五月場所、終わってみれば照ノ富士の優勝だった。
これで通算7回目の優勝となった。その7回の内訳は
以下である。
5月関脇 12勝3敗
7月幕尻 13勝2敗 ※東京
3月関脇 12勝3敗 ※東京
5月大関 12勝3敗
9月横綱 13勝2敗
11月横綱 15勝
5月横綱 12勝3敗
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/220522千秋楽表彰-048-e1656982573497.jpg)
これをみるとまだ14勝1敗の優勝はない。ただし、
14勝1敗をあげたことはある。昨年(2021年)の七月
場所のことである。土俵に復帰した白鵬と千秋楽全勝
決戦になった。このことはまだ記憶に新しいから覚え
ている方も多いと思う。白鵬最後の優勝は思いがけず
全勝優勝となった。照ノ富士は14勝1敗で優勝を逃し
た。それとともに大阪・名古屋での優勝はまだない。
きたる七月場所は名古屋で優勝するチャンスである。
なお、横綱と大関の千秋楽全勝決戦は大正6年春場所
横綱太刀山と大関大錦との間でおこなわた。大錦が
勝って横綱に昇進した。太刀山敗れるに、国技館は
大変な騒ぎであった。もう一番は平成24年七月場所で
あった。横綱白鵬と大関日馬富士の全勝決戦は日馬
富士が制して3回目の優勝となった。日馬富士は翌
場所も全勝優勝して横綱に昇進した。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/20120722千秋楽幕内-1207-e1656982595522.jpg)
照ノ富士は12勝優勝が多いだけにここらで14勝優勝が
ほしいところである。むろん全勝優勝のほうがいい。
照ノ富士はこのところ大栄翔、玉鷲に苦杯し続けて
いる。横綱は同じ相手に負けてはいけない。優勝と
ともに大事な一面である。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/210721照ノ富士-121-e1656982613365.jpg)
照ノ富士の連続優勝は2度あるが2連覇までである。
これが3連覇以上となると大正15年の優勝制度以降
常ノ花、玉錦、双葉山、羽黒山、大鵬、北の湖、千代
の富士、曙、貴乃花、朝青龍、白鵬とわずか11人に
しかできない偉業である。照ノ富士は競争相手がいな
い現状ではおおいにチャンスはある。2連覇と3連覇
では大違いなのである。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/朝青龍A-e1656982629512.jpg)
照ノ富士の優勝回数7回はモンゴルの先輩横綱鶴竜を
ぬいたが、特別な回数ではない。やはり横綱としては
10回優勝が1つの目安になる。10回以上の優勝は以下
である。
常ノ花 幕内最高成績2回+優勝8回
双葉山 12回
栃錦 10回
若乃花 10回
大鵬 32回
北の富士10回
輪島 14回
北の湖 24回
千代の富士31回
曙 11回
貴乃花 22回
武蔵丸 12回
朝青龍 25回
白鵬 45回
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/07/210718千秋楽表彰-115-e1656982645791.jpg)
ただ、10回では10傑にはいらない。また10回なら年
3場所4場所を経験している栃錦・若乃花のほうが
有利ともいえる。いずれにせよ、通算優勝回数は積み
重ねでしかできない。
照ノ富士の未達成優勝は果たしていくつ克服できるの
か。今、優勝候補は照ノ富士しかいない。