大相撲

■初 千秋楽巴戦回避!御嶽海が本割で勝って優勝

2022年1月23日

千秋楽は優勝色に彩られている。それも4人
が優勝圏内という最近にない展開となって
いる。幕内前半に3敗同士の阿炎対琴ノ若戦
が組まれた。優勝への生き残りをかけての
一番である。相撲は熱戦となった。攻防激し
く、勝負は簡単につかない激しい相撲となっ
た。最後は1日の長がある阿炎が攻め勝って
3敗を守った。あとは結びの一番の結果を
待つだけとなった。

<阿炎対琴ノ若1>
<阿炎対琴ノ若2>

是より三役はかなり異例となった。平幕の
宝富士と千代翔馬が加わっているのだ。是
より三役は練習するわけではないが、それ
でもシンクロするほうが見栄えはいい。今場
所それを求めるのは無理であった。

千秋楽結びの一番、3敗照ノ富士と2敗御嶽
海の対戦となった。御嶽海が勝てばすんなり
優勝が決定する。照ノ富士が勝てば優勝決定
巴戦に突入することになる。相撲は両力士
あたったあと御嶽海がおっつけて照ノ富士の
懐に入り、一気に寄り切った。

<照ノ富士に勝って優勝した御嶽海>

照ノ富士にいつもの覇気はみられなかった。
巴戦になったら1日少なくとも三番とらなけ
ればならなくなる。そこまで照ノ富士のひざ
はもたなかっただろう。またかかとを痛めた
ことが重なってはなおさら難しかったと思わ
れる。

<御嶽海>

これで御嶽海は関脇以下で3回優勝したこと
になる。これは関脇以下の優勝回数として
は照ノ富士と並び最高数である。照ノ富士に
勝っての優勝で大関昇進は決定的となった。
の これまで御嶽海 とを関脇以下最強といっ
てきたが、それも今場所限りとなった。

15日間疲れました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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