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2ケタ勝利の新入幕力士3

平成中期・後期を見ていこう。新入幕2ケタ
勝利敢闘賞受賞の特徴は、ダブルあるいは
トリプル受賞が目立ってきたことである。
そのなかには、平成12年七月場所の高見盛・
安美錦、平成30年一月場所の阿炎・竜電の
ように新入幕力士のダブル敢闘賞が見られる。
この時期2ケタ勝利をあげながら、敢闘賞を
受賞できなかった新入幕力士は6人いる。
新入幕3A
新入幕4A
スーパー新入幕力士として平成12年五月場所
の栃乃花があげられる。優勝した小結魁皇
には敗れたものの、大関千代大海・貴ノ浪を
倒して12勝3敗で敢闘賞と技能賞を受賞して
いる。
090131栃乃花・栃栄引退大相撲 268
<栃乃花>
平成18年五月場所は把瑠都旋風が吹き荒れた
場所であった。前場所史上4人目の十両15戦
全勝という快挙を成し遂げての新入幕であっ
た。規格外の強さを発揮した。優勝戦線に
いた関脇雅山、優勝した大関白鵬と対戦し
敗れたものの、この場所強烈な印象を残した。
06夏八日目幕内 168●嘉風対把瑠都○
<把瑠都、嘉風を圧倒>

平成19年九月場所新入幕の豪栄道は11勝4敗
で、敢闘賞を受賞。4敗のなかには大関千代
大海、横綱白鵬がはいっている。
スーパー新入幕力士は平成26年の九月場所に
登場した。男は鳥取城北高校に学び、全日本
実業団相撲選手権で優勝した実績を引き下げ
相撲界入りした逸ノ城であった。逸ノ城は
9勝1敗と好調に勝ち進むと、まず、大関
稀勢の里と対戦した。しかし難なく勝つと
12日目は大関豪栄道を真っ向から撃破した。
ついには横綱鶴竜が組まれた。しかし、これ
もあっさり勝ち、逸ノ城の予想を超える大活
躍に相撲ファンは驚愕した。横綱白鵬には
敗れたものの、15日制史上最大の新入幕力士
であった。
140926十三日目幕内 1204
<逸ノ城、横綱鶴竜から金星>

最後に新入幕2ケタ勝利で敢闘賞受賞の横綱と大関
をピックアップする。
◆横綱
若ノ花(若乃花)
大鵬
北の富士
武蔵丸
白鵬
●大関
豊山
若嶋津
栃東
出島
把瑠都
豪栄道
(この項目終わり)

雨の日が続きます。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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