大相撲

阿炎の上位戦を分析

三月場所の見どころの1つに関脇に上がった
阿炎の戦いぶりがあった。幕内に復帰しての
2場所は12勝、12勝と大活躍した。横綱・
大関戦もあった。

ただ、これらはあくまでも幕内下位、中位
での成績だった。横綱・大関戦も部分対戦
だった。三月場所は連日上位との対戦になる。
それだけに阿炎の真価を見極める場所になっ
た。

<阿炎>

横綱・大関とフル対戦になると思われたが、
これがとんでもないことになった。休場した
照ノ富士はともかく、大関戦は11日目の御嶽
海だけなのである。つまり、正代・貴景勝戦
がなかったのである。これは幕内中位で勝ち
上がってきた高安、琴ノ若を大関にあてた
だけでなく、大関に勝ってしまったことが
影響したと思われる。

そうはいってもしっくりこない。そういう
ことを想定してもっと早く阿炎と貴景勝・
正代戦を組んでおくべきだった。関脇対大関
戦がないなんてお粗末すぎる。阿炎の御嶽海
戦は突いていったが、御嶽海後退せず、機を
見て阿炎を引き落とした。阿炎の大関戦は
御嶽海のみで1敗であった。

<御嶽海戦、引き落としで敗れた阿炎>

関脇・小結戦はどうか。若隆景、隆の勝は
上位常連である。若隆景好調、隆の勝不調が
そのまま勝敗となって表れた。

新小結豊昇龍戦は、阿炎が突いて出た。豊昇
龍がたちまち土俵際に詰まるも、下からはい
って逆襲した。阿炎の関脇・小結戦は1勝
2敗となった。

<若隆景に敗北>

平幕の上位常連戦はどうだろうか。
大栄翔○
逸ノ城●
明生 ○
霧馬山○

3勝1敗である。

ここまでトータル4勝4敗である。互角には
戦えるが、頭1つ抜けるところまではいって
いない。それが阿炎に対する結論である。

<大栄翔に勝利した阿炎>

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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