大相撲

大麒麟と酷似する高安

2022年4月9日

14日目正代、千秋楽阿炎、優勝決定戦若隆景
と3連敗し、優勝をのがした高安。優勝の
チャンスを土壇場でものにできなかった。
実はこれが初めてではない。これで3度目で
ある。

<三月場所優勝決定戦 高安、若隆景に敗れる>

前回は2021年三月場所であった。高安は当時
小結であった。12日目を終え、2敗で単独
トップであった。ところがここからなんと
3連敗してしまった。

高安優勝待望論というのがある。高安よ、
とにかく何とか優勝してくれ、というのだ。
それが、どうも高安はここ一番に緊張する
のか、勝利に見放されている。

<2021年3月13日目高安、若隆景に敗れる>

高安をみるにつけ、思い起すのが大麒麟で
ある。大麒麟はその前の名麒麟児の時から
柏戸キラーであり、その素質は高く評価され
ていた。だが、大関のチャンスを2度も逃す
など、ここ一番に弱かった。

大麒麟に改名後優勝のチャンスが訪れた。
昭和45年七月場所、千秋楽を迎え、2敗は
横綱北の富士、関脇前乃山、関脇大麒麟で
あった。千秋楽は前乃山と大麒麟が直接の
対戦となった。この相撲は前乃山が変化して、
体勢が泳いだ大麒麟を突いて出した。

<大麒麟>

結局、大麒麟は12勝が最高成績で3度ある
だけだった。高安も12勝が最高成績で4度
あるに過ぎない。ともに大事なところで勝て
ないという共通点がある。

大麒麟の時代は玉の海という盤石の横綱が
いた。やがて輪島、北の湖が台頭してきた。
そういう意味では今の高安のほうがチャンス
は大きいのかもしれない。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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