大相撲

朝青龍の事件は部屋教育の限界を暗示

2014年12月5日

11月30日元朝青龍に関する番組が流れた。といっても
名勝負列伝ではなく、現在の元朝青龍を伝える内容である。
今白鵬が大鵬の最高優勝32回に並んだ。だが、あるいは
朝青龍が事実上の強制引退がなければ、先に並んだ可能性
があったかもしれない。ちなみに朝青龍は25回優勝して
いる。それが一転して引退に追い込まれた(形の上では
自分で引退届けを出したことになっているが)のは社会的
事件によるものである。
100124千秋楽表彰 049
2010年一月場所後に事件は明るみに出た。なにやら、土俵
の外が騒がしい。朝青龍の泥酔暴行事件が明らかになった。
やんちゃ横綱とかお騒がせ横綱で片付けられない問題を
含んでいる。以前巡業を休んで、モンゴルでサッカーを
して、謹慎として2場所出場停止処分になったとき、クビ
にしろという過激な?相撲ファンがいた。そんなときも
自分が勤めている会社の看板社員、売り上げ大貢献の
社員のクビに賛成できますか、と反論してきた。
090328春十四日目幕内 131
だが、法に触れるとなると話は別だ。なぜ朝青龍は
軽はずみな行動(暴行)に出たのか。一般の企業なら
クビである。サラリーマンなら、残りの年数の給料・
退職金、社会的立場・信用を失う。警察に留置され、
検察に調べられ、裁判に出廷しなければならない。損得
勘定だけから見ても失うものが多すぎる。高砂親方(元
朝潮)は「やってから後悔するのが朝青龍」と嘆いていた。
070211福祉 245
<朝青龍と高砂親方>
 
そもそも協会の看板力士の教育が部屋に丸投げでいいのか。
協会自らのりだす必要があったのではないかといまさら
ながら悔やまれる。朝青龍はもったいない横綱であった。

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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