大相撲

4横綱時代の終焉

2017年11月9日

170711三日目幕内 1092
<H29年7月 鶴竜(右)今年最後の一番と
なった北勝富士戦>

鶴竜が早々と十一月場所の休場を決定した。

これでまたも4横綱皆勤はならなかったと
嘆く方がいるだろうが、4横綱時代は75場所
あって皆勤はわずか14場所にすぎない。期待
値は20%にすぎないのである。さらにいえば
4横綱の皆勤は最低線であって、4横綱が
そろって好成績をあげてこそ横綱に値する。
しかし、以下の表からもわかる通り、現実は
かなりシビアである。
4横綱2A
三月場所、稀勢の里が横綱に昇進して白鵬・
日馬富士・鶴竜の4横綱時代は、4場所経過
した。この間皆勤した横綱はのべ8人、休場
した横綱はのべ8人である。成績は108勝43敗
89休である。優勝はすべて横綱で達成して
いて、他に渡したことはない。しかし、勝-
負-休=-24で、これは栃木山・大錦・鳳・ 
西ノ海の-22をこえてワースト記録である。

勝率は7割1分5厘で16組の4横綱の中で
9番目である。15日制に直すと10.7勝に相当
する。けして好成績とはいえない。なお、
それを下回る勝率6割台が4組いる。なお、
16組の4横綱の勝率は7割2分9厘である。
休場率は39.1%で16組の4横綱の中で、2番
目に多い休場率である。よく休んだという
ことである。16組の4横綱の休場率は23.7%
である。
170713五日目幕内 1137
<H29年7月 勢戦以来の出場になる
稀勢の里(右)>

白鵬・日馬富士・鶴竜・稀勢の里の4横綱は
いずれも30歳以上である。こんなに高齢横綱
がそろうのは、年6場所制では珍しい。十一
月場所を全休する鶴竜は一月場所、いやおう
なしに進退をかけた場所になる。日馬富士は
来年春34歳を迎える。日馬富士はどうしても
取りこぼしが目につく。白鵬は2勤1休を
脱却できるかがカギになる。白鵬も来年3月
に33歳になる。4横綱時代は長くは続かない
というが、現4横綱も例外ではなさそうで
ある。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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