現在8場所連続優勝者の顔ぶれが異なる状態が続い
ている。場所前の優勝予想がまったくできない。誰
が優勝するのかやってみないとわからない日々が続
く。
優勝の内訳は横綱1、大関1、関脇3、前頭上位2、
前頭中位1である。番付の権威は薄れている。12勝
優勝が6場所、13勝優勝が2場所である。高レベル
優勝はない。
混迷はさらに深まる。問題は優勝力士の翌場所の成
績である。それが以下である。
御嶽海13勝2敗→11勝4敗
若隆景12勝2敗→9勝6敗
照ノ富士12勝3敗→11勝4敗
逸ノ城12勝3敗→6勝9敗
玉鷲 13勝2敗→6勝9敗
阿炎 12勝3敗→8勝7敗
貴景勝12勝3敗→3勝4敗8休
霧馬山12勝3敗→?
3人が負け越している。解説者の玉の海梅吉氏は、
優勝高見山が翌場所負け越したときこう言った。
「本当に地力でした優勝だったのか」と疑問を呈し
た。
1ケタ勝利勝ち越しが2人である。いまにして思え
ば若隆景の限界を示唆していたのかもしれない。阿
炎は本割で大関戦がなかった分ラッキーだった。優
勝決定戦では大関貴景勝を圧倒したが。
御嶽海と照ノ富士は優勝の翌場所11勝で一応合格で
はある。しかし、御嶽海はこのあと実質6場所連続
負け越している。そして大関の座を明け渡している。
照ノ富士はその後4場所連続休場に陥っている。
混迷の時代は優勝者のみならず、優勝者の翌場所に
もいえる。終止符がうたれるにはまだまだ時間がか
かりそうである。