先場所優勝した尊富士。新入幕で優勝したことが大
きく取り上げられた。それは当然といえば当然であ
る。場所は予想しない方向で盛り上がった。
だが、尊富士はそれだけではなかった。序ノ口から
9場所連続勝ち越しを記録していた。序ノ口から十
両まですべて勝ち越し、新入幕で優勝したわけであ
る。ちなみに優勝を争った大の里は幕下10枚目付出
でスタートした。現在6場所連続勝ち越し中である。
尊富士の連続勝ち越しはどこまで続くのか。幕内現
役力士での関脇以下の連続勝ち越しは以下である。
12場所連続勝ち越し
正代 前頭上位で負け越し
琴勝峰 幕下で負け越した後三段目から勝ち越し続
け前頭上位で負け越し
阿武咲 十両2場所目に負け越し
照ノ富士 復帰序二段から大関直前の関脇まで
五月場所、尊富士は横綱・大関との対戦圏内ではない。
だから勝ち越す可能性はある。本当の勝負は前頭上位
にあがったときになる。
とはいえ、先場所大関二番は経験している。関脇・
小結だって簡単にはいかない。ただし、照ノ富士と
は同部屋で対戦はない。まず、五月場所の尊富士を
注目していきたい。