13日目を追えた時点で2敗同士の照ノ富士対
御嶽海の相星決戦かというムードがあった。
だがそんな流れを一変させたのが阿炎である。
急遽不調正代に代わって照ノ富士と対戦する
ことになった。阿炎は先場所照ノ富士に善戦
したがあと一歩足りなかった。
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阿炎は前回とは少し戦法を変えてきた。突き
のなかにのど輪を多用した。あごをあげられ
て照ノ富士の防御力万全が崩された。阿炎は
さらに照ノ富士を横向きにし、西土俵押し
出した。阿炎完璧の一番であった。照ノ富士
のひざ云々ではなく、阿炎ののど輪に見られ
る工夫がすばらしかった。
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2敗御嶽海は関脇隆の勝戦ではなく、宝富士
戦となった。しかし、宝富士に御嶽海を脅か
す要素はない。奇襲もない。あたって前に
出る御嶽海の勝ちパターンで退けた。御嶽海
にとっては取りやすい相手となって2敗を
守った。観客の立場でいえば、物足りない
取組となった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/01/220122十四日目幕内-944-e1642856633588.jpg)
照ノ富士が3敗したことで、3敗阿炎はとも
かく、さらに3敗琴ノ若まで浮上させてしま
った。琴ノ若は横綱戦や御嶽海戦なしである。
これでは権威ある優勝にはならない。もっと
も琴ノ若が優勝するためには優勝決定戦で
少なくとも照ノ富士、御嶽海に勝たなければ
ならないことになる。
千秋楽結びの一番は3敗照ノ富士対2敗御嶽
海の対戦になる。このところ照ノ富士の7連
勝である。相撲は、挟みつけるような寄りの
パターンで照ノ富士が勝っている。御嶽海は
四つになっては照ノ富士に勝てない。離れて
突き押しで勝機を見出したいところである。
優勝は照ノ富士対御嶽海戦の勝負にかかって
きた。
たまりは通常の人数です。
興味深いテーマをこれからもお届けします。