大相撲

2020年三月場所番付を読み解く

2020年2月24日

三月場所の番付が発表された。2横綱1大関
と寂しい番付となった。2横綱は休場が多く、
皆勤できるかどうかの不安がつきまとう。
一人大関は昭和57年一月場所の琴風以来で
ある。鶴竜の地位が横綱大関と書かれていた
が、意味がないことは以前書いた。

関脇は東2枚目11勝の北勝富士か西4枚目
13勝の正代か。結果は正代であった。北勝
富士は東小結となった。上げ幅は北勝富士
2枚、正代5枚となった。筆者なら逆にする。
正代は遠藤戦がなかった。この点が北勝富士
と大いに異なる。

<北勝富士>

優勝徳勝龍は西2枚目まで上げてきた。これ
は、いささか優遇しすぎである。せいぜい
4枚目。5枚目と予想した方さえいる。優勝
力士といっても貴景勝と正代以外の13日間は
8枚目以下の力士との対戦である。いわば
強豪を倒して強者の証明をしたわけではない。
優遇する理由は見当たらない。

<徳勝龍>

人気の炎鵬は東4枚目に位置し、2度目の
上位戦になる。先場所は大関戦1勝1敗、
関脇・小結戦3勝1敗、前頭上位1勝2敗で
あった。栃煌山が東16枚目9勝で西10枚目
まで上げた。東11枚目7勝の千代大龍は現状
維持となった。

<炎鵬>

豪栄道の引退によって、琴ノ若が新入幕と
なった。西3枚目全休の琴勇輝を残す考え方
もあったが、十一月場所西3枚目3敗12休の
友風を十両まで落とした前例にならったもの
と思える。東5枚目明生の1勝7敗7休で
幕内残留はラッキーであった。

十両では西8枚目9勝の琴勝峰が東5枚目に
上げた。豊昇龍は東13枚目の十両尻8勝で
一気に西9枚目まで上げた。勝ち点1で4枚
半上がる幸運ぶりである。幕下で負け越した
納谷は西8枚目となった。東8枚目には狼雅
が位置し、番付を上げてきた。序ノ口から
7場所連続勝ち越しでここまできた。宇良は
三段目30枚目に戻してきた。

コロナウイルスで自粛ムードのなか、三月
場所が行われる。プロが観客なしでは生活に
支障が出る。プロ野球とて同様であろう。
体調のすぐれない方の自粛や熱をはかって
入場ということがあり得ることは謳っている。
そういう意味で異例の本場所開催になりそう
である。

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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