さる五月場所、霧島が途中休場して大関陥落が決定
した。霧島の相撲ぶりは勝てる気がしなく、休場は
やむを得なかった。それにしても、これで元大関は
5人になった。ほかに高安、朝乃山、正代、御嶽海
がいる。元大関だらけの幕内である。
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霧島だけが大関で優勝を経験している。朝乃山は平
幕で、正代、御嶽海は関脇で優勝している。御嶽海
は関脇で3回優勝している。これは関脇以下の優勝
としては新記録である。高安は優勝を待望されたが、
いまだない。優勝決定戦には2回進出している。
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ただ、高安は大関在位が15場所と最も長い。続く力
士が正代で13場所である。後は短命で朝乃山7場所、
霧島5場所、御嶽海4場所である。霧島はきたる七
月場所で10勝以上すれば大関に戻れる。この規定は
大関連続3場所負け越しを2場所に改めたときでき
たものである。昭和44年七月場所から導入された。
大関降格後の在位場所数は、朝乃山17場所、正代9
場所、御嶽海10場所である。彼らに三賞受賞はない。
朝乃山は出場停止で三段目から再スタートだった。
大関降格直後の関脇を除けば朝乃山と正代は小結1
場所在位がある。御嶽海に三役はない。平凡な力士
になった印象が強い。
高安は大関降格直後の関脇を除けば関脇在位3場所
小結在位5場所である。大関を退いて26場所になる。
三賞は敢闘賞2回、殊勲賞1回受賞している。元大
関で一番元気があるのが高安といえる。
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霧島は昨年十一月場所で優勝した。横綱かという声
はあった。それが一転して大関降格である。霧島に
とっては試練である。
貴景勝は今度角番である。3場所連続休場で危うさ
はある。これ以上元大関は増えてほしくないが、ど
うなるやら。