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鶴竜のカモと苦手1

五月場所、初の連続優勝を見事成し遂げた
鶴竜。五月場所鶴竜は、唯一の黒星を松鳳山
につけられている。松鳳山には12勝2敗と
特に取りにくい相手ではなかった。14日目
栃ノ心と優勝をかけて対戦したが、実は鶴竜
にとって栃ノ心はそれほど取りにくい対戦
相手ではなかった。逆に白鵬の勝ちはなし
と思われた千秋楽の白鵬戦は、実は勝ちにく
い対戦相手であった。改めて鶴竜のカモと
苦手を検証してみよう。
180526十四日目幕内 1148
<先場所1敗同士で対戦した栃ノ心に完勝>

対象は幕内での対戦とし、現役力士に限定
した。引退した力士はもう対戦することは
ないので、除外させていただいた。
鶴竜にとって最も取りにくい相手は白鵬で
ある。栃ノ心が白鵬に25連敗をきっしている
のはよく知られている。それに迫る連敗を
鶴竜はしている。初対戦は平成19年の九月
場所であった。そこから白鵬戦の連敗が始ま
った。実に20連敗。対戦なしの期間を含め、
約4年強勝てなかったことになる。相手が
横綱とはいえ、もしこのまま続けば不名誉な
記録であった。
鶴竜が初めて白鵬に勝ったのは大関昇進2場
所前の平成24年一月場所であった。筆者は
この一番を目の当たりにしている。よく勝て
た、ようやく勝てたという思いであった。
現在白鵬戦は2度の優勝決定戦を含み、鶴竜
の7勝41敗である。関脇以下のとき2勝21敗
(優勝決定戦含む)、大関時代2勝11敗(優
勝決定戦含む)、横綱時代3勝9敗である。
先場所の白鵬戦は実に9場所ぶりの対戦で
あった。
120117十日目幕内 940鶴竜、白鵬に初勝利
<H24年1月 白鵬に初勝利>
120117十日目幕内 952
<勝負後の白鵬と鶴竜の表情に明暗>

稀勢の里には18勝31敗と分が悪い。7連敗と
6連敗がそれぞれ1度ある。幕内初対戦は
平成19年の五月場所である。鶴竜が前頭5枚
目、稀勢の里が前頭3枚目であった。この
ときは稀勢の里が勝利している。
鶴竜と稀勢の里がともに関脇以下のとき→
鶴竜の7勝14敗
鶴竜が関脇以下で稀勢の里が大関のとき→
鶴竜の0勝2敗
鶴竜と稀勢の里がともに大関のとき→鶴竜の
4勝8敗
鶴竜が横綱で稀勢の里が大関のとき→鶴竜の
6勝7敗
鶴竜と稀勢の里がともに横綱のとき→鶴竜の
1勝0敗
080316八日目幕内 451五度目の鶴竜きせの戦い
<H20年3月 4度目の鶴竜対稀勢の里戦>

鶴竜が横綱になって初めて稀勢の里と五分に
渡り合えるようになったといえる。両力士の
対戦は昨年の三月場所以来7場所実現して
いない。両横綱の対戦はこのまま終わって
しまうのだろうか。

(この項目続く)

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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