さる三月場所、新入幕金峰山は11勝4敗で敢闘賞を
受賞した。そのパワー相撲は幕内でも通用した。上
位の阿炎にも勝っている。五月場所は幕内上位まで
いかないと予想される。だが、上位戦が楽しみな力
士ではある。
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これまで新入幕で11勝以上の成績をあげた力士は、
どこまで出世したのか。それが金峰山の将来を予想
する上で参考になる。15日制が定着したのは昭和24
年夏場所からである。それ以降新入幕で11勝以上あ
げた力士が以下である。
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碧山以降は現役なので除外すると常ノ山から豪栄道
まで29人である。三役以上に出世した力士は83%で
ある。かなりの効率である。
北の富士、大錦は新入幕の翌場所小結であり、逸ノ
城は新入幕の翌場所関脇であった。大錦のときは小
結候補に高見山がいたのにかなり無理したあげ方だ
った。北の富士は大敗したが、逸ノ城は勝ち越して
いる。新入幕で旋風を起こしたのは大鵬、把瑠都で
ある。
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内訳は横綱が5人、大関が4人である。全体の31%
を占めている。関脇9人、小結6人、前頭5人であ
る。入幕すれば次の目標は小結・関脇だが、肩書と
して三役まではいきたいところである。
新入幕で11勝の霧馬山は大関を狙える域まできた。
こうしてみると金峰山への期待は高まる。
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