分岐点に立つ豊昇龍

豊昇龍は去る九月場所で横綱10場所目を迎えた。膝の手術で全休し
たのはやむを得ないが、とうとう横綱優勝なしは10場所を迎えた。
これが続くと期待も薄れていく。中にはそもそも横綱の地力があっ
たのか疑問視する見方も出てきている。豊昇龍は今後どういう方向
にいくのだろうか。

1横綱在位中優勝なし
いくら何でも極端でありえないだろうと思いがちである。確かに確
率からいったら少ないかもしれない。しかし、大正15年の公式優勝
制度以降で横綱優勝なしの横綱はけっこういる。
武蔵山
男女ノ川
安藝ノ海
前田山
吉葉山
双羽黒
3代目若乃花
横綱になって弱くなった力士もいる。不祥事で引退に追い込まれた
横綱もいる。休場が多くなった横綱もいる。豊昇龍がこの仲間入り
をすれば8人目となる。

2横綱在位中優勝1回
豊昇龍ファンとしては横綱優勝1回では足りない、と思うかもしれ
ない。しかし、こちらの横綱もけっこういるのである。
朝潮
栃ノ海
琴櫻
大乃国
旭富士
稀勢の里
高齢で横綱になった者、ケガに泣いた者など様々である。大乃国・
旭富士は千秋楽本割・優勝決定戦で連勝しての逆転優勝だった。

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3横綱初優勝までの所要場所数
横綱初優勝が遅かったケースである。
照國 18場所目
千代の山 13場所目
朝潮 12場所目
柏戸 12場所目
鏡里 11場所目
豊昇龍10場所継続中
照國は初優勝自体が横綱初優勝だった。その間後輩横綱の前田山・
東富士・千代の山に先んじられている。豊昇龍は今度の十一月場所
で横綱初優勝できれば鏡里と並ぶ。できなければ朝潮・柏戸と並ぶ
ことになる。

豊昇龍はまさに分岐点に立っている。1を排除するためには横綱初
優勝が必要である。2を排除するためには横綱複数優勝が条件にな
る。3は一刻も早く横綱優勝が求められる。このまま終わるとは信
じたくない。

▶ 豊昇龍の横綱10場所の星取と歩みは第74代横綱 豊昇龍に、横綱に上がってから優勝できなかった横綱と、優勝から遠ざかった連続場所数のワーストは横綱になって優勝できなかった力士にまとめてある。負け越しや休場が続いたときの決まりは横綱が負け越したらどうなる?で確かめられる。

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この記事を書いた人

少年漫画雑誌、日経関連の編集者を経て独立。現在は大相撲を専門に取材するライター。ほぼ毎場所、自ら土俵際で撮影している。にほんブログ村 相撲・大相撲カテゴリでランキング1位。

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