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千秋楽 本割・優勝決定戦連勝しての優勝3

第4号は大乃国である。北勝海と大乃国は
ともに北海道出身。横綱に昇進した時期も
近かった。北勝海が2場所早い。大乃国は
新横綱の場所を8勝7敗、翌場所肝臓機能
障害などで途中休場した。横綱として窮地で
あった。3場所目の昭和63年三月場所大乃国
は2日目栃司、3日目板井に負けて2敗スタ
ートと早くも暗雲が漂った。
大乃国康(北海道)
<大乃国>
 
しかし、大乃国はここから奮闘した。連戦
戦勝で千秋楽を迎えた。千秋楽は同郷の横綱
北勝海戦であった。北勝海は9日目花の湖に
負けただけの1敗であった。がちんこ大乃国
は千秋楽本割、優勝決定戦と北勝海を退け、
連勝して横綱初優勝を飾った。それは同時に
横綱最後の優勝でもあった。平成になって
当時聞きなれない睡眠時無呼吸症候群で力が
はいらなくなり、横綱としては大成しなかっ
た。
第5号は旭富士である。平成3年五月場所、
旭富士は横綱5場所目であった。まあまあ
好成績は続けていたが、横綱優勝はまだなか
った。大関小錦は平成元年の十一月場所よう
やく念願の初優勝し、2度目の優勝のチャン
スがめぐってきた。なお、千代の富士が引退
した場所であった。北勝海と大乃国は全休で
あった。
旭富士正也(青森)2
<旭富士>
 
旭富士は5日目安芸ノ島に敗れたものの、その
後順調に白星を重ね13勝1敗で千秋楽を迎え
た。一方の小錦は初日から14連勝と快調で
あった。千秋楽旭富士と小錦は対戦した。
こうしたケースでは本割で追いかけるほうが
勝ち、優勝決定戦で追いつかれたほうが勝つ、
というパターンが目立っていた。しかし、
旭富士は横綱初優勝へむけ勝ちにいった。
2番とも小錦に食い下がって、力を封じた。
完勝であった。
優勝を逃した小錦は大泣きしたという。旭富
士にとって、これが最後の優勝となった。
すい臓が悪かったことで、4場所後に引退
した。

ようやく暖かくなりそうです。
興味深いテーマをこれからもお届けます。

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よしなに
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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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