大相撲

白鵬場所に大相撲の苦悩がある

2014年12月3日

2014年、終わってみれば白鵬の5回優勝の独占状態で
あった。いまさらながら白鵬と他の力士の地力の開き、
抜群の安定性を感じずにはいられない。年間成績は白鵬が
81勝9敗に対して2位の鶴竜が71勝19敗だから差があり
すぎる。今年白鵬と優勝を争ったのは一月場所の大関鶴竜、
七月場所の大関琴奨菊、十一月場所の横綱鶴竜だが、
白鵬が追いかける展開はついになかった。

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白鵬が初優勝してから32回目の優勝をするまで1年に
平均3,8回優勝をしていることになる。(中止になった
2011年三月場所はカウントしていない)白鵬が優勝に
関して全勝優勝9回と双葉山、大鵬の8回を抜いている。
しかし、ここ7回の優勝で全勝はない。そういう意味では
必ずしも無敵の域まではいっていない。

141123千秋楽表彰 579

大鵬がほとんど優勝していた時代は「大鵬、このくた
ばらぬ王者」などと聞こえの悪い記事まであった。白鵬が
このまま突っ走れば誰もついていけない。優勝争いは
白鵬にレベルダウンしてもらって面白くするのではなく、
白鵬に近づいていって優勝を盛り上げてこそ面白くなる
のである。しかし、現実は白鵬と切磋琢磨して大相撲を
支える力士がいない。そこに大相撲の苦悩がある。

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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