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正代の出世街道2

2016年一月場所、輝とともに入幕した正代は
10勝5敗で敢闘賞を受賞した。幸先いいスタ
ートであった。入幕3場所目の五月場所には
早くも、初めて上位である前頭2枚目にあが
った。白鵬、鶴竜、日馬富士の3横綱に全敗。
稀勢の里、豪栄道、琴奨菊、照ノ富士の4大
関に1勝(照ノ富士)3敗に終わった。入門
以来はじめての負け越し6勝9敗となった。

<新入幕で敢闘賞受賞>

翌七月場所は前頭5枚目で横綱日馬富士に
1敗、大関稀勢の里に1敗、大関豪栄道・
照ノ富士に2勝した。成績は9勝6敗と勝ち
越したものの、横綱白鵬戦はなかった。関脇・
小結戦も一番しか実現しなかった。2016年
九月場所、2枚目で再び横綱・大関と総当た
りした。6戦全敗と完敗であった。それで
いて成績は7勝8敗であった。

番付を1枚落とした十一月場所では横綱・
大関戦は日馬富士、稀勢の里、照ノ富士のみ
の部分対戦であった。大関稀勢の里に初勝利
した。また11勝4敗の好成績で2回目の敢闘
賞を受賞した。2016年は52勝38敗と勝ち越し
た。横綱戦0勝7敗、大関戦4勝9敗であっ
た。まだ、上位では通用しなかったが、大関
戦は芽が出始めた。

<大関稀勢の里に初勝利>

2016年の十一月場所の好成績で、2017年一月
場所は関脇に昇進した。この場所、横綱戦
2敗、大関戦2勝2敗をあげたが、またも
7勝8敗と惜敗して、負け越した。勝った
大関照ノ富士・琴奨菊はともに負け越して
いた。三月場所は小結であった。ここで初め
て横綱白鵬に勝利した。記念すべき横綱戦
初勝利となった。このとき稀勢の里は新横綱
であった。だが、結局横綱戦は1勝3敗に
終わった。大関戦は1勝1敗で、琴奨菊は
大関を陥落していた。最終的に成績は4勝
11敗と大敗した。

<横綱白鵬に初勝利>

正代が再び上位に戻ってきたのは、七月場所
であった。前頭筆頭で横綱日馬富士に勝利
した。しかし、横綱戦1勝3敗、大関戦1不
戦勝2敗であった。この場所高安は大関2場
所目であった。正代は5勝10敗とまたも負け
越した。翌九月場所は3横綱・2大関が休場
する異常事態の場所となった。前頭5枚目の
正代は横綱日馬富士に1敗、大関戦は1不戦
勝1敗であった。これだけ休場がでれば正代
は勝ち越せたのでは思いきや、6勝9敗で
再び負け越した。

<横綱日馬富士に初勝利>

2017年、正代は41勝59敗であった。横綱戦
2勝9敗、大関戦5勝7敗であった。正代の
壁は横綱・大関総当たりの場所でなかなか
勝ち越せないことであった。惜しかったのは
白鵬戦がなかった2016年七月場所の9勝6敗
であった。この壁は2018年に持ち越すことに
なった。

(この項目続く)

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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