安美錦の引退大相撲、実は2年前に実施され
るはずだった。それがコロナ禍でのびのびに
なっていた。その間チケットのキャンセルも
あった。また、今回の開催にあたり、チケッ
トを発行し直すというといことがあった。
この間の関係者の苦労大変なものであった。
そんな安美錦の後を押したくなったのか。
多くの観客が集まった。ざっと見た感じ75%
の入りであった。今年の一月場所後から行わ
れるようになった引退大相撲。そのなかで
一番入った。入場するときに行列ができて
いたほどだった。会場は10時半だがその前に
入場させていた。開始は11時半だが無駄に
時間を空けずに早めに終了するほうがありが
たい。
安美錦が国技館入り口前で後援者を出迎えて
いた。エントランスに一門の関取はいなかっ
た。贈られた花が飾られていた。出し物で目
を引いたのが、息子さんとの土俵入り。それ
から兄である元安壮富士が加わっての相撲
甚句であった。初めて聞いたが、大変上手で
あった。
メインの断髪式は350人がはさみをいれた。
前日の豊ノ島に引き続き、武井壮氏、やく
みつる氏がはさみを入れた。前日同様、正面
-東-向こう正面-西と方向を変えていった。
女性のはさみはなかった。
協会関係者のはさみが入った。照ノ富士を
含めた部屋の5人の関取も加わった。元白鵬
の間垣、元千代大海の九重の姿もあった。
協会関係者のあとに兄である元安壮富士、
父とはさみをいれた。お父さんは元気そう
だった。
スポットライトがあたり、安美錦の相撲人生
が語られていく。最後に師匠元旭富士の伊勢
ヶ濱の止めバサミとなった。安美錦と伊勢ヶ
濱が四方に一礼した。そして伊勢ヶ濱が挨拶
に立った。その後家族が正面土俵下に集まり、
娘さん2人が手紙を読んだ。その後家族から
花束が贈呈された。正面からは異例だった。
この後伊勢ヶ濱部屋ならではの綱締め実演、
さらに幕内土俵入り-横綱の土俵入り後、
横綱五人掛りがおこなわれた。横綱に挑む
5人は部屋の関取で熱海富士、錦富士、翠
富士、照強、宝富士であった。むろん、照ノ
富士が圧倒した。久々に見た。
最後に整髪後の安美錦が御礼の挨拶に立った。
この行事は定例化してきた。幕内の取組中に
帰れなくなる効果を生んでいる。2年間延長
と中止を繰り返してきた安美錦引退大相撲、
本当にお疲れ様でした。