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対戦成績でみる大相撲

幕内は実は2つに分けられる。横綱・大関と対戦する幕
内とそうでない幕内に。花形なのはもちろん前者である。
大相撲は明日初日を迎える。相撲は土俵を割るか、足の
裏以外がつくと負けになる競技だけに番狂わせが起きる。
それも一番勝負だけになおさらである。そこで、幕内上
位の対戦成績から大相撲を読み解いてみることにした。
対戦成績1A
対戦成績2
なお、対戦成績は幕内同士の対戦で、なおかつ優勝決定
戦は含まれていない。横綱・大関と対戦する位置は前頭
東3枚目の豊ノ島までである。伊勢ヶ濱同士が対戦しな
いので東4枚目の勢がわずかに対戦するのみである。し
かし、ひとたび休場がでると繰越になるので西4枚目の
遠藤までの対戦成績を出した。
表の黄色箇所が50番以上の対戦になる。白鵬対稀勢の里、
日馬富士対稀勢の里、日馬富士対琴奨菊が50番以上に相
当する。50番というと、最短でも8年と2場所かかるの
だから、常に上位にいなくては実現できない。一方が休
場が多くてもできない。白鵬対日馬富士、白鵬対琴奨菊
が49番だから50番に到達するのは時間の問題である。意
外(?)なのは稀勢の里対安美錦である。あと3番で50
番に届く。
150123十三日目幕内 1043
<白鵬対稀勢の里>

150719八日目幕内 694
<稀勢の里対安美錦>

紫は横綱・大関が下位に負け越しているケースである。
鶴竜は稀勢の里に分が悪いだけに先場所の変化はやむを
得なかった(?)鶴竜は琴奨菊、栃煌山に五分に迫られ
ている。十一月場所は両力士には負けられない。日馬富
士は嘉風、大砂嵐に負け越している。嘉風は先場所大活
躍し、殊勲賞と技能賞を受賞した。嘉風とは去年の九
月場所以来の対戦となるが、楽しみな一番である。
ピンクはここ1年対戦がない一番である。嘉風対逸ノ城
何度も対戦していそうだが、逸ノ城が新入幕のときの
対戦のみである。日馬富士対嘉風も意外と対戦してい
ない。昨年の九月場所以来となる。
水色は10勝以上の成績で1度も負けていない、いわば完
全勝利のケースである。白鵬が栃ノ心に対して19勝0敗で
圧倒している。実は白鵬は先場所の九月場所で初日隠岐
の海に、2日目嘉風に負けたが、それまでは1度も負け
ていなかったのである。おまけに3日目、同じく1度も
負けなしだった碧山に不戦敗となり、白鵬は完全勝利の
相手を3人いっぺんに失っていたのである。
150914二日目幕内 779
<白鵬対嘉風>
 
大相撲はこれまで様々な熱戦、名勝負、ドラマを見せて
きた。十一月場所ではどんな展開をみせてくれるか楽し
みである。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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