大相撲

照ノ富士の未達成優勝

五月場所、終わってみれば照ノ富士の優勝だった。
これで通算7回目の優勝となった。その7回の内訳は
以下である。

5月関脇 12勝3敗
7月幕尻 13勝2敗 ※東京
3月関脇 12勝3敗 ※東京
5月大関 12勝3敗
9月横綱 13勝2敗
11月横綱 15勝
5月横綱 12勝3敗

<照ノ富士7回目の優勝>

これをみるとまだ14勝1敗の優勝はない。ただし、
14勝1敗をあげたことはある。昨年(2021年)の七月
場所のことである。土俵に復帰した白鵬と千秋楽全勝
決戦になった。このことはまだ記憶に新しいから覚え
ている方も多いと思う。白鵬最後の優勝は思いがけず
全勝優勝となった。照ノ富士は14勝1敗で優勝を逃し
た。それとともに大阪・名古屋での優勝はまだない。
きたる七月場所は名古屋で優勝するチャンスである。

なお、横綱と大関の千秋楽全勝決戦は大正6年春場所
横綱太刀山と大関大錦との間でおこなわた。大錦が
勝って横綱に昇進した。太刀山敗れるに、国技館は
大変な騒ぎであった。もう一番は平成24年七月場所で
あった。横綱白鵬と大関日馬富士の全勝決戦は日馬
富士が制して3回目の優勝となった。日馬富士は翌
場所も全勝優勝して横綱に昇進した。

<千秋楽全勝決戦で白鵬に勝った日馬富士>

照ノ富士は12勝優勝が多いだけにここらで14勝優勝が
ほしいところである。むろん全勝優勝のほうがいい。
照ノ富士はこのところ大栄翔、玉鷲に苦杯し続けて
いる。横綱は同じ相手に負けてはいけない。優勝と
ともに大事な一面である。

<照ノ富士>

照ノ富士の連続優勝は2度あるが2連覇までである。
これが3連覇以上となると大正15年の優勝制度以降
常ノ花、玉錦、双葉山、羽黒山、大鵬、北の湖、千代
の富士、曙、貴乃花、朝青龍、白鵬とわずか11人に
しかできない偉業である。照ノ富士は競争相手がいな
い現状ではおおいにチャンスはある。2連覇と3連覇
では大違いなのである。

<7連覇タイの記録をもつ朝青龍>

照ノ富士の優勝回数7回はモンゴルの先輩横綱鶴竜を
ぬいたが、特別な回数ではない。やはり横綱としては
10回優勝が1つの目安になる。10回以上の優勝は以下
である。

常ノ花 幕内最高成績2回+優勝8回
双葉山 12回
栃錦  10回
若乃花 10回
大鵬  32回
北の富士10回
輪島  14回
北の湖 24回
千代の富士31回
曙   11回
貴乃花 22回
武蔵丸 12回
朝青龍 25回
白鵬  45回

<白鵬45回目最後の優勝>

ただ、10回では10傑にはいらない。また10回なら年
3場所4場所を経験している栃錦・若乃花のほうが
有利ともいえる。いずれにせよ、通算優勝回数は積み
重ねでしかできない。

照ノ富士の未達成優勝は果たしていくつ克服できるの
か。今、優勝候補は照ノ富士しかいない。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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