間違いなくしらけ場所になった。
180527千秋楽協会挨拶 002
<千秋楽協会ご挨拶に豪栄道・高安の姿はない>

大関として厚遇を受けながら、結果を出せて
いない。こんなことが企業の役員クラスに
おきれば、間違いなく責任を問われる。両
大関は存在価値をまるで示せていない。誰一
人として優勝争いに加わることができなく、
そろって不成績が目につく。大関の弱体が
常態化している。
高安 
大関在位6場所  優勝争い実質0 カド番
2回 10勝以上2回 10勝未満4回
豪栄道
大関在位23場所 優勝争い1回 カド番7回 
10勝以上3回 10勝未満20回
高安は大関に昇進した場所でいきなり9勝
6敗と期待はずれに終わった。次の場所は
途中休場で、高安に対する期待は急速にしぼ
んでいった。今年になって高安は連続12勝と
期待を抱かせたかと思えば、予想もしない
全休でがっかりさせた。高安の2回の12勝は
いずれも14日目で優勝が決まり、優勝をかけ
ての激突まではいっていない。
171116五日目幕内 871
<大関昇進後玉鷲には3度負けている高安>

豪栄道はそもそも、大関を目指す場所でなか
ったにも関らず、突如大関に昇進した。それ
から豪栄道の大関としての苦悩が始まった。
9場所連続1ケタ勝利。そのうちカド番2回。
2度目のカド番の場所7勝7敗で千秋楽を
迎え、栃煌山にもろ差しになられたのを首
投げでかろうじてしのいだことさえあった。
豪栄道の大関唯一の栄光は全勝で優勝した
ことである。その後は再び1ケタ勝利が目立
っている。
151122千秋楽幕内 522
<H27年11月千秋楽 豪栄道首投げでカド番脱出>

大関は昇進直前の成績だけが取り上げられ
がちである。しかし、真価を問われるのは、
大関昇進後である。ともすれば2場所連続
負け越しをしない限り大関を落ちないという
規定に甘んじてしまう。これを見直さない
限り、弱い大関の歴史は今後も続く。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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