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次の大関は誰か

貴景勝の大関昇進は多くの祝福と期待のなか
で誕生した。それでは貴景勝に続き、大関
昇進を果たす力士は誰か。相撲界のこれから
を考えると、続く逸材がいてこそ活気が出て
くる。
実力的には13場所連続関脇小結在位中の御嶽
海である。チャンスはあった。昨年七月場所
の優勝である。しかし、このチャンスを生か
せなかった。翌場所は9勝に終わっている。
実は御嶽海が上位で2ケタ勝ったのは、わず
か2回しかない。これでは大関につながら
ない。9勝、8勝を何場所続けても大関には
なれない。
180722千秋楽表彰 087
<H30年7月 優勝した御嶽海>

大麒麟は12勝-10勝-10勝-4勝、11勝-
11勝-8勝と2度大関に失敗している。だが、
そのままで終わらなかった。9勝-12勝-
12勝、執念で大関に昇進した。御嶽海はまだ
上位で連続2ケタ勝ち星がない。御嶽海は
実力者ではあるが、実績がともなっていない。
御嶽海は26歳である。成長途上のうちにチャ
ンスをつかみたいところである。
幕内最年少は貴景勝である。その貴景勝の
約1ヶ月前に生まれたのが阿武咲である。
幕内で2番目の若さなのである。三月場所は
幕内中位で5勝10敗と大敗した。阿武咲が
活躍したのは平成29年の九月場所と十一月
場所である。上位で勝ち越した場所である。
特に九月場所は日馬富士から金星をあげ、
敢闘賞を受賞した。
170914五日目幕内 745
<H29年9月 阿武咲、日馬富士から金星>

しかし、平成30年一月場所小結で途中休場
して以降、低迷している。7場所上位から
離れている。阿武咲がもっている素質、相撲
ぶりを考えると誠に惜しい。このまま終わる
とは思えないが、もっと貴景勝に闘志を燃や
していただきたい。
貴景勝大関昇進の日、テレビのコメンティタ
ーとして出席された方が納谷、琴鎌谷を推奨
していた。筆者は彼らより豊昇龍をあげたい。
成長の伸びしろが一番多いように思えるから
である。人によっては線が細いというが、
大鵬だって入幕したときは細かった。3力士
を比較してみる。
琴鎌谷 14場所 59勝32敗
豊昇龍 7場所 38勝11敗負け越しなし
納谷  7場所 36勝13敗
190323十四日目十両幕下以下 995
<H31年3月 魁勝をはたき込んだ豊昇龍>

琴鎌谷と豊昇龍は五月場所、十両が狙える
幕下上位に進出する。まだ未知数の要素が
多いが、期待のホープであることは間違い
ない。数年後、何人かは大関候補になって
いればという期待の段階である。
かつて北の富士、玉の海が横綱に君臨して
いたころ、角界のプリンス貴ノ花、押しの
一手大受、蔵前の星輪島が控えていた。さら
に黒いダイヤモンド魁傑、怪童北の湖が続い
ていた。現代は寂しい話だが、貴景勝に続く
人材が乏しい時代といえる。

星取表を購入しました。
焼きおにぎりを久々に食べました。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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