大青山(だいせいざん/荒汐部屋)が、名古屋場所2026で新入幕を果たした。地位は東前頭十六枚目。中国出身の幕内力士としては、2010年九月場所に上がった蒼国来以来、二人目になる。その蒼国来こそ、いまの大青山の師匠・荒汐親方その人である。中国・内モンゴル自治区から来た弟子が、同じ内モンゴル出身の師匠が切り拓いた道を、十一場所の下積みを経て継いだ。
中国出身の幕内は蒼国来以来2人目、その先達が師匠
名古屋場所2026の確定番付で、荒汐部屋の大青山が東前頭十六枚目に入った。中国出身の力士が幕内に名を連ねるのは、蒼国来以来のことになる。幕内では二人目だ。
ここで地位を取り違えないでおきたい。「中国出身2人目」というのは、あくまで幕内(まくうち)を基準にした話である。関取(十両以上)まで枠を広げれば中国出身者はほかにもいる。だから「幕内では蒼国来以来2人目」と、地位をはっきりさせて読む必要がある。
蒼国来は2010年九月場所に幕内へ上がった、中国出身で初めての幕内力士。その蒼国来が引退後に継いだのが荒汐部屋であり、現在の荒汐親方である。つまり大青山にとって「中国出身の幕内2人目」の先達は、遠い記録の中の人物ではない。毎日、稽古場で向き合う師匠そのものだ。蒼国来も内モンゴルの出身。同じ土地から来た師弟が、幕内の番付に並ぶ。
内モンゴルから来た力士、十両11場所の下積み
大青山は中国・内モンゴル自治区の出身である。田口道宏(電光力)は十両昇進を決めた当時、彼を「中国内モンゴル自治区出身の大青山」と記している。
幕内までの道のりは、まっすぐではなかった。大青山は十両を十一場所かけて、ようやく幕内へ上がった。今場所もう一人の新入幕・一意が十両を三場所で駆け抜けたのと比べると、その差が際立つ。同じ番付に並ぶ二人の、たどってきた時間はまるで違う。十一場所ぶんの白星と黒星を積み上げた末の、東前頭十六枚目である。
| 力士 | 所属部屋 | 名古屋場所2026の地位 | 十両在位 |
|---|---|---|---|
| 大青山 | 荒汐部屋 | 東前頭十六枚目(新入幕) | 11場所 |
| 一意 | 木瀬部屋 | 西前頭十五枚目(新入幕) | 3場所 |
幕下優勝で決めた新十両、そこからの2年
大青山が関取の世界に足を踏み入れたのは、2024年七月場所だった。この場所で幕下優勝を決め、新十両昇進を確定させている。田口は、新十両を決めた力士として大青山を現地で書きとめた。七番相撲を六勝、その時点まで三敗していたところから残りで盛り返して頂点に立った、というのが当時の文脈である。
そこから十一場所。下の番付で取りこぼせば、また遠ざかる。十両という壁の前で足踏みする力士は少なくない。大青山はその十一場所を抜けて、幕内の入口に立った。遅咲きと呼ぶべきか、それとも一段ずつ確かめながら昇ってきたと見るべきか。判断は今場所以降の取組が下してくれる。
名古屋場所2026での位置づけ
名古屋場所2026は7月12日初日、7月26日千秋楽。会場は名古屋IGアリーナ。新入幕は大青山と一意の二人、再入幕は尊富士と阿武剋。番付の下のほうで、新しい顔と返り咲きの顔が入り混じる。
東前頭十六枚目という地位は、幕内の最後尾に近い。ここで勝ち越せば番付は上がり、負け越せば十両が見えてくる。大青山にとって最初の十五日間は、十一場所かけてつかんだ場所を守れるかどうかの試金石になるとみられる。海外の相撲ファンにとっても、中国・内モンゴル出身で、師匠が蒼国来という背景は、追いかける理由になりそうだ。
Key Takeaways(よくある質問)
Q. 大青山は何部屋で、番付はどこですか?
A. 荒汐部屋の所属で、名古屋場所2026の地位は東前頭十六枚目。この場所が新入幕です。
Q. 中国出身の幕内力士は何人目ですか?
A. 幕内では蒼国来以来、二人目です。関取(十両以上)まで広げると人数は変わるため、「幕内では2人目」と地位を区切って捉えてください。
Q. 大青山と蒼国来(荒汐親方)の関係は?
A. 蒼国来は2010年九月場所に上がった中国出身初の幕内力士で、引退後に荒汐親方となりました。大青山はその弟子。二人とも内モンゴルの出身です。
Q. 幕内に上がるまでどれくらいかかりましたか?
A. 十両を十一場所経ての幕内入りでした。同じ今場所の新入幕・一意が十両三場所だったのと対照的です。
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大青山が入った番付の全体像は、名古屋場所2026の新番付を読み解いた記事で確認できます。十両を十一場所かけた背景は七月場所の番付寸評に触れています。十両昇進を決めた当時の現地描写と内モンゴル出身の記述は、現代の外国人関取事情をまとめた記事にあります。