新型コロナウイルスの部屋ごと途中休場が多発した
七月場所を受けて、2022年九月場所の番付が発表され
た。まず、大関カド番の場所コロナ途中休場した御嶽
海は、大関のまま据え置きとなった。そういう見方は
されてきたが、九月場所再びカド番となる。
関脇・小結を各1人増加して計6人にした。優勝した
逸ノ城の再小結は文句なしだが、霧馬山の小結は微妙
だった。だが、ここは東西のバランスを取ったのかも
しれない。3場所連続小結の豊昇龍はようやく関脇に
昇進した。関脇・小結で2人増加したことで大幅アッ
プした力士が出現した。翠富士は10勝5敗で10枚アッ
プ、明生は9勝6敗で8枚アップした。
新型コロナウイルスによる部屋ごと休場の力士はどう
なったか。なお、成績は不戦敗をのぞいてある。
御嶽海 2勝4敗8休 現状維持
大栄翔 6勝6敗2休 現状維持
琴ノ若 7勝3敗4休 現状維持
玉鷲 5勝7敗2休 現状維持
錦木 8勝4敗2休 4枚半アップ
高安 全休 現状維持
遠藤 3勝9敗2休 1枚半ダウン
北勝富士6勝8敗 1枚ダウン
琴恵光 5勝5敗4休 現状維持
琴勝峰 5勝5敗4休 現状維持
隠岐の海4勝10敗 4枚ダウン
一山本 6勝2敗6休 現状維持
剣翔 5勝7敗2休 1枚ダウン
原則勝ち越し負け越しが決まっていない力士は現状
維持となった。例外は不戦敗を除いた7敗の剣翔が
1枚ダウンした。13人にも及んだ部屋ごと休場だが、
九月場所は油断なく、二の舞がないよう願いたい。
なお負け越して現状維持となった力士が宇良、佐田の
海、栃ノ心である。出場停止になった竜電が幕内に
復帰した。新入幕は水戸龍と平戸海である。水戸龍は
十両27場所かかっての入幕となった。
十両では期待の星熱海富士が3枚目まであげてきた。
幕内が狙える位置である。新十両は金峰山と菅野改め
栃武蔵である。金峰山はカザフシタン出身で日大相撲
部を出ている。昨年十一月場所三段目付出しデニュー
し、5場所で十両に昇進した。栃武蔵は中央大学の
出身。学生横綱になったことがある。昨年三月場所
三段目付出で初土俵を踏んだ。
幕下では西筆頭狼雅、東3枚目で先場所幕下優勝の
吉井、西4枚目塚原が新十両を目指して番付をあげて
きた。三段目で優勝した朝乃山は東15枚目に位置し
た。全勝なら十両昇進が可能である。
猛暑はようやく落ち着き、秋の気配がみえ始めてきた
このごろ。そんななかで大相撲は九月場所を迎えよう
としている。