相撲は昔から多くの著名人に愛されてきた。横綱審議委員会の委員を務めた内館牧子・紺野美沙子ら文化人、NHK大相撲中継で解説を務めるデーモン閣下、相撲好きを公言する松村邦洋やナイツ・塙宣之など、公的な役割や本人の発言から相撲ファンだと分かる有名人は少なくない。本場所の中継でしばしば著名人の姿が土俵際に映るのは、彼らが座る「溜席(砂かぶり)」が中継カメラの正面にあたるためである。
※このページは、本人が公に相撲好きを述べているか、相撲に関する公的な役割を持つ人だけを、公開情報をもとに紹介している。「会場で見かけた」という目撃情報は扱わない。
相撲に関わる公的な役割を持つ著名人
横綱審議委員会(横審)は、横綱への昇進を審議する相撲協会の諮問機関である。文化人・著名人が委員を務めることが多く、相撲への造詣の深さで選ばれてきた。
- 内館牧子(脚本家):女性で初めて横綱審議委員会の委員を務めた(2000〜2010年)。相撲部屋を舞台にしたNHK連続テレビ小説「ひらり」の脚本も手がけた。
- 紺野美沙子(女優):2022年に横綱審議委員会の委員に就任。就任前には協会の有識者会議の委員も務めた。
- 六代目 澤村田之助(歌舞伎役者):横綱審議委員会の委員を務めた(2003〜2013年)好角家。
- デーモン閣下(ミュージシャン):NHK大相撲中継で全編のゲスト解説を務めたことで知られる(2006年〜)。相撲情報誌でのコラム連載など、解説者・評論家としても活動している。
- やくみつる(漫画家):相撲協会が設けた再発防止検討委員会の外部委員を務めた。相撲評論・コメンテーターとしても活動する。
- 高須克弥(美容外科医):伊勢ノ海部屋の後援者で、大相撲中継のスポンサーも務めた。土俵際の常連としても知られる。
相撲好きを公言している著名人
- 松村邦洋(タレント):力士との親交が深く、往年の名力士のモノマネを持ちネタにする筋金入りの好角家。
- 塙宣之(ナイツ)(お笑い芸人):30年以上観戦を続ける相撲ファンを公言。決まり手や番付の見どころをテレビ・ラジオで解説することも多い。
- 勝俣州和(タレント):大の好角家を公言し、自身のYouTubeでも相撲を取り上げている。
なぜ著名人は溜席で観戦し、中継に映るのか
土俵に最も近い座布団敷きの席を溜席(たまりせき)といい、力士がぶつかると砂が飛んでくることから「砂かぶり」とも呼ばれる。その前列のおよそ300席は「維持員席」で、相撲協会に所定の金額を納めた維持員本人か、その代理人でなければ座れない。だから、相撲を長く支える著名人が、いつも同じ土俵際に座っている光景が生まれる。
大相撲中継のメインカメラは、テレビカメラや解説席のある「正面」から土俵を撮る。すると、その向かい側にあたる「向正面」の観客席がよく映る。溜席は土俵際で力士のすぐ後ろに顔が入るため、向正面の溜席に座った著名人は、自然と全国中継に映り込むことになる。座席の種類や見え方は相撲の座席ガイド(溜席・升席・椅子席)でくわしく説明している。
なお、溜席は飲食・撮影・声を出しての応援・力士に触れる行為が禁止された、観戦マナーの最も厳しい席でもある。著名人であっても、静かに観戦するのがきまりである。
Q. 相撲好きで知られる有名人は?
横綱審議委員会を務めた内館牧子・紺野美沙子・澤村田之助、NHK中継で解説するデーモン閣下、公言している松村邦洋・ナイツ塙宣之・勝俣州和などがいます。
Q. なぜ中継に有名人が映るのですか?
著名人が座る溜席(砂かぶり)が、中継のメインカメラが撮る「正面」の向かい側にあたり、土俵際で顔が映りやすいためです。
Q. 溜席には誰でも座れますか?
前列の約300席は維持員席で、協会に所定の金額を納めた維持員本人か代理人しか座れません。飲食・撮影も禁止です。
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