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危惧される年間最多勝

昨年は照ノ富士が77勝13敗とハイベネルな
数字で年間最多勝に輝いた。優勝は4回だっ
た。それまで低レベルな年間最多勝が続いた。

2017年 白鵬56勝9敗25休
2018年 栃ノ心59勝23敗8休
2019年 朝乃山55勝35敗
2020年 貴景勝51勝21敗3休 年5場所

<照ノ富士>

ところが2022年は再び低レベルな年間最多勝
に逆戻りするかもしれない。その要因は幕内
最強の照ノ富士が三月場所休場したことが
あげられる。休場は当然年間最多勝にとって
はマイナスである。このあと仮に平均12勝を
あげても48勝で年間62勝にしかならない。

かといって三月場所番付ナンバー2の大関
正代は一月場所負け越している。現在7場所
連続1ケタ勝利中である。これではとても
年間最多勝にほど遠い。

<正代>

それは三月場所番付ナンバー3の貴景勝にも
いえる。一月場所は途中休場。三月場所は
8勝7敗。なにより、貴景勝は年に1、2度
は休場する傾向がある。これでは期待しに
くい。

<貴景勝>

大関に昇進した御嶽海は現在24勝6敗と堂々
たる成績である。このまま休場なくいけば
年間最多勝はありえる流れである。

ただ、御嶽海の三月場所の負け方が気になっ
た。何もできずにズルズル後退した負け方が
目立った。それも下位にである。御嶽海の
もろさを感じさせる負け方だった。まだまだ
安定した強さとはいえない。

<御嶽海>

年関最多勝は再び低レベル時代に戻るかも
しれない。それは絶対的強者の不在を意味
することになる。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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