照ノ富士 8回
貴景勝 2回
霧島 1回
2琴櫻 1回
豊昇龍 0回
これは何の数字かおわかりだろうか。実は幕内にお
ける13勝以上の成績である。照ノ富士はさすがに多
いが、大関は数少ない。貴景勝は2020年十一月場所
を最後にしている。
2代目琴櫻は今年の一月場所、初めて13勝をあげた。
惜しくも優勝同点に終わった。祖父琴櫻は13勝以上
の成績は5回だった。豊昇龍にいたっては13勝が壁
になっている。
NHKの解説者玉の海梅吉氏は優勝候補をあげるとき、
13勝以上の成績を上げる地力の力士を候補とした。
北の湖理事長は横綱の基点は13勝以上の優勝が持論
であった。筆者も12勝優勝はスキあり優勝と最低優
勝レベルとしてきた。
こうしてみると大関が優勝争いをするかどうかは微
妙である。先場所は新入幕尊富士と入幕2場所目の
大の里が優勝を争った。大関は蚊帳の外だった。大
関琴ノ若は新入幕尊富士に敗れている。大関の面目
丸つぶれである。
大関というのは時には横綱以上の存在価値を示すも
のなのか。あるいは横綱に頭を押さえられ、下から
は突き上げられる受難の中間管理職のようなものな
のか。答は各大関の相撲内容と成績が示すことにな
る。