大相撲

豊昇龍の壁

豊昇龍は現在7場所連続小結・関脇在位中である。
きたる五月場所も関脇だから8場所に記録は伸びる
ことになる。この7場所はすべて勝ち越している。

それでいて大関は見えてこない。ここ1年間の成績
は54勝36敗である。2ケタ勝利は2場所で、連続で
はない。豊昇龍を阻む壁は何か。

<豊昇龍>

ここ1年で3回以上負けた対戦相手が、以下である。
4敗 貴景勝
3敗 高安
   翠富士
   若隆景
   正代
   霧馬山(不戦敗あり)

それだけではない。対戦成績でも苦戦している。
貴景勝 2勝7敗
高安  1勝7敗(不戦敗1)
翠富士 2勝5敗
若隆景 3勝6敗

<2022年11月 貴景勝戦>

上記以外では横綱があげられる。
照ノ富士 6敗
五分が霧馬山で6勝6敗(不戦敗1)である。正代
には6勝4敗と勝ち越している。

彼らこそ、豊昇龍の壁といっていい。豊昇龍は彼ら
の打倒に立ち上げらなくては大関の道は開けない。
照ノ富士と貴景勝は、番付は上だが、スキがないわ
けではない。下位の高安、翠富士に勝てるようにな
らなければ話にならない。

<2022年11月 翠富士戦>

それと下位への取りこぼし星をなくすことである。
ここ1年で2敗した対戦相手は佐田の海、阿炎であ
る。下位で勝ち上がった王鵬に負けたこともあった。
押し相撲、パワー相撲対策も不可欠である。

こうしてみると豊昇龍の課題は多い。だが、稽古で
徹底的に鍛え抜き、若さと素材を生かせば道は開け
る。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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